
院長:中林お気軽にご相談ください!

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こんにちは、中林整骨院・なかもず院の中林です。新型コロナに感染して熱や咳がおさまったのに、体が重たくてだるさだけが残り、思うように動けない日が続くと本当に辛いですよね。当院にも、コロナ感染後のしつこいだるさや重さで「仕事や家事に復帰できない」「元の体調に戻れない」と悩まれている方が多く来院されています。もし今あなたもコロナにかかった後のだるさが長引いて困っているなら、今回ご紹介する発熱後の倦怠感についての解説が、きっと回復へのヒントになるはずです。




コロナ禍の中で多くの感染者の方を診てきて、後遺症のように続く強いだるさに苦しむ姿を何度も間近で見てきました。その経験からこそ、お一人お一人の不安に寄り添ったサポートが必要だと感じています。
新型コロナウイルスの発熱や咳、喉の痛みなどの急性期症状が落ち着いた後も、数週間から数ヶ月にわたって強いだるさや重さが続くことがあります。軽い家事や通勤、階段の昇り降りといった日常的な動作だけで、急にガクッと疲労が押し寄せる「労作後倦怠感」が特徴で、普通の疲れとは違い、休んでもスッキリ回復しにくいのがポイントです。厚生労働省などの報告でも、コロナ感染後に疲労感・倦怠感が続く方が一定数いることが示されており、社会復帰や家事・育児に大きな影響を与えることが問題視されています。
この状態を「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、活動量が落ちることでさらに体力が低下し、気分の落ち込みや不安感も重なって、生活の質が大きく低下してしまうことがあります。正しい理解と段階的なケアを行えば、少しずつでも回復していくことは十分可能です。あなたのだるさは、感染からどのくらい経ってから始まりましたか。
コロナ感染後のだるさは、軽症の方では1〜3ヶ月ほどで落ち着いていくケースが多いとされていますが、重症化した方や基礎疾患のある方の中には、半年〜1年以上続く例も報告されています。個人差が非常に大きく、「周りはもう元気になっているのに自分だけが治らない」と焦りを感じてしまう方も少なくありません。
大切なのは、誰かと比べるのではなく、自分のペースで少しずつ前に進んでいくことです。
コロナ感染後に体がだるくなる背景には、細胞レベルでのエネルギー産生の低下、神経系に残る炎症、免疫反応の異常な持続、自律神経と筋力の機能低下、栄養代謝や腸内環境の乱れなど、複数の要因が複雑に絡み合っています。これらが同時に起きることで、少し動いただけでも電池切れのように動けなくなり、日常動作すら負担に感じてしまうのです。
一つずつ整理していくことで、「なぜこんなに長引くのか」という疑問が明確になり、自分に合った対策を選びやすくなります。
新型コロナウイルスは、細胞の中でエネルギーを作り出す役割を持つ「ミトコンドリア」に影響を与えると考えられています。エネルギー源であるATPの産生が落ちることで、少し動いただけでもバッテリーが切れたような強いだるさや脱力感を感じやすくなります。
感染時に放出された炎症物質が、熱や咳が収まった後もしばらく脳や神経に残ることで、頭の重さや集中力低下、思考がぼんやりする「ブレインフォグ」のような症状が続くことがあります。こうした神経系への負担も、全身のだるさにつながります。
ウイルスと戦うためにフル稼働していた免疫システムが、本来の状態にうまく戻らず、過剰な反応を続けてしまうことがあります。その結果、体の内側でエネルギーが使われ続け、安静にしていても消耗感やだるさが抜けにくくなります。
発熱や倦怠感の時期に体温調節や心拍数のコントロールを担っていた自律神経は、大きな負担を受けています。さらに、安静期間が長くなることで筋肉量が減り、心肺機能も落ちやすくなります。その結果、少し動いただけで心拍が上がり、全身の重だるさや息切れを感じやすくなります。
感染中の食欲低下や下痢などの症状、抗生物質などの影響で、腸内環境が乱れ、必要な栄養素の吸収が低下することがあります。ビタミンやミネラル、タンパク質などの不足が続くと、体の修復やエネルギー産生が追いつかず、慢性的なだるさが続く原因になります。
医療機関(コロナ後遺症外来や内科など)では、漢方薬や薬物療法、必要に応じた検査・投薬による全身管理が中心になります。加味帰脾湯などの漢方が疲労感に処方されることもあり、症状の軽減に役立つケースも多く見られますが、体の使い方や関節・筋肉・自律神経のバランスを身体レベルで整える部分まではカバーしきれないこともあります。
一方、当院では体全体のバランス調整や神経・関節・筋肉の機能回復を重視し、「動ける体」を取り戻すことを目標にしています。どちらか一方ではなく、医療機関と併用しながら体の中と外の両面から整えていくことが理想です。
漢方薬やお薬による治療は、全身状態をみながら安全に行える点が大きな利点です。ただし、どうしても「症状を抑える」ことが中心になりやすく、筋力や関節、自律神経の調整といった部分までは十分にケアできないことがあります。
当院では、体幹や関節の安定性を高め、神経の流れを整えることで、「動くとすぐ疲れる」状態から「少しずつ動いても大丈夫な体」への移行を目指します。根本的な体の使い方を整えることで、再発しにくい状態に導いていくことができます。
専門的な治療と並行して、自宅でできるセルフケアもとても重要です。特に、頑張りすぎて後から強い疲労が出る「PEM(労作後疲労)」を防ぐために、ペース配分(ペーシング)を意識してみてください。
「これくらいなら大丈夫かな」というラインを少し下げて行動することが、長い目で見ると回復を早める近道になります。
当院では、コロナ後のだるさや重さで悩む多くの方を診てきた経験をもとに、あなたのだるさのパターンを丁寧に分析します。臨床経験25年以上の国家資格を持つ院長が、一貫して問診・検査・施術を担当します。
姿勢、関節可動域、神経の状態、呼吸のパターンなどを総合的にチェックし、どこに負担が集中しているのかを明らかにします。コロナ後のだるさは単一の原因ではなく、複数の要因が重なっているため、体全体を俯瞰してみることが鍵になります。
痛みの少ない安全な手技で、関節や神経の流れを整え、体幹の安定性を高めていきます。薬だけに頼らず、体の回復力そのものを引き出すことを大切にしています。
例えば、39歳の女性では、コロナ感染後3ヶ月以上続いていた重だるさが、段階的な施術とセルフケアの併用で約1ヶ月後には家事がこなせるレベルまで回復し、その後は仕事にも少しずつ復帰できるようになりました。
次のような場合は、整骨院だけでなくコロナ後遺症外来や内科などの専門医療機関への相談が必要です。
気になる症状がある場合は、無理に我慢せず、適切な診療科を受診しながら、並行して体の機能回復に取り組んでいきましょう。
コロナ感染後のしつこい体のだるさは、「性格が弱いから」「気合いが足りないから」起きているわけではありません。体の中と外でさまざまな変化が起こった結果として生じている、れっきとした身体症状です。適切なケアを続ければ、必ず今よりも楽な状態に近づいていけます。
「もう少し元気に動けるようになりたい」「仕事や家事を前みたいにこなせるようになりたい」と感じているなら、一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。あなたに合ったペースで、コロナ後のだるさ卒業までしっかりサポートさせていただきます。

