赤ちゃんの頭の形が悪化する原因と今すぐできる対策

堺市で赤ちゃん整体を行っている中林です。お子さんの後頭部が以前よりも平らになってきて、不安な気持ちで毎日過ごしていませんか。私のところにも「自宅でケアを頑張っているのに良くなるどころか悪くなっている」「様子を見ましょうと言われて待っていたら変形が進んでしまった」というご相談が連日寄せられています。

悪化していく赤ちゃんの頭の形を見るのは、親としてとても辛いことですよね。でも大丈夫です。悪化の原因をきちんと理解して適切に対処すれば、今からでも改善できる可能性は十分にあります。3人の子育てを経験し、25年以上赤ちゃんから高齢者まで施術してきた私が、頭の形が悪くなる理由と今すぐできる対策をお伝えしていきますね。

頭の形が悪化する理由を知る

最初に知っておいていただきたいのは、生後0〜4ヶ月という時期は頭の変形が進みやすい時期だということです。この時期の赤ちゃんはまだ自分で頭を動かす力が弱く、同じ姿勢で寝続けることが多いため、圧力が集中して変形が進んでしまうんですね。つまり悪化しているように見えても、それは成長の過程で起こりやすい現象でもあります。とはいえ、だからといって放置していいわけではありません。

生後2〜4ヶ月頃が最も変形が目立つ時期で、この時期に適切な対処をしないと頭蓋骨が歪んだ形で固定化されてしまう可能性があります。新生児の約40〜50%に何らかの向き癖が見られ、そのうち約20〜30%で頭の形の変形が生じるとされていますが、早期に対処すれば改善できるケースが多いんです。私の経験でも、生後3ヶ月くらいまでに来院された赤ちゃんは、ほとんどのケースで良い結果が出ています。

悪化する主な原因として考えられるのは、向き癖が強くなっていること、寝る時間が長くなって圧迫時間が増えていること、そして首の筋肉の緊張が改善されていないことなどです。これらの要因が複雑に絡み合って変形を進行させているケースがほとんどなんですよ。開院以来、多くの赤ちゃんを診てきましたが、原因は一つではなく複数の要因が重なっていることがとても多いんです。

向き癖が悪化の最大要因になる

赤ちゃんがいつも同じ方向ばかり向いて寝ている場合、その部分だけに圧力が集中し続けます。生後1〜3ヶ月頃は特に首の筋力が弱いため、一度向き癖がつくとなかなか自分では修正できません。無理に反対側を向かせようとすると激しく泣く、夜中に何度も向きを変えても元に戻ってしまうという場合は、首の筋肉に緊張や斜頸がある可能性が高いです。

私の臨床経験では、向き癖の原因は一つではなく複数の要因が絡み合っているケースがほとんどです。子宮内環境による影響、授乳時の抱き方の偏り、首の筋肉の緊張、寝かせる環境の影響、視覚的刺激の偏りなど、これらが複合的に作用しているんですね。だからこそ徹底的な検査で根本原因を見つけることが大切なんです。

成長に伴う体重増加で圧力が強まる

赤ちゃんは日々成長して体重が増えていきます。生後2ヶ月で約5〜6kg、生後3ヶ月で約6〜7kgと、どんどん重くなっていきますよね。体重が増えるということは、頭部にかかる圧力も強くなるということです。同じ姿勢で寝ている時間が長ければ、その分だけ変形も進行しやすくなってしまいます。ですから体重が増える時期は特に注意が必要なんです。

悪化を止めるために今すぐできること

悪化を食い止めるために最も重要なのは、赤ちゃんの寝る向きを意識的に変えることです。授乳後やおむつ替えのタイミングで、必ず赤ちゃんの頭の向きを左右交互に変えてあげましょう。最初は嫌がるかもしれませんが、優しく少しずつ慣れさせていくことが大切です。無理強いはせず、できる範囲で続けてみてください。私も3人の子どもを育てる中で、この大変さはよく分かります。でも諦めずに続けることで変化は必ず現れます。

