病院で指の関節炎と診断されて痛み止めの注射を打たれた患者さん
2012/12/22
先日20代の男性が来院されました。
主訴は指の痛み。
消防士さんで、訓練の時にロープを上ったりする時に指に力を入れていると痛みがでるそうです。さらに指の曲げ伸ばしのときに痛みがでたり動かせないことがあるそうです。ちなみに以前はこのような症状はなかったそうです。
1年ぐらい前から痛くて近所の病院に通っていたが痛みがなかなか引かなくて当院に来院されました。
病院では、関節炎と診断され痛み止めの注射を打たれていたそうです。その時は痛みは引いているのにしばらくするとまた痛みがでてくる。これを半年繰り返していて関節が常に腫れて痛み止めを打っても痛みが引かなくなったそうです。
しかし、考えてみれば当たり前のことですよね。
痛み止めというのは痛みを消しているのではなく痛みの信号を消しているだけです。
痛いからと言って痛み止めを使って普段と同じように使っていれば、治っているわけではないので症状(炎症)はどんどん大きくなっていきます。次第に痛み止めを使っても痛みが引かないぐらいの症状になってしまします。
当院では、そこが何故痛いのか?という原因を調べて、そんぽ原因となる関節や筋肉の損傷を正しく整復し、損傷部分の炎症を鎮めるためにアイシングを行い患部の症状を沈静化させていきます。
これなら痛み止めの注射を打たなくても症状を抑えることができます。ちなみにこの患者さんの指の痛みの原因は指の関節部分ではなく、バネ指が原因でした。
このバネ指の原因を除去すると指の曲げ伸ばしがほぼ正常にできるようになっていました。
あとは、この注射を打って繰り返し使っていたために起こっている炎症を除去すれば症状は安定です。
言い換えればこの患者さんの場合、注射をせずにきちんと患部のアイシングをしていればもっと早くに治った可能性が
あるということです。
注射を否定しているわけではありません。必要に応じて使わなければならないのです。なんでも、痛いからすぐに痛み止めの注射を打てばいいわけではありません。
自分の身体です。きちんと自分で管理する方法を覚えていきましょう!
その方法は来院されればきちんと指導させていただきます。指の痛みや長期間の症状でお悩みの方はご相談ください。