少年野球における投球障害について
2019/11/18
投球障害についての見解はいろいろあると思いますが、当院で考える投球障害について説明したいと思います。
肩や肘が痛いということは、その箇所で炎症が起こり筋肉や関節・靭帯に過剰な負荷がかかっているということですが、ではなぜ筋肉や関節・靭帯に負荷がかかるのでしょうか。
単順にオーバーワーク(使いすぎ)ということも考えられますが、この場合は運動後による適切なストレッチや症状の部分をしっかり冷却(氷による冷却)することで症状は沈静化していきます。
しかし、ストレッチや幹部の冷却では症状が治まらないケースが多いのも事実です。
投球時に肩や肘の痛みが出る原因の多くが、関節の歪みによるものです。
関節が歪むと可動域の制限が起こります。可動域の制限が起こるということは、本来動くはずのところまで動かないわけですからそこを無理に動かそうとすれば周辺の筋肉や関節・靭帯に過剰に負荷がかかります。
そして身体の限界を超えた時点で痛みとして症状が出ます。
しかし、多くの方がこの痛みだけとればよいという風に考えます。
痛みをとる方法はいくつかあります。
例えば痛み止めの注射を打つ・薬を服用する・使うことをやめる。
これらをすることで患部の炎症は軽減するので、痛みがマシになり【治った】と錯覚してしまいます。
しかし、これは症状が軽減しただけで、決して治ったわけではありません。
また投球動作を再開すると、高確率で再発するか、その部分をかばって動かすため他の部分を痛めるか、という風になっていきます。
ここで大切なことは、【身体の歪みをとり、正しく使える環境を整えていく】ということが必要になってきます。
投球動作による痛みや症状でお悩みのお子さんがいる場合は当院までご相談ください。