
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
帝王切開で出産されたママの中には、骨盤ベルトをいつから使えばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。傷口の痛みがまだ残っている中で、骨盤のグラグラ感や腰の痛みも気になりますよね。「帝王切開は骨盤が開いていないから不要」と聞いたことがある一方で、「産後は必ず骨盤ケアをしたほうがいい」という情報もあって、どうすればいいか迷ってしまうものです。


私は堺市北区中百舌鳥で中林整骨院を開院して17年、産後のママたちの産後の骨盤矯正を数多く担当してきました。帝王切開で出産されたママからも、骨盤ベルトの使用時期や選び方について多くの相談を受けてきましたので、今回は当院での考え方も含めて詳しくお伝えしていきますね。


帝王切開でも骨盤は緩んでいるので、ケアは必須です。傷口の状態を見ながら早めに始めましょう
当院では、普通分娩のママも帝王切開のママも基本的に骨盤ベルトは使用すべきだと考えています。よく「帝王切開は産道を通らないから骨盤が開かない」と思われがちですが、実はこれは大きな誤解なんですね。妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンの影響で、出産方法に関わらず骨盤周りの靭帯は緩んで骨盤が開きやすくなっています。
妊娠後期になると、赤ちゃんの体重は約3キロ、羊水や胎盤を含めると約5キロもの重さが骨盤にかかり続けるわけです。この負担によって骨盤は徐々に開いていき、出産を迎える頃には骨盤は最大限に開いた状態になっています。つまり帝王切開で出産したママも、経腟分娩のママと同じように骨盤が開いた状態なので、産後の骨盤ケアは必要なんです。
帝王切開の場合、さらに注意すべきポイントがあります。それは麻酔による影響です。帝王切開では硬膜外麻酔や脊椎麻酔が使われますが、これらの麻酔は骨盤周囲の筋肉や神経に作用するため、産後の骨盤の不安定性がさらに増すことがあるんですね。
麻酔の影響で骨盤を支える筋肉の感覚が一時的に鈍くなり、正常な状態に戻るまでに時間がかかることもあります。つまり帝王切開のママは、妊娠による骨盤の緩みに加えて麻酔による不安定性も重なるため、むしろより積極的な骨盤ケアが必要といえるでしょう。
帝王切開後に骨盤ベルトをいつから使い始めるかは、傷口の治り具合を最優先に考える必要があります。一般的には産後1ヶ月健診で医師の許可が出てから本格的に始めるのが安全ですが、当院では傷の痛みが落ち着いてきたら産後2週間頃から緩めに巻き始めることをおすすめしています。
産後すぐから使用したい気持ちはよく分かりますが、帝王切開の傷は想像以上にデリケートで、腹部の深い層まで切開しているため完全に癒着するまでには数ヶ月かかります。無理に早く始めてしまうと傷口に負担がかかり、痛みが増したり治りが遅くなったりすることもあるんですね。
産後の時期によって、骨盤ベルトの使い方も変わってきます。産後1〜2週間は、まだ傷口が治癒途中なので基本的には安静が第一です。どうしても使いたい場合は、傷口を避けた位置で緩めに巻く程度にとどめてください。
産後2週間から1ヶ月になると、傷の痛みが落ち着いてくる時期です。1ヶ月健診で問題がなければ本格的に使用を開始できます。ただし最初は短時間から始めて、徐々に装着時間を延ばしていくのがおすすめです。産後2〜6ヶ月は骨盤が最も動きやすい時期なので、積極的に骨盤ケアを行うべきタイミングといえますね。
骨盤ベルトには様々な種類がありますが、当院では昔ながらのさらし(腹帯)を最もおすすめしています。最近は便利な既製品の骨盤ベルトが多く販売されていますが、実は効果の面ではさらしに勝るものはないんですよ。
さらしの最大の利点は、締め付けすぎずにしっかりと固定できることです。既製品のベルトはマジックテープやバックルで固定するため、どうしてもピンポイントで強く締めつけてしまいがちになります。一方でさらしは体に巻きつけながら均等に圧をかけていくので、骨盤全体を優しく包み込むように支えることができるんですね。
さらしを使う最大のメリットは、個々の体型や骨盤の状態に合わせて調整できることです。体調が良い日はしっかりめに、体調がすぐれない日は緩めにと、その日の状態に応じて締め具合を変えられます。また洗濯もしやすく衛生的に保てますし、コストパフォーマンスも優れています。
デメリットとしては、巻くのに手間がかかるということです。慣れるまでは正しい位置に巻くのが難しく、時間もかかってしまいます。育児で忙しい産後のママにとっては、この手間が負担に感じられることもあるでしょう。ただし一度巻き方を覚えてしまえば、1分程度で巻けるようになりますので、最初は少し練習が必要だと思ってくださいね。
さらしを巻く位置は、お腹ではなく骨盤の位置、具体的には大転子という太ももの付け根の骨の出っ張り部分です。巻く時は立位で巻きます。さらしの端を骨盤の前側に当てて、後ろに回しながら巻いていきます。ただ巻けばいいわけではなく正しい巻き方がありますが、ここでは割愛させていただきます。
