腰痛に精神安定剤!?
2015/05/20
腰の痛みで整形外科に行きレントゲンを撮ったところ異常がないと言われた患者さんが来院されました。
なんでもレントゲン上に異常が見当たらないので「異常なし」と言われたがそれでも痛みが強いので痛いと訴えると
気のせいだと言われ精神安定剤を処方されたそうです。
この患者さんも当初は気のせいなのかと思い、言われたとおり薬をずっと飲んでいたそうです。
しかし、痛みが引くこともなくそのうち常に体中のだるさも出てきて今では全身の倦怠感と痛みが常にあり、朝から常に頭がぼーっとしているとのこと。
当然と言えば当然ですが…。
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精神安定剤とは、向精神薬のうち、精神状態を安定させる性質を持つ薬物の総称のことで脳に直接作用する特徴をもつ。
乱用すれば麻薬と同様、強い依存や正常な脳に非可逆的なダメージを与えることになる。(ウィキペディアより引用)
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とあります。
ようするに精神状態を安定させる薬ですが、乱用すれば脳にダメージが起こることもありますよ、という薬なわけです。
そのような薬を長期間服用し続ければ、たとえ少量の服用だとしてもダメージは起こる可能性があります。
かといって勝手に服用を中止すると薬のリバウンドがでてしまうため、中止するには医師の管理下で行う必要があります。
正直、当院では薬に関して意見することができません。
(医師でも薬剤師でもないためです)
しかし、痛みがあるのに異常がないと決めつけ、脳の異常のために起こっている痛みだと決めつけ精神安定剤を処方するというのは正直かなり乱暴な治療?だと思います。(治療と言っていいのか疑問ですが)
この方はかれこれ10年近く薬を服用していたため、脱薬するにしても相当な年月がかかると思われます。
薬が悪いとは言いません。
しかし、なんでも間でも薬に頼るのは良くないと思うし、長期間の薬の服用は【百害あって一利なし】です。
(もちろん服用し続けなければならない症状の方もいます)
今の症状が内臓などからの可能性も否定できないので心配な方は一度調べてもらい、異常がなければすぐに薬を服用せずにまずは今のあなたの生活習慣を一度見直すところから始めてみてはいかがでしょうか。
当院では生活習慣の指導も行っていますので遠慮なくご相談ください。