またタミータイムを毎日取り入れることも効果的です。タミータイムとは赤ちゃんをうつ伏せの姿勢で遊ばせる時間のことで、目安としては月齢×10分程度、赤ちゃんのご機嫌が良い時に行います。これにより後頭部への圧力を減らし、首や体幹の筋肉も発達させることができるんです。必ず保護者の目が届く範囲で行い、赤ちゃんが疲れたり嫌がったりしたらすぐに中止してくださいね。

授乳時の抱き方も見直してみましょう。いつも同じ側で授乳していると赤ちゃんは特定の方向ばかり見ることになり、それが向き癖を強めてしまいます。授乳の際は左右交互に抱く位置を変えることを心がけてください。最初は慣れなくて大変かもしれませんが、赤ちゃんの頭の形を守るためにも大切な習慣です。私の妻も3人の子育ての中でこれを実践していました。

寝具を見直すことも大切

マットレスが硬すぎると後頭部への圧力が一点に集中してしまい、変形を進行させる原因になります。逆に柔らかすぎると赤ちゃんの頭が沈み込んで頭の位置が固定されてしまいます。適度に硬く体重を均等に分散できる高反発素材のマットレスがおすすめです。ドーナツ型の枕など絶壁防止を謳った商品が多く販売されていますが、実は枕の使用には注意が必要です。枕によって動きが制限されることでかえって変形が進んだり、窒息のリスクも高めるため、特に0歳児には慎重に判断してください。

悪化が止まらない場合は身体に原因がある

自宅でのケアを1〜2ヶ月続けても改善が見られない場合や、むしろ悪化が進行している場合は、身体そのものに根本的な原因がある可能性が高いです。特に赤ちゃんが特定の方向にしか頭を向けられない、無理に反対側を向かせようとすると激しく泣く、首を触ると嫌がるといった症状がある場合は要注意です。こうしたサインを見逃さないでください。

こうした場合は首の筋肉に緊張や斜頸がある可能性があります。片側の首の筋肉が硬くなっているため、赤ちゃんが特定の方向にしか頭を向けられなくなってしまうんです。当院では赤ちゃんの首や頭の状態を詳しく検査し、筋肉の緊張がある場合は優しい施術で改善を図っています。姿勢分析、関節可動域、神経検査など5種類の検査で現在の状態を調べ、不調の原因を特定していきます。

赤ちゃんの身体は非常にデリケートですから、国家資格を持った専門家による適切なアプローチが必要です。私は柔道整復師の国家資格を持ち、臨床経験25年以上、10万人以上の施術実績がありますので、赤ちゃん整体についても安心してお任せいただけます。施術は非常に優しく、赤ちゃんに痛みを与えることはありません。むしろ施術中に寝てしまう赤ちゃんも多いんですよ。

子宮内環境の影響も考えられる

実は頭の形の問題は出産後だけにあるわけではありません。お母さんのお腹の中にいる時の姿勢が影響していることもあるんです。子宮内で赤ちゃんが特定の姿勢で長時間過ごしていると、生まれた後もその姿勢を取りやすくなります。こうしたケースでは首や身体の緊張を和らげる施術が効果的です。これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、原因は複雑に絡み合っているということなんです。

悪化のタイムリミットを知っておく

頭蓋骨は生後6ヶ月から1歳頃にかけて徐々に硬くなっていきます。この時期を過ぎると自然改善も治療による改善も難しくなってしまうため、対処するなら早ければ早いほど良いんです。特に生後3ヶ月から6ヶ月が最も効果的な治療期間とされています。この時期を逃さないでください。

生後4ヶ月を過ぎても改善の兆しが全く見られない場合や、明らかに悪化が進行している場合は、専門的な治療を検討する必要があります。中等度以上の変形、つまり左右差が5mm以上ある場合や、額の突出や耳の位置のずれが目立つ場合は早めの対処が必要です。素人判断は危険ですので、少しでも気になったら専門家に相談することが何より大切です。

