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体を動かしたい妊婦さんへ!安全な骨盤体操の基準

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「体を動かしたいけど、妊娠中に骨盤の体操をしても赤ちゃんに影響はないの?」と不安に思っている方はいませんか。中林整骨院・なかもず院の中林です。YouTubeやSNSで調べると「これはOK」「これはNG」と情報がバラバラで、どれを信じればいいかわからないという声を来院される妊婦さんからもよく聞きます。

結論からお伝えします。妊娠中でも安全に骨盤まわりを整える体操はあります。ただし週数・体操の種類・強度によって安全な範囲は変わります。この記事では「安全にできる体操の基準」を週数別に整理し、やってはいけない動きとあわせて具体的に解説します。

「基準がわかれば今日から始められる」という方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

院長:中林

妊娠前にヨガやピラティスをしていた方ほど「妊娠中は何もしてはいけないのでは」と過度に自粛してしまうケースがあります。適切な体操は妊娠中の体にとってプラスになります。まずは安全な基準を知ることから始めましょう

目次

妊娠中に骨盤まわりの体操をする意味

「無理せず安静にしていたほうがいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。ただ、妊娠中に体を動かさずにいることにもリスクがあります。妊娠中はリラキシンというホルモンの影響で骨盤まわりの靭帯がゆるみ、まわりの筋肉がそれを補おうとして過緊張状態になります。この過緊張した筋肉を動かしてほぐし、骨盤底筋を維持する適度な体操には、妊娠中の体を守る十分な意味があります。リラキシンと骨盤の関係についてはリラキシンと妊娠中の骨盤の関係の記事もあわせてご覧ください。

体操を続けることで期待できることを挙げると、骨盤まわりの筋肉の過緊張が和らいで妊娠中の腰痛や骨盤の重だるさが軽減しやすくなること、骨盤底筋を維持することで産後の尿漏れ・骨盤臓器下垂のリスクが低くなること、血行促進によりむくみや疲れが出にくくなることなどがあります。

週数別・安全にできる体操と控えるべき動きの基準

妊娠中の体操で最も重要なのは「今の週数で何がOKで何がNGか」を正確に把握することです。週数が変わると体の状態も変わるため、「安定期に入ったら全部OK」という単純な話ではありません。ここでは妊娠の時期を4つに分けて、それぞれの基準を整理します。「自分は今何週か」を確認しながら読んでいただくと、判断がしやすくなります。

妊娠初期(〜15週):体操は基本的に控える

妊娠初期は流産のリスクが最も高い時期です。この時期は「体操で体を整えよう」という意欲があっても、安静を最優先にすることを強くお勧めします。唯一この時期から行ってよいのは、呼吸を整えながら行う「骨盤底筋の軽い収縮(ケーゲル体操)」程度です。強い負荷をかける動き・長時間の運動・仰向けのまま起き上がる動作はすべて控えてください。

妊娠中期(16〜27週):安定期は体操を始める最適な時期

安定期に入ると体の状態が比較的安定し、適度な体操を始めやすい時期になります。この時期に取り入れやすい安全な体操として、四つん這いの姿勢でのキャット&カウ(背中を丸める・反らすを繰り返す動き)、横向きで行う股関節の回旋運動、立位でのヒップサークル(骨盤をゆっくり円を描くように動かす)、骨盤底筋の収縮・弛緩を繰り返すケーゲル体操があります。いずれも強い負荷をかけず、ゆっくりと呼吸に合わせて行うことが基本です。

この時期に避けるべき体操は、仰向けのまま行う腹筋運動(腹直筋への過度な負荷)、両脚を同時に持ち上げる動き、急激な体の回旋・ひねりを伴う動作、バランスを大きく崩す可能性のある立位での片足立ち系体操です。お腹が出てくるにつれて重心が変わるため、転倒リスクのある動きは特に注意が必要です。

妊娠後期(28〜36週):体操の種類を絞って継続する

お腹が大きくなり、体の重心がさらに前方に移動する時期です。中期と比べると動ける範囲は狭くなりますが、体操をやめる必要はありません。四つん這いの体操は重力で子宮の重さが背骨から分散されるため後期も有効です。横向きで行う体操も引き続き安全に行えます。一方で立位のバランス系体操は転倒リスクが高まるため控え、壁や椅子に手をついた状態での体操に切り替えることをお勧めします。

臨月(37週〜):軽い体操は継続・激しい動きはNG

臨月は出産に向けて骨盤が大きく開き始める時期です。激しい体操は必要ありませんが、骨盤底筋のケーゲル体操・軽いウォーキング・横向きでのストレッチ程度は産前まで継続して構いません。ただし「お腹が張りやすい」「恥骨の痛みが強い」という方は体操より安静を優先してください。

