産後3週間は床上げ禁止!マッサージを受ける正しい時期

出産お疲れ様でした。堺市北区中百舌鳥にある中林整骨院・なかもず院の中林です。育児で毎日お疲れではありませんか。授乳や抱っこで肩はバキバキ、睡眠不足で身体は重い、そんな時「マッサージで癒されたい」と思いますよね。でも、産後すぐに産後の身体へのケアを受けても大丈夫なのか、不安に思う方も多いと思います。

産後の身体は想像以上にダメージを受けているため、マッサージを受けるにも適切な時期と方法があります。今日は産後のマッサージについて、いつから受けられるのか、どんな効果があるのか、そして注意すべきポイントを詳しくお伝えしますね。

産後の身体は想像以上にダメージを受けている

出産という大仕事を終えた身体は、見た目以上に大きなダメージを負っています。昔から「産後3週間は床上げ禁止」と言われているのをご存知ですか。これは、それだけ産後の身体が不安定で、しっかり休まないと回復できないということなんです。出産で大きく開いた骨盤、伸びきった子宮、傷ついた産道、そして長時間の陣痛で疲弊した全身の筋肉、これらが元に戻るには相当な時間が必要です。

特に産後2週間は絶対安静の期間と考えてください。この時期は悪露も多く、子宮の収縮も続いており、会陰切開や帝王切開の傷も回復途中です。赤ちゃんのお世話で最低限動かなければいけませんが、それ以外はできるだけ横になって休むことが大切です。産後3週間頃からようやく少しずつ自宅の中で動き始める程度にして、体に刺激はできるだけ控えた方が良いでしょう。この時期に無理をすると、回復が遅れるだけでなく、将来的な体調不良につながることもあるんです。

産後のマッサージはいつから受けられる?

産後のマッサージを始める時期については、施術の種類や出産方法によって異なります。まず理解しておいてほしいのが、一般的なリラクゼーションマッサージと、治療目的の施術では開始時期が違うということです。先ほどお伝えしたように、産後の身体は非常にデリケートですから、マッサージを受けるにしても慎重に時期を見極める必要があります。

産後すぐから2週間は、本格的なマッサージは避けるべき期間です。この時期は絶対安静が必要で、身体が最もデリケートな状態です。悪露も多く、子宮の収縮も続いており、会陰切開や帝王切開の傷も新しい状態ですから、マッサージで刺激を加えるのは危険です。どうしても身体が辛い時は、足湯や手浴程度の軽いケアに留めておきましょう。産後2週間から3週間頃になると、徐々に動き始める時期ですが、まだマッサージは早すぎます。この時期も引き続き安静を心がけ、体に余計な刺激を与えないことが大切です。

産後1ヶ月検診で医師の許可が出てから、ようやく軽めのマッサージを受けることができます。この頃には悪露も落ち着き、傷の回復も進んでいますが、それでも身体は完全には戻っていません。ですから、強い力を加えたり、長時間行ったりするのは避けて、足のマッサージや手のマッサージなど、部分的で優しい施術から始めるのがお勧めです。帝王切開で出産された方は、傷の回復状態によってもう少し待った方が良い場合もありますので、必ず医師に確認してください。

産後のマッサージで期待できる効果

産後にマッサージを受けることで、様々な嬉しい効果が期待できます。ただし、マッサージはあくまで一時的な症状緩和が中心で、根本的な原因を解決するものではないことも理解しておく必要があります。それを踏まえた上で、産後のマッサージがどんな効果をもたらすのか見ていきましょう。

肩こり・首こりの緩和

授乳や抱っこで凝り固まった肩や首の筋肉を、マッサージでほぐすことができます。慣れない育児で前かがみの姿勢が続くと、首から肩にかけての筋肉が常に緊張状態になります。この緊張をマッサージで緩めることで、血流が改善し、痛みや重だるさが軽減されます。特に授乳中のお母さんは、同じ姿勢を長時間続けるため、肩周りの筋肉がガチガチになりやすいんです。

ただし、マッサージで一時的に楽になっても、根本的な姿勢の問題や骨格の歪みが残っていれば、すぐにまた凝ってしまいます。マッサージと合わせて、正しい授乳姿勢を身につけることも大切です。

むくみの改善

産後はホルモンの影響や睡眠不足、運動不足などでむくみやすくなっています。特に足のむくみに悩む方が多く、夕方になると靴が履けなくなるほどパンパンになることも。リンパマッサージで老廃物の流れを促進すると、むくみが軽減されます。リンパの流れに沿って優しくマッサージすることで、溜まった水分や老廃物が排出されやすくなるんです。

疲労回復とリラクゼーション

産後の慢性的な疲労に対して、マッサージによるリラクゼーション効果は非常に大きいです。育児で心身ともに疲れ切っているお母さんにとって、マッサージを受ける時間は貴重な癒しの時間になります。副交感神経が優位になり、身体がリラックスモードに入ることで、睡眠の質も向上します。

また、人の手で触れられることによる心理的な安心感も見逃せません。産後は孤独を感じやすく、不安も大きい時期ですから、施術者とのコミュニケーションも含めて、心のケアにつながるんです。

産後のマッサージと骨盤矯正の違い

ここで多くの方が疑問に思うのが「マッサージと骨盤矯正はどう違うの?」ということです。これは非常に重要なポイントなので、しっかり理解しておいてください。マッサージは主に筋肉をほぐすことで症状を和らげるケアです。凝った筋肉をもみほぐし、血行を促進することで、一時的な痛みの軽減やリラクゼーション効果を得られます。