放置して頭の形が固定化されてしまった場合、学童期以降も頭の形の非対称が残り、ヘアスタイルの制限や帽子が合わないなどの問題が出てきます。思春期になってお子さん自身が気にして悩むことになるかもしれません。また重度の場合は顎関節の発達に影響を与え、噛み合わせの問題や顔面の非対称につながることもあります。最悪の場合、外科的な頭蓋骨矯正手術が必要になるケースもあり、お子さんの身体的・精神的負担が大きくなります。

専門的な治療の選択肢について

治療法としては体位指導、理学療法、ヘルメット療法などがあります。ヘルメット療法は生後3〜7ヶ月頃に開始するのが最も効果的とされていますが、費用が高額で保険適用外であること、23時間装着が必要なこと、皮膚トラブルのリスクがあることなどデメリットもあります。当院では赤ちゃんの身体そのものにアプローチする施術を行っています。首や身体の緊張を和らげ、自然と向き癖が改善していくように導きます。ヘルメット療法と違って赤ちゃんへの負担も少なく、根本的な原因を取り除くことができるんです。

悪化の進行度をチェックする

ご自分で変形の進行度を判断するのは難しいかもしれませんが、目安をお伝えします。軽度は左右差が5mm以下で注意して見ないと分からない程度です。中等度は左右差が5〜10mmで明らかに非対称が分かる状態、重度は左右差が10mm以上あり誰が見ても分かるレベルです。また後頭部の平坦化だけでなく、額の突出や耳の位置のずれが出てきている場合は、頭の歪みが進行している証拠です。

まれに頭蓋骨早期癒合症などの病気が隠れている場合もあります。頭囲の成長が極端に遅い、または早すぎる場合、頭の形が急激に変化している場合、発達に遅れが見られる場合などは、一度小児科や脳神経外科を受診することをおすすめします。病気の可能性も視野に入れながら、適切な判断をすることが大切です。

当院での赤ちゃん整体について

当院では赤ちゃんの頭の変形に対して徹底的な検査を行い、一人ひとり異なる原因を見つけ出します。そもそも原因を取り違えていれば、一時的に良くなったように感じてもすぐに元に戻ってしまいますからね。だからこそ検査から施術まで全て私が責任を持って行うようにしています。大手のグループ院のように施術者が変わることはありませんので、身体の変化や症状の波を見逃すことがありません。

3人の子どもを育ててきた経験もありますから、赤ちゃんの扱いには慣れていますし、お母さんの不安な気持ちもよく分かります。「夜中に何度も向きを変えるのが大変で」「自分の育て方が悪いのかと落ち込んで」そんなお話もたくさん伺ってきました。一人で抱え込まないでください。小児科やほかの治療院で改善しなかった赤ちゃんも、当院で良くなっているケースがたくさんあります。

悪化が進んで焦っている方、自宅でのケアを頑張っているのに変化がないという方、ぜひ一度ご相談ください。完全予約制で待ち時間もほとんどなく、女性スタッフもいるため、女性やお子さま連れも安心してお越しいただけます。駐車場も2台完備していますので、お車での来院も便利です。

まとめ

赤ちゃんの頭の形が悪くなっていくのを見るのは本当に辛いことですが、諦める必要はありません。生後0〜4ヶ月は変形が進行しやすい時期ですが、適切な対処をすれば改善できる可能性は十分にあります。体位変換、タミータイム、授乳時の工夫など自宅でできるケアを続けながら、定期的に状態を確認することが大切です。

ただし1〜2ヶ月続けても改善が見られない場合や、むしろ悪化が進行している場合は、身体そのものに原因がある可能性が高いです。生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨が硬くなり始めるため、早めの対処が何より重要なんです。少しでも不安があれば一人で悩まずに専門家に相談してください。

大切なお子さんの将来のために、今できることを一緒に考えていきましょう。当院はいつでもあなたとお子さんの力になりたいと思っています。悪化が止まらなくて焦っている方、どうすればいいか分からず困っている方、どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談くださいね。ひとりで我慢せず、まずは一度お話を聞かせてください。