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赤ちゃんの抱っこ紐の使い方が不安なママへ|基本と注意点

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初めて抱っこ紐を使おうとしたとき、説明書を読んでもどこから手をつけていいか分からなくて困っていませんか。腰ベルトを先に着けるのか、赤ちゃんを先に抱くのか、肩ストラップの調整はいつするのか、手順が複雑で不安になりますよね。赤ちゃんの向き癖を防ぐためにも、正しい抱き方を身につけることはとても大切です。抱っこ紐の使い方をマスターすれば、赤ちゃんとの外出がもっと楽しくなります。

院長:中林

間違った使い方は赤ちゃんの身体にも保護者の身体にも負担がかかります。正しい手順を覚えて安全に使いましょう

当院には産後のママさんが多く来院されますが、抱っこ紐の使い方について相談を受けることも少なくありません。「肩や腰が痛くなる」という訴えの多くは、実は抱っこ紐を正しく装着できていないことが原因です。今回は赤ちゃんの身体にも保護者の身体にも優しい、正しい抱っこ紐の使い方を詳しくお伝えしていきます。

目次

抱っこ紐装着の基本的な手順

抱っこ紐を安全に使うためには、正しい順番で装着することが何より重要です。多くの方が自己流で装着してしまい、赤ちゃんの位置が低すぎたり、ベルトが緩すぎたりする状態になっています。正しい手順を身につければ、装着にかかる時間も短縮され、赤ちゃんも保護者も快適に過ごせるようになります。

まず装着する前に、鏡の前に立って全体を確認できる環境を整えましょう。初めて使う場合は、万が一に備えてソファや床など低い位置で練習することをお勧めします。赤ちゃんを抱き入れる際や下ろす際に転落事故が起きやすいため、慣れるまでは低い姿勢で行うことが安全対策の基本です。

装着の基本的な流れは、腰ベルトを装着する、赤ちゃんを抱き入れる、肩ストラップを通す、各部を調整するという順番になります。この順番を守ることで、赤ちゃんを安全に保持しながらスムーズに装着することができます。焦らず一つひとつの手順を確実に行うことが大切です。

腰ベルトの正しい位置と締め方

腰ベルトは抱っこ紐の土台となる最も重要なパーツです。このベルトの位置と締め具合が適切でないと、すべての調整が無意味になってしまいます。腰ベルトはウエストの一番細いところ、つまり腰骨の上あたりに装着します。多くの方が腰骨の位置やお尻の上あたりに装着してしまいがちですが、それでは赤ちゃんの重さを骨盤で支えることができません。

ベルトを巻いたら、バックルをしっかりとカチッと音がするまで差し込みます。その後、ベルトの余った部分を引っ張ってしっかりと締めます。緩すぎると赤ちゃんの重さで下がってきてしまい、きつすぎると呼吸が苦しくなるため、程よい締め具合を見つけることが重要です。目安としては、ベルトと体の間に指が1本入る程度の余裕があるくらいです。

赤ちゃんを抱き入れる正しい方法

腰ベルトがしっかり装着できたら、いよいよ赤ちゃんを抱き入れます。このとき最も注意すべきは、必ず低い姿勢で行うことです。立ったまま抱き入れようとすると、万が一手を滑らせた場合に赤ちゃんが落下する危険があります。ソファに座った状態や、床に膝をついた状態で行うのが安全です。

赤ちゃんを縦抱きにして、抱っこ紐の本体部分に乗せます。このとき赤ちゃんのお尻がしっかりと本体の底に収まるように注意します。脚はM字型に開脚させ、膝がお尻よりも高い位置にくるようにします。この姿勢が赤ちゃんの股関節にとって最も自然で負担の少ない形です。赤ちゃんの背中は自然なカーブを保ち、無理に真っ直ぐにする必要はありません。

肩ストラップの通し方と調整

赤ちゃんを片手でしっかり支えながら、もう片方の手で肩ストラップを肩に通します。両方のストラップを通したら、背中のバックルを留めます。このバックルは落下防止の重要な役割を果たすため、確実にカチッと音がするまで差し込みましょう。

肩ストラップの調整は、赤ちゃんの位置を高めに保つために重要です。赤ちゃんのおでこにキスができるくらいの高さが理想的とされています。ストラップが緩すぎると赤ちゃんの位置が下がり、保護者の腰に大きな負担がかかります。逆にきつすぎると赤ちゃんが苦しくなるため、適度な締め具合を見つけることが大切です。

赤ちゃんの正しい姿勢のチェックポイント

抱っこ紐を装着したら、赤ちゃんが正しい姿勢になっているかを確認する必要があります。正しい姿勢は赤ちゃんの身体の発達を妨げず、快適に過ごせる状態です。また保護者の身体への負担も最小限に抑えられます。

