学生時代に腰が痛くてヘルニアと診断された20代男性
2013/01/11
年末に大掃除をしていたら腰が痛くなったという20代男性が来院されました。なんでも、学生時代から頻繁に腰を痛めていてしょっちゅう整形外科に行かれていたそうです。
近所の整形外科に行ってレントゲンを撮ったところヘルニアの疑いがあると言われたのが最初で、それ以降頻繁に痛くなるそうです。
お医者さんには、ヘルニアがあるから痛いので筋肉をよくほぐすためにしっかりストレッチをしなさいと言われたそうです。
正直、??な指示ですよね。ヘルニアがあって痛いのに筋肉をほぐすためにストレッチ?
ストレッチ自体は悪いとは思いませんが、それは症状によって違います。
腰痛体操が全ての腰痛の人に効果がないようにストレッチも効果のある人とない人がいます。
そもそもストレッチとは、運動をしたあと疲労して固くなった筋肉を元の長さに戻してあげるためのもので、腰が痛いための予防法ではありません。
この男性が運動をした後に痛くなっているのならストレッチも効果的でしょうがヘルニアの疑いがあってストレッチしか勧めないのも問題です。
前置きが長くなりましたが、この男性患者さん。痛みの原因は骨盤の捻れから起こる背骨のゆがみに炎症が加わった状態でした。
ですので、骨盤のゆがみを整えてから脊柱の施術をして患部のアイシングを行うことで痛みはかなり軽減されて前屈痛はなくなっていました。
しかし、ヘルニアを施術したわけではないのでヘルニアはあります。僕が行った施術は腰痛の原因を除去しただけです。
このようにヘルニア=腰痛とは限りません。
そもそもヘルニアとは神経を圧迫してしびれがでるのが主症状なわけですから、ヘルニアがあっても痛い場合はその痛みはヘルニア由来ではなく別の問題が考えられます。
ですので、ヘルニアがあっても痛みがある場合は一度当院にご相談ください。