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産後の仙腸関節痛|慢性化させない5つのポイント

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堺市で中林整骨院を開院している中林です。産後に腰の下部やお尻の上あたりが痛くて、整形外科で仙腸関節炎と診断されていませんか。立ち上がる時や寝返りの時に痛む、長時間座っていると辛い、階段の上り下りで痛みが走るなど、日常生活に支障が出ている方も多いと思います。レントゲンでは異常がないと言われたのに痛みが続いて困っているのではないでしょうか。

産後の腰痛の中でも仙腸関節由来のものは特に厄介で、適切な治療をしないと慢性化しやすい特徴があります。今回は産後に仙腸関節が痛む理由と、根本的な治療法についてお話しします。

院長:中林

仙腸関節痛は画像では異常が見つかりにくいですが、適切な施術で確実に改善できます

目次

仙腸関節とはどこにあるのか

仙腸関節は骨盤の後ろ側にある関節で、仙骨と腸骨をつなぐ部分です。お尻の割れ目の少し上、腰骨の一番下あたりを触ると出っ張りがありますが、その周辺に左右一対存在しています。この関節はわずか数ミリ程度しか動きませんが、体重を支え、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っています。仙腸関節は強靭な靭帯で固定されており、通常はほとんど動かないように設計されています。

しかし妊娠出産を経験すると、この関節の安定性が大きく変化します。リラキシンというホルモンの影響で靭帯が緩み、普段は動かない仙腸関節が可動性を持つようになるのです。出産のために骨盤が開く必要があり、そのメカニズムとして仙腸関節の靭帯が緩むのは自然なことですが、産後に適切なケアをしないと不安定なまま固定されてしまいます。

なぜ画像検査では異常が見つからないのか

仙腸関節の問題は、レントゲンやMRIなどの画像検査では見つかりにくいという特徴があります。骨折や椎間板ヘルニアのように明確な構造的変化がないためです。仙腸関節炎や仙腸関節障害は、関節の微細な位置のズレや靭帯の緩みが原因で起こるため、画像には映りません。

だからといって異常がないわけではなく、確実に関節の機能障害が起きています。触診や動作テストを行うと、仙腸関節の動きの異常や圧痛を確認できます。

産後に仙腸関節が痛む3つの理由

産後に仙腸関節が痛む理由は大きく分けて3つあります。まず出産時の骨盤の開きと歪みです。分娩の際には恥骨結合が開き、仙腸関節も大きく動きます。特に難産だった場合や赤ちゃんが大きかった場合、仙腸関節への負担は非常に大きくなります。この時に骨盤が左右非対称に開いてしまうと、仙腸関節にアンバランスな力がかかり続けます。

2つ目はリラキシンによる靭帯の緩みが産後も続くことです。リラキシンは産後6ヶ月頃まで分泌が続くため、その間は仙腸関節の靭帯が緩いままです。この時期に無理な姿勢や育児動作を続けると、緩んだ関節がさらに不安定になり炎症を起こします

3つ目は育児動作による持続的な負担です。抱っこ、授乳、オムツ替えなど、前かがみや中腰の姿勢を長時間続けることで、仙腸関節に繰り返しストレスがかかります。特に片側だけで抱っこする癖があると、左右どちらかの仙腸関節に負担が集中し痛みが出やすくなります。

骨盤のマルアライメントとは

マルアライメントとは骨の配列が正常でない状態を指します。産後の骨盤では、仙骨が前傾や後傾している、腸骨が前方または後方に回旋している、左右の高さが違うなど、様々なパターンのマルアライメントが起こります。このズレが仙腸関節に異常な力学的ストレスをかけ続けることで、炎症や痛みが発生するのです。

マルアライメントは見た目ではわかりにくく、専門的な評価が必要です。当院では骨盤の左右差、傾き、回旋などを細かくチェックし、どの方向にズレているかを正確に把握します。

仙腸関節痛に特徴的な症状

仙腸関節由来の痛みには特徴的なパターンがあります。最も多いのは片側のお尻の上部から太ももの後ろにかけての痛みです。坐骨神経痛と間違えられることもありますが、仙腸関節痛の場合は膝から下には痛みやしびれが出ないことが多いです。立ち上がる瞬間、寝返りを打つ瞬間、階段を上る時など、動作の開始時に痛みが走るのも特徴です。

