
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
整形外科の先生から「姿勢が悪いから治りにくいですね」と言われて、ドキッとした経験はありませんか。堺市北区中百舌鳥で中林整骨院をしている中林です。私自身も小学生の頃に交通事故で入院した経験があり、患者さんの不安な気持ちはよくわかります。
実は当院にも、むちうちの治療を続けているのに一向に良くならず、むしろ以前より姿勢が悪くなったと感じている患者さんが数多く来院されます。痛みをかばって前かがみになったり、首を動かさないようにして体全体が固まったりしてしまうのは、本当につらいことですよね。




むちうちと姿勢の問題は切っても切れない深い関係があります
今回は臨床経験25年以上、延べ10万人以上の施術を行ってきた私が、むちうち後になぜ姿勢が悪化してしまうのか、そしてその悪循環をどう断ち切るかについて詳しくお伝えします。
交通事故でむちうちになると、誰もが無意識のうちに痛みを避けるような姿勢をとってしまいます。首を動かすと痛いから頭を固定したまま動く、肩が痛いから前かがみになる、こういった代償動作は防御反応として自然なことなのです。
しかし問題は、この不自然な姿勢が長期間続くことにあります。最初は痛みから逃れるための一時的な姿勢だったはずが、いつの間にか習慣化してしまい、筋肉や関節がその状態で固まってしまうのです。前かがみの姿勢が続けば背中が丸くなり、首への負担はさらに増大します。
当院で姿勢分析を行うと、むちうちの患者さんの多くが事故前と比べて明らかに姿勢が変化していることがわかります。頭が前に出て、肩が内側に巻き込み、背中が丸くなるという典型的なパターンです。この姿勢では首の筋肉に常に過度な負担がかかり続け、症状の回復を妨げる最大の要因となってしまいます。
整形外科では急性期の治療として頸椎カラーを装着することがよくあります。確かに炎症が強い時期には首を安静に保つことが必要ですが、長期間の使用は逆効果になることもあるのです。
頸椎カラーで首を固定し続けると、首周辺の筋肉が衰えてしまいます。人間の体は使わない部分はどんどん弱くなる仕組みになっているため、2週間以上の固定で筋力が著しく低下することがわかっています。筋力が落ちると自分の頭を支えることが難しくなり、姿勢はさらに悪化していきます。
また頸椎カラーに頼った状態が続くと、首の関節の動きも制限されます。関節は動かさないと可動域が狭くなり、いざカラーを外したときに首が思うように動かせなくなってしまうのです。この状態では正しい姿勢を保つことが困難になり、結果として猫背や前かがみの姿勢が定着してしまいます。
もともとデスクワークやスマートフォンの長時間使用で姿勢が悪くなりがちな現代人にとって、むちうちは姿勢悪化のトリガーとなります。事故前から前かがみの姿勢が習慣化していた方は、むちうちの痛みによってその傾向がさらに強まってしまうのです。
パソコン作業では画面を覗き込むように首を前に出す姿勢になりやすく、この姿勢では頭の重さが首にダイレクトに負担をかけます。成人の頭部は約5キロから6キロもあり、首が前に15度傾くだけで首にかかる負荷は約12キロにもなることが研究でわかっています。
スマートフォンを見る姿勢はさらに深刻です。下を向いて画面を見る角度が大きいほど首への負担は増大し、60度下を向くと約27キロもの負荷がかかるという報告もあります。むちうちで傷ついた組織に、このような過度な負担が毎日何時間もかかり続ければ、治るどころか症状が悪化していくのは当然のことです。
椅子に浅く腰かけて背もたれに寄りかかる座り方、足を組む癖、片方の肘をついてパソコンを見る姿勢など、日常の何気ない座り方がむちうちの回復を妨げています。これらの姿勢では骨盤が後ろに傾き、その影響で背骨全体のバランスが崩れてしまうのです。
骨盤が後傾すると背中が丸くなり、それを補おうとして首が前に出ます。この状態が長時間続くことで、首から肩にかけての筋肉が常に緊張した状態になり、血流が悪化して痛みやこりが慢性化していきます。むちうちの患者さんの中には首だけでなく腰痛も併発している方が多いのは、こうした全身の姿勢バランスの崩れが原因なのです。
姿勢が悪くなると、むちうちの主症状である首の痛みだけでなく、様々な二次的な症状が現れてきます。頭痛、めまい、吐き気、肩こり、背中の痛み、手のしびれなど、一見むちうちとは関係ないように思える症状の多くが、実は姿勢の悪化に起因しているのです。
特に問題となるのが自律神経への影響です。首の骨の周りには自律神経が密集しており、姿勢の悪化による首への持続的なストレスが自律神経のバランスを乱します。その結果、睡眠障害、倦怠感、集中力の低下、イライラ感といった不定愁訴が現れてくるのです。
また前かがみの姿勢では呼吸が浅くなります。胸郭が圧迫されることで深い呼吸ができなくなり、酸素の取り込み量が減少します。これが疲労感や集中力低下の一因となり、仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼします。患者さんの中には「むちうち以来、すぐに疲れるようになった」と訴える方が多いのですが、その背景には姿勢の悪化による呼吸機能の低下があることも珍しくありません。
