夜寝つきが悪くてお困りの方へ
2023/06/30
最近湿度も高く寝苦しい日が続いていますが、きちんと睡眠をとることができていますか?
夜寝つきの悪い方に共通している方の問題点を挙げたいと思います。
・産後で興奮状態(少しの物音でも目が覚めてしまう)
・寝る前にスマホを触っている
・頸部異常の方
・歯科診療(インプラントや抜歯・歯科矯正)
・過剰なストレス
たいてい夜寝むれない場合は「脳」が興奮状態であるケースが多いです。
産後の場合は、気が張っていて興奮状態。スマホを寝る直前まで触っている場合は目を酷使しているため脳が興奮する。(暗い部屋でならなお悪い)頸部異常の方も血流が悪くなっているため回復能力は低下。過剰なストレスの場合も脳が疲れて興奮している。長時間のパソコン業務をしている人も同様。
ではどうしたらいいのでしょうか?
興奮している状態を鎮静化するには方法は2つ。
1つが睡眠導入剤を服用すること。これは当たり前ですが医師にしか処方できないし、副作用も強いため、できれば常用しないほうがよいのではないかと個人的には思っています。実際に年配の方で睡眠導入剤を服用されている方の多くが午前中に骨折するリスクが高いというデータもあります。なぜなら睡眠導入剤というのは脳の興奮を抑える薬であるため、午前中もボーっとしているため転倒するリスクが増えるからです。
もう1つの方法が「氷枕」です。頭を冷却をすることで脳の興奮を下げることができるし、副作用もないため安全に興奮状態を下げることができる唯一の方法です。
赤ちゃんが大泣きしているときを想像してほしいのですが、顔が真っ赤になり手足が冷たくなっています。これは泣いて興奮することにより末梢(この場合手足)の血液が中枢(脳)に過剰に集まるために起こる反応です。しばらくして泣き止むと、真っ赤だった顔が白っぽくなり、逆に手足は暖かくなります。これは中枢の血液が末梢に行くために起こる反応で、これは赤ちゃんだから起こるわけではなくだれでも起こる反応です。
昔から【冷静になりなさい】【頭を冷やせ】【頭寒足熱】という言葉があるように、頭は冷やして足は温めるというのが基本です。
ここで注意が1つ。氷枕と説明すると、たまに保冷剤(アイスノン)で冷却する方がいますが、これは逆効果になることもあるため注意が必要。
一旦水を通した氷というのは0度~2度ぐらいの温度をキープするが、保冷剤(アイスノン)は冷凍室の温度のため逆に冷えすぎて凍傷を引き起こします。そのため面倒かもしれませんが、必ず水を通した氷で冷却するようにしてください。
これからの暑い時期。頭を冷やすことで寝つきが良くなりますし、朝の目覚めもいいので、なかなか寝つきの悪い方は一度試してみてください。おススメです!