長時間座っていると痛くなり、立って歩くと楽になることもあります。逆に長時間立っていると痛くなり、座ると楽になる場合もあり、どちらのパターンかで仙腸関節のズレの方向がある程度推測できます。朝起きた時の最初の一歩が特に痛いという訴えも仙腸関節痛に典型的です。

恥骨痛を伴うケース

仙腸関節痛と恥骨痛が同時に起こることも少なくありません。骨盤は仙腸関節と恥骨結合で輪を形成しているため、一方に問題があると他方にも影響が及びます。仙腸関節が不安定だと恥骨結合にも異常な力がかかり、両方が痛むという状態になります。

このような場合は骨盤全体のバランスを整える必要があり、仙腸関節だけにアプローチしても改善しません。

一般的な治療で改善しない理由

整形外科では仙腸関節炎と診断されても、具体的な治療法として痛み止めの処方と安静指導のみというケースが多いです。しかし安静にしているだけでは骨盤のマルアライメントは改善しません。痛み止めで一時的に症状が和らいでも、根本原因である関節のズレが残っているため、薬が切れるとまた痛みが戻ります。

理学療法として筋力トレーニングを指導されることもありますが、骨盤が歪んだ状態でエクササイズをしても効果は限定的です。むしろ間違った方向に力が入ってしまい、症状が悪化することさえあります。骨盤ベルトも補助的には有効ですが、締めているだけでは関節の位置は正常化しません。

なぜ慢性化しやすいのか

仙腸関節痛が慢性化しやすい理由は、育児動作を避けられないことにあります。抱っこもオムツ替えも授乳も、毎日何度も繰り返さなければならない動作です。痛みがあっても赤ちゃんのお世話は待ってくれません。この繰り返しの負担が、関節の炎症を長引かせ慢性化させてしまうのです。

また一度不安定になった仙腸関節は、周辺の筋肉が過緊張を起こして関節の動きをさらに悪くします。この悪循環が続くと、産後8週間を過ぎても痛みが改善しないまま半年、1年と続いてしまいます。

当院での仙腸関節痛への施術アプローチ

当院では仙腸関節痛に対して、まず骨盤の詳細な評価を行います。仙骨と腸骨の位置関係、左右差、回旋の有無などを触診と動作テストで確認します。その上で、ズレている方向を正確に特定し、適切な方向に矯正していきます。仙腸関節の矯正は強い力は必要なく、正しい方向に適切な圧をかけることで関節の位置が整います。

関節の位置が整ったら、次は周辺の筋肉バランスを調整します。大殿筋、中殿筋、梨状筋、大腰筋など、骨盤を支える筋肉の緊張を緩め、弱っている部分を活性化させます。筋肉のバランスが整うことで、矯正した骨盤の位置が安定して保たれるようになります。

育児動作の指導も重要

施術だけでなく、日常の育児動作の改善指導も行います。抱っこする時の姿勢、授乳時の座り方、オムツ替えの時の中腰を避ける工夫など、仙腸関節に負担をかけない方法をアドバイスします。ちょっとした工夫で痛みの出方が大きく変わることも多いです。

自宅でできる簡単なセルフケアもお伝えします。骨盤底筋群のトレーニングや、仙腸関節を安定させるエクササイズを無理なく続けていただくことで、施術効果が長持ちします。

施術の期間と改善の目安

仙腸関節痛の改善には、週1回から2回のペースで1ヶ月から2ヶ月程度の期間が必要です。急性期の痛みは比較的早く軽減しますが、根本的に安定させるには継続的なケアが大切です。慢性化している場合はもう少し時間がかかることもありますが、適切なアプローチを続ければ必ず改善します。

施術を受けた方の多くは、2回から3回の施術で痛みの軽減を実感されます。立ち上がりが楽になった、寝返りで目が覚めなくなった、階段の上り下りが怖くなくなったなどの変化が現れます。

産後の仙腸関節痛は、レントゲンで異常が見つからなくても確実に存在する症状です。骨盤のマルアライメントや靭帯の緩み、筋肉バランスの崩れが複合的に関わっており、根本的に改善するには専門的なアプローチが必要です。痛み止めで我慢したり、そのうち治ると放置したりせず、早めに適切なケアを受けることが大切です。育児は長く続きますので、痛みを抱えたまま頑張る必要はありません。仙腸関節の痛みで困っている方は、一人で悩まずいつでもご相談ください。


院長:中林

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