妊娠中に交通事故にあった患者さん
2018/03/03
妊娠中に交通事故にあっても治療をしてもらえないことがあります。
いったいなぜでしょう。
その理由は、まず事故にあうと整形外科や病院では検査としてレントゲンを撮るのが一般的です。しかし、妊娠中の方にはレントゲンを撮ることはできません。モーラステープも妊娠中の方には【禁忌】となっています。もちろん薬も使えません。
したがって整形外科や病院では何も治療ができないのが現状です。
一方整骨院でも交通事故治療を受けることができます。(一応、医師の診断を受けているというのが前提となっていますが。)
もちろん整骨院でも妊娠中の方を施術した経験がないところや妊娠中の方はお断りしているケースもあります。おそらくリスクが高いからではないかと考えられます。
当院でも妊娠中の方の施術は行っていますが、やはり一般の方の施術に比べてかなりリスクが上がるので、できるだけ刺激を入れないように細心の注意を払って施術を行っています。
=======================
今回来院された妊娠中の患者さん。
停止中に後方より追突されたとのこと。後ろのバンパーはへしゃげてすぐに修理せざるを得ない状態だったそうです。この話だけでも結構な衝撃が入ったことがわかります。
交通事故の場合、頚椎や脊柱の検査を行うことで、どのようにインパクトが入り、どのように損傷したのかがわかります。事故の程度の差はあるものの、どこに座っていてどこからぶつかったのかがわかればある程度どこが損傷したのかを認定することができます。
そのため、当院ではまずは事故状況を詳しく聞いてから検査を行います。
症状を認定したらあとはそこの箇所を施術していくだけです。
この患者さんの場合運転中に後方より追突されたので上位頸椎の左側を強く損傷していました。そして上肢にも神経異常が若干出ていましたので、まずはこの上位頸椎と上肢の神経異常を取り除くために施術を開始しました。
なかなか強い損傷でしたが、施術を行うことで検査上の問題は軽減してきました。
しかし、状態が安定するにはもう少し経過を診ていかないといけないのでしばらくは通院していただくよう説明して施術を終了しました。
今回の交通事故のような外傷の場合は典型的で、施術の頻度を上げることで安定が高まるため、結果、早期回復が見込まれます。
この患者さんのように当院では妊娠中の方の施術も行っていますので、妊娠中の事故でお困りの場合はご相談ください。