ここまで読んで「じゃあ姿勢を正せば治るのか」と思われたかもしれません。答えはイエスでもありノーでもあります。姿勢の改善は確かにむちうちの回復に不可欠ですが、ただ背筋を伸ばすだけでは根本的な解決にはなりません。
なぜなら悪い姿勢は結果であって原因ではないからです。姿勢が悪くなる背景には、筋肉の過緊張、関節の可動域制限、筋力のアンバランス、神経の働きの異常など、複数の問題が隠れています。これらの根本原因を解決しないまま無理に姿勢を正そうとしても、すぐに元の悪い姿勢に戻ってしまうのです。
当院では姿勢分析ソフトを使って客観的に姿勢を評価し、どの部位にどのような問題があるのかを詳しく調べます。関節の動きが悪いのか、特定の筋肉が過度に緊張しているのか、神経の流れに問題があるのか、一人ひとりの状態は全く異なります。だからこそ画一的な治療ではなく、個別の状態に合わせたアプローチが必要なのです。
施術によって関節の動きを改善し、筋肉の緊張を和らげることで、体は自然と正しい姿勢を取りやすくなります。無理に背筋を伸ばすのではなく、体が楽に感じる位置が正しい姿勢になるよう導いていくのです。
同時に日常生活での注意点もお伝えします。デスクワークではモニターの高さを目線と同じにすること、椅子には深く腰かけて骨盤を立てること、1時間に一度は立ち上がって体を動かすことなど、具体的で実践しやすいアドバイスを行います。スマートフォンを見る際も、画面を目の高さまで持ち上げる習慣をつけることで首への負担を大幅に軽減できます。
意外と見落とされがちなのが睡眠中の姿勢です。人は一日の約3分の1を睡眠に費やすため、寝る姿勢が不適切だとその影響は非常に大きくなります。高すぎる枕や柔らかすぎる枕は首に負担をかけ、朝起きたときに首が痛い、頭が重いという症状の原因になります。
枕の高さは個人の体格や寝る姿勢によって最適なものが異なります。仰向けで寝る方と横向きで寝る方では必要な高さが違いますし、体格が大きい方と小さい方でも変わってきます。当院では一人ひとりに合った枕の選び方をアドバイスし、必要に応じてタオルを使った枕の高さ調整方法もお伝えしています。
また寝返りがしやすい環境を整えることも大切です。柔らかすぎるマットレスでは寝返りが打ちにくく、同じ姿勢が長時間続いてしまいます。適度な硬さのあるマットレスを選び、自然な寝返りができる環境を作ることで、睡眠中の首への負担を軽減できます。
当院ではむちうちの患者さんに対して、まず徹底した姿勢分析と検査を行います。姿勢分析ソフトで体のゆがみを数値化し、関節可動域検査で首や肩、背中の動きを細かくチェックします。神経学的検査も行い、神経の働きに異常がないかも確認します。
これらの検査結果をもとに、その方の姿勢がなぜ悪くなっているのか、どこにアプローチすれば最も効果的に改善できるのかを見極めます。首だけでなく肩甲骨、胸椎、骨盤まで含めた全身のバランスを整えることで、体が自然に正しい姿勢を保てるようサポートしていきます。
施術では痛みの少ない優しい手技を用いて、関節の動きを正常化し筋肉の緊張を和らげていきます。無理な矯正や強いマッサージは行わず、体が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出すアプローチです。施術後には体の軽さと姿勢の変化を実感していただけることが多く、継続することで日常生活での姿勢も自然と改善していきます。
専門的な施術と並行して、日常生活でできることを少しずつ取り入れていくことも大切です。まずはデスクワークの環境を見直しましょう。モニターは目線と同じ高さに設置し、椅子は深く腰かけて足裏全体が床につく高さに調整します。キーボードは体の正面に置き、肘の角度が90度になる位置で作業することが理想的です。
スマートフォンを使う際は、必ず画面を目の高さまで持ち上げるようにしましょう。最初は腕が疲れるかもしれませんが、首への負担は大幅に軽減されます。電車の中でスマホを見る時間が長い方は、これだけでも症状に変化が現れることがあります。
1時間に一度は立ち上がって体を動かす習慣をつけることも効果的です。同じ姿勢が長時間続くことが最も体に負担をかけるため、軽く伸びをしたり肩を回したりするだけでも血流が改善され筋肉の緊張がほぐれます。トイレ休憩のタイミングで軽いストレッチを取り入れるのもおすすめです。
むちうち後の姿勢悪化は、痛みをかばう代償動作や頸椎カラーの長期使用、デスクワークやスマホ使用など複数の要因が絡み合って起こります。そして悪化した姿勢が首への持続的な負担となり、症状の回復を妨げる悪循環を生み出してしまうのです。
大切なのは姿勢を無理に正そうとするのではなく、なぜ姿勢が悪くなっているのかという根本原因を見つけて解決することです。筋肉の緊張、関節の可動域制限、神経の働きの異常など、一人ひとり原因は異なります。だからこそ詳細な検査に基づいた個別のアプローチが必要なのです。
もしあなたが交通事故後のむちうちで悩んでいて、姿勢の悪化も気になっているなら、一人で抱え込まずにぜひご相談ください。整形外科で「姿勢が悪いから」と言われてどうすればいいかわからない方も、諦める必要はありません。25年以上の臨床経験から、あなたの体に最適なアプローチ方法を見つけ出し、本来の健康な状態を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