一方、骨盤矯正は骨格のズレや歪みを整える施術です。出産で開いた骨盤を正しい位置に戻し、骨格全体のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。マッサージが対症療法なら、骨盤矯正は根本治療と言えるでしょう。産後の身体には、実は両方のアプローチが必要です。

骨盤が歪んだままだと、いくらマッサージで筋肉をほぐしても、すぐにまた元の凝った状態に戻ってしまいます。逆に、骨盤を整えても、凝り固まった筋肉が残っていると、骨盤を歪ませる力が働き続けます。だからこそ、骨盤矯正で土台を整えた上で、必要に応じてマッサージで筋肉をケアするという順序が理想的なんです。

産後マッサージの注意点

産後のマッサージは効果的ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。まず、強すぎる刺激は避けることです。産後の身体はまだ回復途中で、関節や靭帯も緩んでいますから、強い力を加えると逆に痛めてしまう可能性があります。「痛気持ちいい」くらいが適度だと思われがちですが、産後は「気持ちいい」程度の優しい力加減で十分です。

次に、お腹へのマッサージは慎重に行う必要があります。産後の子宮はまだ収縮途中ですから、お腹に強い圧をかけるのは危険です。特に産後1ヶ月以内は、お腹への直接的な施術は避けた方が良いでしょう。また、うつ伏せの姿勢も産後しばらくは控えてください。授乳で張った乳房を圧迫すると痛みが出たり、乳腺炎のリスクが高まったりします。横向きや座った姿勢でのマッサージをお勧めします。

こんな症状があったらマッサージを控えて

以下のような症状がある場合は、マッサージを控えて医師に相談してください。

これらは感染症や産後の合併症の可能性がありますので、マッサージよりもまず医療機関を受診することが優先です。

自宅でできる産後のセルフマッサージ

サロンや治療院に行きたくても、赤ちゃんを預けられない、外出する時間が取れないという方も多いですよね。そんな時は自宅でできる簡単なセルフマッサージを取り入れてみてください。ただし、産後3週間までは絶対安静の期間ですから、セルフマッサージも控えめにしてください。産後1ヶ月を過ぎて、少し身体が回復してきてから始めましょう。

足のむくみには、足首から膝に向かって優しくさすり上げるマッサージが効果的です。お風呂上がりにボディクリームを塗りながら行うと、滑りが良くて気持ちいいですよ。肩こりには、反対の手で肩を揉んだり、首を優しく回したりするだけでも楽になります。また、パートナーに背中をさすってもらうのも良いリラクゼーションになります。ただし、セルフマッサージはあくまで補助的なものです。強く押しすぎたり、間違った方法で行ったりすると、かえって身体を痛めることもあるので注意してください。

マッサージか骨盤矯正か、どちらを選ぶべき?

ここまで読んで「結局、マッサージと骨盤矯正、どちらを受ければいいの?」と迷っている方も多いと思います。私の答えは「目的によって選ぶべき」です。もし今、肩や首が凝って辛い、リラックスしたい、癒されたいということが一番の目的なら、マッサージでも良いでしょう。一時的ではありますが、確実に楽になれます。

でも、産後の腰痛を根本的に治したい、骨盤の開きや歪みを整えたい、体型を戻したい、将来的な尿漏れや体型崩れを予防したいということが目的なら、骨盤矯正を優先すべきです。そして理想を言えば、骨盤矯正で土台を整えた上で、必要に応じてマッサージも取り入れるのがベストです。当院では産後の骨盤矯正を行いながら、凝り固まった筋肉もしっかりケアしていきます。

当院の産後ケアについて

当院では開院以来、数多くの産後のお母さんの身体と向き合ってきました。臨床経験25年以上、100,000人以上の施術実績の中で、産後の身体の特徴や回復過程を深く理解しています。当院の産後ケアは、単なるマッサージではなく、まず骨盤を中心とした骨格を整えることから始めます。5種類の独自検査で現在の身体の状態を徹底的に調べ、骨盤の歪み、筋力の低下、関節の可動域などを把握します。

その上で、骨盤を正しい位置に戻す施術を行い、さらに凝り固まった筋肉もしっかりとケアします。骨格を整えた上で筋肉をケアするから、効果が長続きするんです。施術は産後の身体に合わせた優しい手技で行いますので、痛みもなく安心して受けていただけます。国家資格を持つ院長が検査から施術まで一貫して担当しますので、毎回異なる施術者に症状を説明する必要もありません。赤ちゃん連れでの来院も大歓迎です。

産後の身体は癒しだけでなく根本改善を

産後のマッサージは、疲れた身体を癒し、リラックスするための素晴らしい方法です。でも、それだけでは産後の身体の問題を根本的に解決することはできません。肩こりや腰痛が繰り返し起こる、体型が戻らない、そんな悩みがあるなら、それは骨盤の歪みが原因かもしれません。マッサージで一時的に楽になるだけでなく、骨盤を整えて根本から改善することが、長い育児生活を快適に過ごすための近道なんです。

そして何より、産後3週間までは床上げ禁止という昔からの知恵を忘れないでください。この時期にしっかり身体を休めることが、今後の健康を左右します。マッサージを受けるのも、骨盤矯正を始めるのも、まずは身体がある程度回復してからです。焦らず、自分の身体を最優先に考えてください。もし産後の身体に不安や痛みを感じているなら、一人で悩まず専門家に相談してください。当院では産後の身体に精通した専門家が、あなたの症状の原因を徹底的に調べ、根本から改善へと導きます。改善まで責任をもって私が施術を行いますので、まずはお気軽にご相談いただければと思います