
院長:中林お気軽にご相談ください!

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クリニックで3Dスキャン測定を勧められて、数値の見方や診断基準について詳しく知りたいと思っていませんか。堺市北区で赤ちゃん整体を行っている中林整骨院の中林です。
専門外来で「3Dスキャンで測定しましょう」と言われて、Cephalic indexやCranial Asymmetryといった専門用語が出てきて戸惑っている方も多いのではないでしょうか。測定結果を受け取っても、その数値が何を意味するのか、本当に治療が必要なのか判断に迷いますよね。


今日は臨床経験25年、今まで多くの赤ちゃんの頭の形を診てきた私が、3Dスキャナーの測定方法、データの診かた、そして医師の視診との違いについて、整体師の立場から正直にお話しします。ヘルメット治療を検討している方、3Dスキャンの必要性に疑問を感じている方にとって、判断材料になれば幸いです。


3Dスキャンの数値だけで判断するのは危険です
3Dスキャナーは、赤ちゃんの頭の形を立体的にデータ化する装置です。光を頭部に当てて表面の凹凸を読み取り、数万から数十万点のデータポイントから3次元モデルを作成します。撮影時間は数秒から数十秒程度で、被曝の心配もなく、赤ちゃんへの負担も少ないとされています。
主に測定されるのは、頭囲指数であるCephalic index、頭蓋非対称差であるCranial Asymmetry、そして頭部の体積や前後左右の長さです。これらの数値から、斜頭症、短頭症、長頭症といった頭の形のタイプと重症度を判定していきます。
クリニックで使用される3Dスキャナーには、Artec EvaやSTARscannerなど複数の種類があります。機種によって精度や測定方法に若干の違いがあるものの、基本的な測定項目は共通しています。
Cephalic index、日本語では頭囲指数と呼ばれるこの数値は、頭の前後の長さに対する左右の幅の割合を示します。計算式は「頭の幅÷頭の長さ×100」で表され、正常範囲は75から90とされています。75未満だと長頭症、90を超えると短頭症と判定されることが一般的です。
日本人の乳児は欧米の乳児に比べて頭が丸い傾向があり、Cephalic indexが80から85程度の赤ちゃんが多いです。ただし、この数値だけで治療の必要性を判断するのは難しく、他の指標と合わせて総合的に評価する必要があります。
Cranial Asymmetry、頭蓋非対称差は、頭の左右の対称性を数値化したものです。対角線上の距離の差を測定し、ミリメートル単位で表現されます。一般的に12ミリメートル以上の非対称がある場合、中等度から重度の斜頭症と判定されることが多いです。
この数値は斜頭症の診断において最も重要な指標の一つです。6ミリメートル未満であれば軽度、6から12ミリメートルで中等度、12ミリメートル以上で重度というのが一般的な分類になります。ヘルメット治療の適応は、多くのクリニックで10から12ミリメートル以上を基準としています。
クリニックを受診された方から「先生の診察では中等度と言われたのに、3Dスキャンでは軽度と出た」「見た目は明らかに歪んでいるのに、数値は正常範囲内だった」という相談をよく受けます。これは決して珍しいことではなく、むしろよくある現象なのです。
視診は医師の経験と感覚に基づく評価で、頭の形全体のバランス、顔の非対称、耳の位置のずれなど、総合的な印象を考慮します。一方、3Dスキャンは表面の形状データのみを数値化するため、骨の厚みや内部構造、顔面の非対称などは反映されません。
また、赤ちゃんの髪の毛の量や頭皮の状態によって、スキャンの精度が影響を受けることもあります。髪の毛が多い赤ちゃんの場合、実際の頭蓋骨の形状よりも外側の表面をスキャンしてしまい、歪みが軽度に出ることがあるのです。
結論から言うと、数値だけでもなく、視診だけでもなく、両方を総合的に判断することが重要です。3Dスキャンの数値は客観的なデータとして有用ですが、それがすべてではありません。見た目の印象、保護者の感じる違和感、そして赤ちゃんの向き癖の強さなども大切な判断材料になります。
私が特に気をつけているのは、数値が正常範囲でも見た目に明らかな非対称がある場合です。このようなケースでは、頭蓋骨だけでなく、首や体幹のバランス異常が関係していることが多く、3Dスキャンだけでは把握できない問題が隠れている可能性があります。
ヘルメット治療を行う場合、3Dスキャンデータは必須です。オーダーメイドのヘルメットを作成するために正確な頭の形の情報が必要ですし、治療前後の変化を客観的に評価するためにも定期的な測定が行われます。費用は1回5000円から1万円程度で、保険適用外です。
しかし、ヘルメット治療を前提としない場合、3Dスキャンが絶対に必要かというと、そうではありません。経験豊富な専門家による視診と触診、そして詳細な検査でも十分に評価は可能です。特に軽度から中等度の変形で、体位変換や整体での改善を目指す場合は、3Dスキャンなしでも対応できます。
当院では姿勢分析ソフトを用いた検査、関節可動域の測定、神経学的検査など、5種類の独自検査で頭の形の問題を多角的に評価しています。3Dスキャンのような高額な機器はありませんが、25年間の臨床経験で培った触診技術と観察眼で、根本原因を特定することができます。
