
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
堺市北区で治療院をしている中林です。最近、患者さんから「倦怠感が続いているけど、病院に行くほどでもないかなと思って」「忙しくてつい後回しにしている」という声をよく耳にします。気持ちはよく分かりますが、倦怠感を放置することは、実は想像以上に危険な場合があります。軽く考えて様子を見ているうちに、取り返しのつかない状態になってしまうケースを、私は25年以上の臨床経験の中で数多く見てきました。


私自身、幼少期は病弱で体調不良に悩まされ、小学生の時には交通事故で長期入院も経験しました。その時、体のサインを見逃さないことの大切さを痛感したのです。今回は倦怠感を放置することのリスクと、どのタイミングで専門家に相談すべきかについて、治療家の立場からお伝えしていきます。あなたの体が発している警告サインを、どうか見逃さないでください。


倦怠感は体からの重要なメッセージです。放置せず、早めの対処が何より大切です
多くの方が「ただの疲れだろう」「そのうち治るだろう」と思いがちな倦怠感ですが、実は体が何か異常を知らせている可能性があります。倦怠感を放置することで起こりうるリスクは、単に疲労が蓄積するだけではありません。ここでは具体的にどのような危険があるのかを、臨床現場で見てきた実例も交えながらお話ししていきます。
倦怠感の裏には、貧血や甲状腺機能低下症、糖尿病といった病気が隠れていることがあります。これらの疾患は初期段階では倦怠感以外の明確な症状が出にくく、放置することで徐々に悪化していきます。特に糖尿病は自覚症状が乏しいまま進行し、気づいた時には合併症を起こしているケースも少なくありません。また、心臓病や腎臓病の初期症状として倦怠感が現れることもあり、早期発見が生命を左右することさえあります。
さらに見逃せないのが、精神的な問題です。うつ病や適応障害の初期症状として倦怠感が現れることは非常に多く、「気の持ちよう」と我慢しているうちに症状が悪化してしまうことがあります。当院にも、倦怠感を放置した結果、仕事を休職せざるを得なくなった方が来院されます。精神的な不調は早期に対処すれば回復も早いのですが、放置して悪化させてしまうと、回復までに長い時間がかかってしまいます。
倦怠感を放置することの怖さは、単に原因疾患が悪化するだけでなく、体全体が悪循環に陥ってしまうことにあります。この悪循環は一度始まると、自力で抜け出すことが非常に難しくなります。当院に来られる患者さんの多くが、この悪循環に苦しんでいらっしゃいます。
倦怠感があると体を動かすのが億劫になり、活動量が減少します。すると筋肉が衰え、基礎体力が低下していきます。体力が落ちると、さらに疲れやすくなり、ますます動かなくなるという悪循環に陥ってしまうのです。特に中高年の方は、この悪循環によってフレイル(虚弱状態)へと進行し、将来的に要介護状態になるリスクが高まります。
実際、当院で検査をすると、倦怠感を長く放置していた方ほど筋力が著しく低下していることが分かります。階段の昇降が辛い、立ち上がるのに時間がかかる、こうした日常動作の困難さは、倦怠感の放置によって筋力が落ちた結果なのです。一度失った筋力を取り戻すには、かなりの時間と努力が必要になります。
倦怠感があると、日中の活動量が減り、体が適度に疲れないため、夜の睡眠の質が低下します。睡眠の質が悪くなると、体の回復機能が十分に働かず、翌朝も倦怠感が残ったまま一日が始まります。この「倦怠感→活動量低下→睡眠の質低下→倦怠感」というサイクルは、放置すればするほど深刻化していきます。
さらに、慢性的な倦怠感は自律神経のバランスを乱します。自律神経が乱れると、寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚める、早朝覚醒するといった睡眠障害を引き起こし、ますます体の回復が妨げられてしまうのです。
倦怠感が続くと、やりたいことができない、人と会うのも面倒になる、といった状態になり、徐々に生活の質が低下していきます。すると気分が落ち込み、やる気や意欲が失われていきます。この状態が長く続くと、うつ状態に発展する可能性があります。体の倦怠感が心の問題を引き起こし、心の問題がさらに体の倦怠感を悪化させるという、心身両面での悪循環が生まれてしまうのです。
当院にも「最初は体がだるいだけだったのに、だんだん何もやる気が起きなくなった」という方が多く来られます。こうなる前に、早めに対処することが本当に大切です。