巻く強さについては、きつく締めすぎないことが大切です。呼吸が楽にできて、指が2本入る程度の余裕を持たせるのが理想的です。帝王切開の傷口を心配される方がいますが、当院で教えている巻き方であれば傷口にかからず巻くことができるので帝王切開の方でも問題ありません。
ここまで骨盤ベルトやさらしの使い方についてお伝えしてきましたが、実は骨盤ベルトだけでは産後の骨盤の歪みを根本的に改善することは難しいんです。骨盤ベルトはあくまで骨盤を外側から支えるサポート器具であって、歪んだ骨盤を正しい位置に戻したり、周囲の筋肉バランスを整えたりする効果は限定的なんですね。
産後の骨盤の問題は、単に開いているだけではなく、左右のバランスが崩れていたり、前後に傾いていたり、股関節や腰椎との連動性が失われていたりと、複合的な問題を抱えています。これらは骨盤ベルトで固定するだけでは改善できません。
帝王切開後のママたちからよく聞くのが、腰痛や股関節の痛みです。赤ちゃんを抱っこするたびに腰が痛んだり、授乳の姿勢で首や肩が凝ったりと、産後の腰痛に悩まされている方は本当に多いですね。
また骨盤底筋が緩んでしまうことで、尿漏れや頻尿といった産後の尿漏れの悩みを抱える方もいらっしゃいます。さらに恥骨の痛みや股関節の違和感、膝の痛みなど、産後の恥骨痛や産後の膝痛、産後の股関節痛として現れることもあります。
産後の骨盤の歪みを放置してしまうと、将来的により深刻な問題につながる可能性があります。慢性的な腰痛や股関節痛が続くことで、10年後、20年後に変形性股関節症や脊柱管狭窄症といった疾患のリスクが高まることも分かっています。
また骨盤の歪みは姿勢全体に影響を及ぼすため、肩こりや頭痛、さらには自律神経の乱れによる不眠やイライラといった精神的な不調にもつながります。産後は育児で忙しく自分のケアを後回しにしがちですが、早期のケアが将来の健康を左右するんですね。
骨盤ベルトでのセルフケアに加えて、専門家による骨盤矯正を受けることで、より効果的に産後の体を整えることができます。当院では帝王切開で出産されたママの体の状態を丁寧に検査し、一人ひとりの骨盤の開き具合や歪みのパターンを正確に把握してから施術を行っています。
施術では骨盤だけでなく、股関節や腰椎、さらには全身のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。骨盤を正しい位置に戻すだけでなく、周囲の筋肉の緊張をほぐし、骨盤を支える筋肉を活性化させることで、再び歪みにくい体づくりをサポートしていくんですね。
当院では臨床経験25年以上、100,000人以上の施術実績を持つ私が、検査から施術まで最後まで責任を持って担当しています。産後のデリケートな体の状態を深く理解しているからこそ、帝王切開の傷跡に配慮しながら、安全で効果的な施術を提供できるんです。
また当院の施術は、単に痛みを一時的に緩和するのではなく、構造医学を取り入れた5種類の独自検査で不調の根本原因を特定し、そこにアプローチすることで長期的な改善を目指しています。産後2ヶ月から施術を始めることができ、赤ちゃん連れでも安心してお越しいただける環境を整えていますよ。
産後の骨盤ケアで最も大切なのは、焦らず自分の体の声を聞きながら進めていくことです。周りのママ友が早くから骨盤ベルトを使っているからといって、無理に真似をする必要はありません。帝王切開の傷の治り方は人それぞれですし、体調の回復ペースも個人差が大きいものです。
骨盤ベルトやさらしを使用する際も、少しでも違和感や痛みを感じたら無理せず外してください。そして骨盤ベルトだけに頼るのではなく、適度な運動や正しい姿勢を心がけること、そして必要に応じて専門家のケアを受けることが、産後の体を本当の意味で回復させる近道になります。
帝王切開で出産されたママも、妊娠中から骨盤は緩んでおり、さらに麻酔の影響で骨盤の不安定性が増すため、産後の骨盤ケアは必要です。骨盤ベルトの使用開始時期は、傷口の治り具合を最優先に考えて、産後2週間から緩めに始め、産後1ヶ月健診後から本格的に使用するのが安全です。
当院では昔ながらのさらしを推奨しています。締め付けすぎずしっかり固定できる効果の高さは、既製品のベルトでは得られないものです。巻くのに手間はかかりますが、一度覚えてしまえば骨盤ケアの強い味方になってくれますよ。
ただし骨盤ベルトはあくまでサポート器具であって、骨盤の歪みを根本から改善するには限界があります。産後の腰痛や股関節痛、尿漏れなどの不調を本気で改善したいなら、専門家による骨盤矯正を受けることをおすすめします。産後の不調は「出産したから仕方ない」と諦める必要はありません。
あなたの体が元気になることは、赤ちゃんにとっても何よりの幸せです。育児で忙しい毎日だからこそ、自分の体を大切にする時間を作ってほしいと思います。帝王切開後の骨盤の状態や体の不調について、少しでも気になることがあれば、一人で悩まずにいつでも当院にご相談くださいね。さらしの巻き方の指導も行っていますので、一緒に健康な体を取り戻していきましょう。