3Dスキャンは表面形状を数値化する優れたツールですが、限界もあります。向き癖の原因である首の筋肉の緊張、体幹のバランス異常、骨盤のゆがみなどは、3Dスキャンでは全く評価できません。また、測定時の赤ちゃんの姿勢や動きによって、データにばらつきが出ることもあります。
息子が小学生の頃、野球のフォーム分析で動画撮影をしたことがあります。同じ投球でも、カメラの角度や撮影タイミングで見え方が全然違うことに驚きました。3Dスキャンも似たようなもので、測定のタイミングや条件で数値が変わることがあるんです。
クリニックの3Dスキャンと整体院の検査、何が違うのか疑問に思う方も多いでしょう。最も大きな違いは、評価する対象です。3Dスキャンは頭の形そのものを数値化しますが、整体の検査は向き癖の原因である身体のバランス異常を評価します。
当院では、赤ちゃんの首の可動域、胸鎖乳突筋の緊張、頭蓋骨の触診、体幹のねじれ、骨盤の傾きなど、細かくチェックしていきます。これらは3Dスキャンでは絶対に測定できない項目ですが、向き癖と頭の形を改善するためには非常に重要な情報なのです。
3Dスキャンが「結果」を測定するのに対し、整体の検査は「原因」を探ります。頭の形が歪んでいるという結果は同じでも、その原因が首の緊張なのか、体幹のねじれなのか、それとも出産時の影響なのかによって、アプローチ方法は全く変わってきます。
医療の世界では客観的なデータが重視されますが、数値化できないものの中にも重要な情報があります。赤ちゃんの表情、泣き方、抱っこしたときの身体の緊張具合、お母さんの直感的な違和感など、これらは3Dスキャンには現れません。
私が小学1年生で交通事故に遭い、2か月間入院してリハビリを受けた経験があります。そのとき担当してくれた理学療法士の先生は、検査データだけでなく、私の表情や動き方、痛みの訴え方まで細かく観察してくれました。その経験が、今の私の施術スタイルの原点になっています。
3Dスキャンの結果を受け取って、ヘルメット治療をすべきか迷っている方へのアドバイスです。まず、複数の専門家の意見を聞くことをお勧めします。セカンドオピニオン、サードオピニオンを求めることは決して失礼なことではなく、お子さんのために最善の選択をするための賢明な判断です。
40万円から60万円という高額な治療を決断する前に、整体での改善可能性も検討してみてください。当院では初回の検査で、整体で改善が見込めるのか、やはりヘルメット治療が必要なのか、正直にお伝えしています。無理に施術を勧めることはありませんし、必要であればヘルメット治療を行っているクリニックもご紹介します。
また、3Dスキャンの数値だけでなく、お子さんの月齢、向き癖の強さ、頭の形の変化の速度、ご家庭の経済状況、通院の負担なども含めて総合的に判断してください。最適な選択は一つではなく、それぞれのご家庭によって異なるものなのです。
「生後6か月までに決断しないと」という焦りから、十分に検討せずにヘルメット治療を決めてしまう方もいます。確かに早期対応が効果的なのは事実ですが、焦って決断する必要はありません。1週間、2週間かけてじっくり考えても、治療効果に大きな差は出ません。
当院には「クリニックで来週までに決めてくださいと言われた」という相談も寄せられます。そういった場合でも、一度立ち止まって考える時間を持つことをお勧めします。お子さんの一生に関わることですから、納得できる選択をすることが何より大切です。
既に3Dスキャンを受けた方は、そのデータを有効活用してください。定期的に測定することで、頭の形の変化を客観的に追跡できます。体位変換や整体の効果も、数値で確認できるため、モチベーションの維持にもつながります。
クリニックによっては、3Dスキャンデータのコピーをもらえる場合があります。このデータを持って他の専門家に相談することも可能ですので、遠慮せずに依頼してみてください。当院でも、他院で測定された3Dスキャンデータを参考に施術計画を立てることがあります。
ただし、数値の変化に一喜一憂しすぎないことも大切です。赤ちゃんの頭は日々成長しており、測定のタイミングや条件で数ミリメートルの差は出ます。大きなトレンドを見ることが重要で、細かい数値の増減に神経質になる必要はありません。
3Dスキャンという科学的な測定方法がある一方で、私は赤ちゃんの身体全体を診ることを大切にしています。頭の形は結果であり、その背景には必ず原因があります。その原因を見つけて取り除くことが、根本的な改善につながると信じています。
妻と3人の子どもを育ててきた経験から、親の不安や焦りもよく理解しています。数値を見せられて「治療が必要です」と言われたら、誰でも動揺しますよね。だからこそ、一人ひとりの状況に寄り添い、納得できる選択をサポートしたいと思っています。
3Dスキャンの数値、医師の診断、そして保護者の直感、これらすべてが重要な情報です。どれか一つに頼るのではなく、総合的に判断してください。もし判断に迷ったら、遠慮なく当院にご相談ください。臨床経験25年の知識と技術で、お子さんにとって最適な選択を一緒に考えていきます。一人で悩まず、まずはお気軽にお問い合わせください。