倦怠感を放置して悪化させると、仕事や家事といった日常生活に支障が出始めます。集中力が続かず仕事のミスが増える、家事をこなすのが精一杯で家族との時間が取れない、といった状況になります。すると職場での評価が下がったり、家庭内の人間関係がギクシャクしたりと、社会生活全般に悪影響が及びます。
最悪の場合、休職や退職を余儀なくされ、経済的な問題や社会的な孤立につながることもあります。倦怠感というと軽く考えられがちですが、放置することで人生そのものに大きな影響を与えかねない症状なのです。
では、どのタイミングで病院や治療院を受診すべきなのでしょうか。多くの方が「いつ行けばいいのか分からない」と悩んでいらっしゃいます。ここでは具体的な受診の目安をお伝えしますので、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
まず、倦怠感が2週間以上続いている場合は、放置せずに医療機関を受診することをお勧めします。一時的な疲労であれば、十分な休息を取ることで数日から1週間程度で回復するはずです。それ以上続く場合は、何か原因があると考えるべきです。
また、倦怠感に加えて他の症状がある場合も要注意です。発熱、体重の急激な減少、息切れ、動悸、めまい、頭痛といった症状を伴う倦怠感は、重大な病気のサインかもしれません。特に胸の痛みや呼吸困難を伴う場合は、心臓や肺の病気の可能性もあるため、すぐに受診してください。
さらに、日常生活に明らかな支障が出ている場合も受診のタイミングです。仕事に行けない、家事ができない、お風呂に入るのも辛い、といった状態は、単なる疲労ではありません。体が限界を超えているサインですので、無理をせず専門家に相談しましょう。
病院で血液検査などを受けても「異常なし」と言われることがあります。しかし、これで安心して放置するのは危険です。通常の血液検査では検出できない不調も数多く存在するからです。当院に来られる患者さんの中にも、「病院では異常なしと言われたが、倦怠感が全く改善しない」という方が大勢いらっしゃいます。
そのような場合、関節の歪みや自律神経の乱れ、筋肉の過緊張など、検査では分からない体の構造的・機能的な問題が原因になっていることが多いのです。当院では姿勢分析、関節可動域検査、神経検査など、5種類の独自検査を通じて、こうした隠れた原因を見つけ出していきます。
倦怠感を感じたら、まずは生活習慣の見直しから始めることが大切です。十分な睡眠時間の確保、バランスの取れた食事、適度な運動、これらは倦怠感を予防・改善する基本です。特に睡眠の質を高めることは非常に重要で、寝る前のスマホを控える、就寝時刻を一定にするなど、できることから取り組んでみてください。
しかし、これらの対策を試しても倦怠感が改善しない場合は、セルフケアの範囲を超えていると考えるべきです。無理に我慢を続けるのではなく、専門家の力を借りることが賢明な選択です。早期に適切な対処をすることで、回復までの時間も短くなり、悪循環に陥るリスクも避けられます。
当院では、倦怠感の根本原因を徹底的に追究し、一人ひとりの状態に合わせた施術を提供しています。単に症状を和らげるだけでなく、なぜその症状が起きているのかを明らかにし、再発を防ぐためのアプローチを大切にしています。これまで10万人以上の施術経験の中で、病院で原因が分からなかった倦怠感が改善したケースを数多く見てきました。
倦怠感を放置することは、想像以上に危険です。背後に重大な病気が隠れている可能性があるだけでなく、筋力低下、睡眠の質の低下、メンタルヘルスの悪化といった悪循環を引き起こし、生活の質を著しく低下させてしまいます。さらに放置を続けると、社会生活にも影響が及び、取り返しのつかない状況になることさえあります。
倦怠感が2週間以上続く場合、他の症状を伴う場合、日常生活に支障が出ている場合は、決して放置せず、医療機関や治療院を受診してください。「もう少し様子を見よう」「忙しいから後で」と先延ばしにすることが、最も危険な選択なのです。
私が治療家として最も大切にしているのは、患者さんが「やりたいことを我慢しないで生きられる体」を取り戻すことです。倦怠感を放置して、人生の楽しみを諦める必要はありません。「ただの疲れだろう」と自己判断せず、体からのメッセージに耳を傾けてください。そして、一人で悩まず、いつでも気軽にご相談ください。あなたの倦怠感の本当の原因を一緒に見つけ出し、元気な毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。早めの対処が、明るい未来への第一歩です。

