発熱後の倦怠感｜コロナ後遺症で仕事に戻れない人へ

中林整骨院・なかもず院の中林です。新型コロナに感染して回復したはずなのに、強い倦怠感だけが残り、思うように動けない日々が続くと本当に不安になりますよね。当院にも「これが後遺症なのか」「いつ元の生活に戻れるのか」と悩まれて来院される方が少なくありません。もし今あなたもコロナ感染後のだるさや疲労感が抜けずにお困りなら、今回ご紹介する発熱後の倦怠感の内容がきっと助けになるはずです。

コロナ後遺症として現れる倦怠感の特徴

新型コロナ感染後、数週間から数ヶ月経っても強い疲労感や体のだるさが続く状態が、いわゆる「コロナ後遺症の倦怠感」です。一般的な疲れと違い、少し動いただけで急に疲労が悪化する「労作後倦怠感（PEM）」が特徴で、仕事や家事、育児への復帰が難しくなることもあります。調査でも、コロナ感染者の一定数が長期にわたる疲労感や倦怠感を訴えていることが報告されており、決して珍しい症状ではありません。

この状態を放置すると、慢性疲労症候群のように長期化するリスクも指摘されています。早い段階で正しく状態を理解し、適切なケアを始めることが、回復への近道になります。あなたの場合、倦怠感はどのくらいの期間続いていますか。

一般的な持続期間の目安

コロナ後の倦怠感は、多くの方が3ヶ月以内にある程度改善していくとされていますが、中には半年〜1年以上続く重いケースもあります。症状の強さや持病の有無、感染時の重症度などによって、大きく個人差が出るのが特徴です。

周りと比べて焦る必要はありません。自分のペースで、少しずつ前に進んでいきましょう。

後遺症としての倦怠感を生む5つのメカニズム

コロナ後遺症としての倦怠感には、エネルギー産生のトラブル、脳神経の炎症、免疫システムの過剰反応、筋力と自律神経の乱れ、栄養吸収と腸内環境の問題など、複数の要因が重なって関与していると考えられています。これらが連鎖的に体力を奪い続けることで、「休んでも疲れが抜けない」「少し動くと一気に悪化する」といった状態が続いてしまいます。

それぞれの仕組みを知ることで、「なぜこんなに長引くのか」が見えてきて、対策も立てやすくなりますよ。

ミトコンドリアのエネルギー障害

新型コロナウイルスは、細胞内でエネルギーを作る役割を持つミトコンドリアに影響を与えると考えられており、ATPというエネルギー源の産生が低下しやすくなります。その結果、軽い動作をしただけでも、電池が切れたように動けなくなる強いだるさを感じやすくなります。

これが、PEM（労作後倦怠感）の中心的なメカニズムだとされています。

脳神経の炎症残存

感染時に放出された炎症性物質（サイトカインなど）が脳や神経に影響を残し、集中力低下、頭の重さ、頭痛、思考のぼんやり感（ブレインフォグ）を引き起こすことがあります。身体的な疲労だけでなく、「頭も疲れて働かない」という感覚が強くなるのが特徴です。

この状態が続くと、精神的なストレスや不安感も強まりやすくなります。

免疫システムの過剰持続

ウイルスと戦うためにフル稼働していた免疫システムが、本来の状態にもどらず、過剰に働き続けてしまうことがあります。その結果、体の内側で常にエネルギーが消耗され、安静にしていても疲れが抜けない状態になります。

症状に「良い日と悪い日の波」が出やすいのも、この免疫の揺らぎが関わっているとされています。

自律神経と筋機能の低下

発熱や不調が続いた期間中、自律神経は体温・心拍・血圧のコントロールのために大きな負担を受けています。同時に、安静時間が長くなることで筋肉量が減り、心肺機能も落ちやすくなります。その結果、階段の昇り降りや短時間の外出だけで息切れし、全身の重さが増すという典型的なパターンが生じます。

「前は何でもなかった動作が今はつらい」というギャップが、精神的なダメージにもつながりやすい部分です。

栄養・腸内環境の悪化

感染中の食欲低下や消化器症状、抗生物質の使用などにより腸内環境が乱れると、ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養吸収が低下します。特にビタミンDやマグネシウムなどは、免疫とエネルギー代謝の両方に関わるため、不足すると回復が遅れやすくなります。

「内臓からくるだるさ」を整えるには、腸内環境のケアも欠かせません。

病院治療と当院のアプローチの違い

コロナ後遺症の倦怠感に対して、病院（後遺症外来・内科など）では漢方薬やお薬、点滴などを用いた対症療法が中心になります。一方、当院では関節・筋肉・神経・自律神経といった「体の機能面」に注目し、全身のバランスを整えることで回復しやすい土台づくりを行っていきます。

どちらか一方ではなく、病院と当院のアプローチをうまく組み合わせることで、症状の軽減と機能回復の両方を目指すことができます。

病院の漢方・薬物療法

加味帰脾湯などの漢方薬や、必要に応じた薬物療法は、全身状態をみながら安全に症状を和らげる点で大きな利点があります。ただし、ミトコンドリアや筋力、自律神経の機能そのものを直接回復させるには、どうしても時間がかかることがあります。

当院のPEMを意識したケア

当院では、体幹や関節の安定性を高めてエネルギー効率を上げ、少ない負担で動ける体を目指します。PEMを起こしにくいペース配分の指導も行い、「頑張った翌日に動けなくなる」パターンからの卒業をサポートします。

今すぐ始められる後遺症ケア5選

ここからは、ご自宅で今日から取り入れられる実践的なケア方法をご紹介します。無理をしない範囲で、少しずつ生活に組み込んでみてください。

一度に全部やろうとせず、まずは1つから始めるのがおすすめです。

その日の体調に合わせて、量や回数を調整しながら続けてみてください。

当院のコロナ後遺症倦怠感サポート

当院では、発熱後の倦怠感やコロナ後遺症で悩まれている方を多数サポートしてきました。臨床歴25年以上・10万人以上の施術実績を持つ院長が、問診から検査・施術まで一貫して担当し、あなたの状態に合わせたオーダーメイドのプランを作成します。

「毎回担当者が違う」「説明が引き継がれていない」といった不安なく、安心して通っていただける環境を整えています。

精密検査で要因を見極め

姿勢分析・関節可動域・神経検査など、5種類の独自検査で現在の状態を詳しくチェックし、倦怠感の背景にある原因を多角的に特定していきます。コロナ後の倦怠感は多くの要因が絡み合うからこそ、全身を総合的に診ることが何より大切です。

独自の調整施術

痛みの少ないやさしい手技で、関節の動きと神経の流れを整え、自律神経のバランスを回復させていきます。薬に頼りきりにならず、身体本来の自然治癒力が最大限働けるように導くことを重視しています。

後遺症外来を受診すべきタイミング

後遺症倦怠感を一緒に克服しましょう

コロナ後遺症の倦怠感は、「気合い」や「根性」で乗り切れるものではなく、体の中で起きているさまざまな変化が重なって生じる症状です。適切な検査とケアを行えば、必ず今よりも楽な状態へ近づいていけます。

仕事も家族との時間も、自分の趣味も楽しめる体を取り戻したいと感じているなら、一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。あなたに合わせた最適な回復プランで、倦怠感からの卒業までしっかりサポートします。