水泳の練習中に肩を痛めた中学生
2017/07/08
水泳の練習中に肩を痛めたという中学生男子が来院されました。なんでももうすぐ記録会があるとのこと。できるだけ早期にこの痛みをとりたいという訴えでした。
まず肩の関節可動域を確認しましたが、とにかく硬い。よくこれで今まで痛めなかったなーという感じです。
右の肩が痛いとのことでしたが、左も確認してみると痛みのある右肩と可動域はほとんど変わらない。これではすぐに左も痛くなるよ、ということを説明していきました。他の関節の動きを診てみましたが、この中学生の子に関して言えば肩関節の問題だけでしたので、肩関節の処置だけを行いました。
処置自体はとても短く、時間にして2分。
しかし、2分後には泳ぐ動作をしても痛くないし、何より可動制限が全くなくなりました。1回だけの施術で完全に治っているわけではないので、後何回かは通院してねー、という話をしてまず初回の治療は終了しました。
帰り際「クラブは休まないといけませんか」という質問を受けましたが、「問題ないのでやってください」と言ったらとてもうれしそうにしていました。
私も学生時代はクラブをしていたのでわかりますが、やはり大会前に練習を休まないといけないというのは、体のためとわかっていても歯がゆいものでした。
ですので、状況にもよりますが、当院ではできるだけクラブを休まないでもいいように治療やケアをしながら管理をしていくという方針をとっています。もちろん、めちゃくちゃ腫れている場合や、今休んだ方が確実に良くなるという場合は休むよう提案もしますが、最終決断を下すのは本人とご家族です。
当院では、できるだけ本人の意思を尊重してやっていきたいと考えていますので、本人がどうしてもやりたい場合はできるだけ止めない方向で行っています。(※この場合はこちらの計画通りに治療を行わないと悪化することもありますので自己判断で治療のペースを決めたり中止される場合は責任は持てません)
このように水泳をしながらでもきちんとケアをしていくことでパフォーマンスを落とさず、悪化させない方法もありますので、水泳をして肩が痛いという方はご相談下さい。