時期推奨できる体操避けるべき動き
初期(〜15週)軽いケーゲル体操のみ基本的にすべての積極的な体操
中期(16〜27週)キャット&カウ・股関節回旋・ケーゲル体操仰向け腹筋・両脚上げ・急な体の回旋
後期(28〜36週)四つん這い系・横向き系・壁支持での体操立位バランス系・体を大きくひねる動き
臨月(37週〜)ケーゲル体操・軽いウォーキング・横向きストレッチ激しい全身運動・長時間の立位運動

骨盤底筋体操(ケーゲル体操)は妊娠中から始めておくべき理由

骨盤体操の中でも特に妊娠中から始めてほしいのが「骨盤底筋体操」です。骨盤底筋とは骨盤の底面をハンモックのように覆っている筋肉群で、膀胱・子宮・直腸を下から支える重要な役割を担っています。妊娠中はお腹の重さで骨盤底筋に慢性的な負荷がかかり続けるため、意識的に鍛えておくことが産後トラブルの予防に直結します。

正しいケーゲル体操のやり方

ケーゲル体操は道具も場所も必要なく、座っていても横になっていても行えます。やり方はシンプルで、「おしっこを途中で止める感覚」で骨盤底筋を5秒ほど締め、そのあとゆっくり5秒かけて力を抜くことを1セットとし、これを10回繰り返すことを1日3セットを目安に行います。

骨盤底筋体操で最も大切なのは「締める」だけでなく「ゆっくり緩める」ことです。締めっぱなしにする方が多いですが、締めた後に完全に力を抜くことで筋肉の柔軟性が保たれ、出産時の産道の通り道がよりスムーズになります。

産後の骨盤ケアとの関係は妊娠中の骨盤ケアが産後に与える影響の記事で詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。

体操中・体操後に出たら即中止すべき危険サイン

「安全な体操を正しく行っていても、自分の体の状態によっては途中でやめなければいけない場面があります」ということをぜひ知っておいてほしいです。体操を続けることよりも、体の変化に素早く気づくことのほうが大切です。次のいずれかの症状が体操中または体操後に現れた場合は、即座に体操を中止して安静にしてください。

お腹の張り・強い圧迫感・規則的な子宮収縮を感じる場合、性器出血またはおりものの異常がある場合、めまい・立ちくらみ・息苦しさが出た場合、恥骨・仙腸関節の鋭い痛みが増した場合、赤ちゃんの動きが急に減った・感じにくくなった場合は、すぐに体操を中止して状態が改善しなければ産婦人科に連絡してください。「少し休めば大丈夫だろう」という判断は避け、迷ったらすぐに確認することをお勧めします。

体操だけで骨盤を整えることには限界があります

体操は骨盤まわりの筋肉を維持・強化し、症状を予防・軽減するためにとても有効な手段です。ただ、すでに骨盤に歪みやバランスの崩れが蓄積している場合は、体操だけでは骨盤を正しい位置に戻すことはできません。「体操を続けているのに骨盤の重だるさや痛みが改善しない」「週数が進むにつれて症状が強くなっている」という場合は、骨盤の歪み自体に専門的なアプローチが必要なサインです。

骨盤の開きすぎを予防する日常習慣については妊娠中の骨盤の開きすぎを予防する方法の記事もあわせてご確認ください。体操・姿勢の改善・専門ケアを組み合わせることが、妊娠期間中の体を最も効果的に整える方法です。

体を動かしたい気持ちを大切にしてください

妊娠前からヨガやピラティスをしていた方、体を動かすことが好きな方ほど「妊娠中は何もできない」という不満を感じやすいと思います。でも、正しい基準を持って動くことと、やみくもに動くことは全く別の話です。

「体を動かしたい」という気持ちは正しいです。その気持ちを安全な形で実現するために、今回お伝えした週数別の基準と危険サインのチェックを活用してください。体操を始めてみて「これでいいのか確認したい」「自分の状態で続けていい体操がわからない」という場合は、いつでもご相談ください。

25年以上・10万人以上の施術実績の中で、「妊娠中から体を整えておいてよかった」という声を数えきれないほど聞いてきました。一人で迷い続けるより、専門家に一度確認してから動いたほうが安心できますし、より効果的に体を整えることができます。「体操と整骨院のケアを組み合わせたい」「今の自分の状態でどの体操が向いているか教えてほしい」——どんなご相談でもお気軽にどうぞ。いつでもお待ちしています。


院長:中林

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