
院長:中林お気軽にご相談ください!

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赤ちゃんの後頭部がなんだか平らになってきた気がする、左右で形が違う気がするなど、我が子の頭の形が気になって夜も眠れないという保護者の方は実は少なくありません。乳児健診や保健師訪問で指摘されて初めて気づいたという方もいらっしゃいますし、かかりつけの小児科で「様子を見ましょう」と言われたけれど本当にこのままでいいのか不安になる方もいます。そんなとき「赤ちゃんの頭の形って、病院でちゃんと診てもらえるのか」「どんな治療法があるのか」と気になるのは当然のことです。厚生労働省の調査によると、新生児の約40〜50%に何らかの向き癖が見られ、そのうち約20〜30%で頭の形の変形が生じるとされています。




赤ちゃんの頭の形の悩みは、早めに専門家に相談することが大切です。適切な時期を逃さないようにしましょう
当院にも生後2ヶ月から6ヶ月くらいの赤ちゃんを抱えた保護者の方が、頭の形についての相談で数多く来院されます。多くの方が「将来いじめられないか心配」「髪型でカバーできるのか不安」といった長期的な悩みを抱えておられます。今回は赤ちゃんの頭の形について、病院での診察や治療法、そして受診のタイミングなどを詳しくお伝えしていきます。
赤ちゃんの頭の形について専門的な診察を受けられる医療機関は、実は全国に数多く存在します。大学病院や総合病院を中心に「頭の形外来」「頭のかたち外来」といった専門外来が開設されており、小児科、脳神経外科、形成外科などで対応しています。慶應義塾大学病院や山梨県立中央病院をはじめとする各地域の中核病院では、専門医による診察と適切な治療方針の提示が受けられるようになっています。
まず知っておいていただきたいのは、赤ちゃんの頭の形の歪みには大きく分けて二つのタイプがあるということです。ひとつは向き癖による位置的頭蓋変形症で、これは寝る姿勢や授乳時の抱き方などが原因で起こるものです。もうひとつは頭蓋骨縫合早期癒合症といって、頭蓋骨の縫合線が早期に閉じてしまう病気で、こちらは外科的な手術が必要になることがあります。この二つを見極めるためにも、専門医による診察が重要になります。
多くの保護者の方が最初に相談されるのはかかりつけの小児科ですが、そこで「様子を見ましょう」と言われて納得できない場合は、セカンドオピニオンとして専門外来を受診することをお勧めします。受診の際には紹介状が必要な医療機関もあれば、直接予約できるところもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
専門外来を受診すると、まず問診が行われます。出産時の状況、向き癖の有無、寝かせ方、授乳の仕方など、日常生活の詳細について聞かれます。これらの情報は診断において非常に重要で、位置的な変形なのか病的なものなのかを判断する材料になります。
次に視診と触診が行われます。医師は赤ちゃんの頭を様々な角度から観察し、後頭部の平坦化の程度、左右の非対称性、額の突出具合などを確認します。同時に頭蓋骨の縫合線を触診して、早期に閉じていないかをチェックします。必要に応じてCTスキャンやMRI検査が行われることもあり、これらの画像診断によって頭蓋骨の状態を正確に把握することができます。
診断の結果、位置的頭蓋変形症と判断された場合は基本的に治療の選択肢がありますが、頭蓋骨縫合早期癒合症の場合は手術が必要になることが多いです。だからこそ早期の受診が大切なのです。当院にも病院で診察を受けた後に、追加の施術を希望されて来院される方が多くいらっしゃいます。
赤ちゃんの頭の形について相談するベストなタイミングは、気になり始めたらできるだけ早くです。特に生後2ヶ月から4ヶ月頃に頭の形の歪みが目立ち始めることが多く、この時期に一度専門家に診てもらうことをお勧めします。
頭蓋骨は生後6ヶ月頃までが最も柔らかく、変形しやすい時期である一方で、適切な対処をすれば改善もしやすい時期でもあります。逆に言えば生後7ヶ月を過ぎると頭蓋骨が徐々に硬くなり始め、治療効果が得られにくくなる可能性があります。ヘルメット治療を検討する場合は、生後4ヶ月から7ヶ月の間に開始するのが最も効果的とされています。
ただし月齢が進んでいるからといって諦める必要はありません。当院では生後8ヶ月以降の赤ちゃんでも、施術によって改善がみられたケースが数多くあります。大切なのは早めに行動を起こすことと、適切なアプローチを選択することです。
病院で位置的頭蓋変形症と診断された場合、いくつかの治療法が提案されます。それぞれにメリットとデメリットがありますので、十分に理解した上で選択することが重要です。
軽度の変形の場合、まずは経過観察が提案されることがあります。定期的に診察を受けながら、自然な成長とともに頭の形が改善するのを待つという方法です。実際に軽度の場合は生後6ヶ月から1歳頃までに自然に改善することもあります。
しかしこの方法の課題は、改善の保証がないことです。待っている間に最適な治療時期を逃してしまう可能性もあり、保護者の不安が長期間続くことになります。特に中等度以上の変形がある場合は、積極的な治療を検討した方が良いでしょう。