赤ちゃんの脚の形は、M字型開脚になっているかを確認しましょう。膝がお尻よりも高い位置にあり、カエルのような形になっていれば正解です。この姿勢は股関節の発達にとって最も自然で、将来的な股関節脱臼のリスクを減らすことができます。脚がまっすぐ下に垂れ下がっている状態は好ましくありません。

背中の形状も重要なチェックポイントです。赤ちゃんの背中は緩やかなCカーブを描いているのが自然な状態です。無理に真っ直ぐにする必要はなく、ひらがなの「し」の字のような形になっていれば問題ありません。抱っこ紐の本体が赤ちゃんの背中全体を包み込むように支えていることを確認しましょう。

頭の位置と首の支えも確認が必要です。首がすわっていない新生児の場合は、頭がぐらぐらしないように専用のヘッドサポートを使用します。首がすわった後も、赤ちゃんの顔が横を向いていて呼吸がしやすい状態を保ちます。顔が抱っこ紐の布に埋もれていないか、鼻や口が塞がれていないかを必ず確認してください。

新生児期の使い方と注意点

新生児から使える抱っこ紐を使用する場合、首がすわっていない時期特有の注意点があります。この時期の赤ちゃんは首や背中の筋肉が未発達なため、より慎重な取り扱いが必要です。

新生児用のインサートやヘッドサポートが付属している場合は、必ず使用しましょう。これらは赤ちゃんの頭と首をしっかり支え、安定した姿勢を保つために設計されています。装着方法は製品によって異なるため、説明書をよく読んで正しく使用することが大切です。

新生児期は授乳後すぐに抱っこ紐を使用することは避けましょう。授乳後30分程度は時間を空けることで、吐き戻しのリスクを減らすことができます。また長時間の使用も避け、最初は15分から30分程度の短時間から始めて、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に時間を延ばしていきましょう。

身体への負担を減らす使い方のコツ

正しく装着できていても、長時間使用すると肩や腰に負担がかかることがあります。当院に来院される産後のママさんの中にも、抱っこ紐による肩こりや腰痛に悩まれている方が多くいらっしゃいます。身体への負担を減らすためのコツを知っておくことが大切です。

まず赤ちゃんの位置を高めに保つことが最も重要です。赤ちゃんが下がった位置にいると、前傾姿勢になり腰への負担が増大します。定期的に鏡でチェックして、赤ちゃんのおでこにキスができる高さを維持しましょう。時間が経つとストラップが緩んで赤ちゃんの位置が下がってくることがあるため、こまめな調整が必要です。

腰ベルトをしっかり締めることも負担軽減のポイントです。腰ベルトで赤ちゃんの体重の大部分を支えることができれば、肩への負担を大きく減らすことができます。肩ストラップだけで支えようとすると、肩こりや首の痛みの原因になります。体重の配分は腰7割、肩3割くらいのイメージを持つとよいでしょう。

長時間使用する場合は、途中で休憩を入れることも大切です。1時間から2時間ごとに一度赤ちゃんを下ろし、抱っこ紐から解放してあげましょう。その際に自分の肩や腰を回したり、ストレッチをしたりすることで、筋肉の緊張をほぐすことができます。赤ちゃんにとっても、姿勢を変えることは快適さにつながります。

よくある間違いと改善方法

抱っこ紐を使っている方の多くが、知らず知らずのうちに間違った使い方をしています。よくある間違いを知っておくことで、自分の装着方法を見直すきっかけになります。

最も多い間違いは、赤ちゃんの位置が低すぎることです。街中を見ていると、赤ちゃんのお尻が保護者のおへその下あたりにある方をよく見かけます。この状態では保護者の腰に大きな負担がかかるだけでなく、赤ちゃんも不安定な姿勢になってしまいます。正しい位置は、赤ちゃんのおでこにキスができるくらいの高さです。

腰ベルトの位置が低すぎるのも典型的な間違いです。お尻の上あたりや腰骨の位置にベルトがきている方が多いですが、これではベルトの機能を十分に発揮できません。ウエストの一番細いところ、腰骨の上あたりに装着することで、骨盤でしっかりと赤ちゃんの体重を支えることができます。

肩ストラップが緩すぎるのも問題です。緩いストラップでは赤ちゃんの位置が下がり、前傾姿勢の原因になります。ストラップはしっかりと締めて、赤ちゃんが保護者の体に密着するようにします。ただし締めすぎて赤ちゃんが苦しそうにしていないかも確認が必要です。

抱っこ紐の使い方は一度覚えてしまえば難しいものではありませんが、最初は戸惑うことも多いと思います。当院では産後のママさんの身体のケアだけでなく、育児に関する相談も受け付けています。抱っこ紐による肩こりや腰痛でお悩みの方、正しい使い方が分からなくて不安な方は、どんなことでもお気軽にご相談ください。赤ちゃんにとっても保護者にとっても快適な抱っこを実現するお手伝いをさせていただきます。一人で悩まず、まずは専門家に相談してみることをお勧めします。


院長:中林

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