授乳時の抱き方や寝かせる向きを意識的に変えることで、頭への圧迫を分散させる方法です。これは「タミータイム」と呼ばれる腹ばい時間を増やすことも含まれます。赤ちゃんが起きている時間に腹ばいで遊ばせることで、後頭部への圧迫を減らし、首や背中の筋肉を発達させることができます。
この方法は費用もかからず、日常生活の中で実践できるという大きなメリットがあります。ただし毎日継続する必要があり、赤ちゃんが嫌がる場合は実施が困難になることもあります。また既に進行した変形を完全に改善するには限界がある場合もあります。
専用のヘルメットを装着して、成長とともに頭の形を矯正する治療法です。赤ちゃんの頭の形に合わせてオーダーメイドで作られたヘルメットを、1日23時間装着し、3ヶ月から6ヶ月程度継続します。定期的に医療機関を受診してヘルメットの調整を行いながら、頭の成長を正しい方向に誘導していきます。
効果が期待できる治療法ではありますが、いくつかの注意点があります。まず費用が高額で、自費診療のため30万円から50万円程度かかることが多いです。また1日のほとんどの時間ヘルメットを装着する必要があり、夏場は蒸れによる皮膚トラブルのリスクもあります。さらに生後4ヶ月から7ヶ月の間に開始しないと十分な効果が得られないという時期的な制約もあります。
実は赤ちゃんの頭の形の悩みについて、病院だけでなく専門的な知識と技術を持つ治療院でもアプローチが可能です。当院では開院以来、多くの赤ちゃんの頭の形や向き癖の改善に携わってきました。
赤ちゃんの向き癖や頭の形の歪みは、首の筋肉の緊張や骨格のバランス、出産時の影響など、複数の要因が絡み合って起こっています。当院では5種類の独自検査を通じて、一人ひとり異なる原因を特定し、根本からアプローチしていきます。生体潤滑理論に基づいた優しい施術で、赤ちゃんの自然治癒力を最大限に引き出すことを目指しています。
施術では首や肩周りの筋肉の緊張を緩和し、頭蓋骨や骨盤のバランスを整えていきます。痛みを伴わない非常にソフトな手技ですので、生後2ヶ月の赤ちゃんでも安心して受けていただけます。同時に保護者の方には、自宅でできるケアの方法や抱き方、寝かせ方のアドバイスもお伝えしています。
当院の施術は病院での治療と対立するものではなく、むしろ組み合わせることでより良い結果が期待できます。例えばヘルメット治療を始める前に首や体のバランスを整えておくことで、ヘルメットの効果を高めることができます。また経過観察中に体位変換がうまくいかない場合も、施術によって赤ちゃんが楽に首を動かせるようになれば、自然な改善が促進されます。
実際に当院に来院される方の中には、複数の医療機関を受診した後に「もっと他にできることはないか」と探してたどり着いたという方も少なくありません。病院で「手術が必要」と言われたけれど何とか避けたいという方や、ヘルメット治療の高額な費用に躊躇している方なども相談にいらっしゃいます。
赤ちゃんの頭の形について悩んでいる保護者の方に、まずお伝えしたいのは「一人で抱え込まないでください」ということです。インターネットで情報を検索すればするほど不安になり、夜中に赤ちゃんの寝る向きを何度も変えようとして、かえって赤ちゃんが泣いてしまうという悪循環に陥っている方もいらっしゃいます。
赤ちゃんの頭の形の問題は、適切な対処をすれば改善の可能性が十分にあります。大切なのは早めに専門家に相談すること、そして複数の選択肢があることを知った上で、お子さんに最も適した方法を選択することです。病院での診察、ヘルメット治療、体位指導、そして治療院での施術など、それぞれに特徴があり、状況に応じて組み合わせることもできます。
また頭の形だけでなく、赤ちゃんの全身のバランスや発達状況も含めて総合的に見ていくことが重要です。向き癖があると首の動きが制限され、その後の運動発達にも影響が出る可能性があります。逆に全身のバランスを整えることで、頭の形も自然に改善していくケースも多いのです。
当院では赤ちゃんの施術において、何よりも安全性を最優先しています。国家資格を持ち25年以上の臨床経験を積んだ院長が、問診から検査、施術まですべて一貫して担当します。初回は特に時間をかけて詳しく検査を行い、頭の形だけでなく全身の状態を把握します。
施術は非常にソフトで、赤ちゃんが眠ってしまうこともあるほどです。無理に力を加えたり、痛みを伴うようなことは一切ありません。保護者の方にも施術中は常に赤ちゃんの様子を見ていただき、安心して受けていただける環境を整えています。
そして施術だけでなく、日常生活でのケア方法もしっかりとお伝えします。授乳の仕方、抱っこの仕方、寝かせる環境など、具体的なアドバイスをすることで、ご自宅でも改善に向けた取り組みができるようサポートしています。
赤ちゃんの頭の形について、病院を受診すべきか、どんな治療法があるのか、治療院での施術は効果があるのかなど、疑問や不安があれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。お子さんの将来のためにも、今できることから始めていきましょう。一人で悩まず、まずは専門家に相談することが、問題解決への第一歩です。当院は完全予約制で、初回は特に時間をかけて丁寧に対応させていただきますので、安心してお越しください。

