
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
こんにちは。堺市北区中百舌鳥で中林整骨院・なかもず院をしている中林佑樹と申します。最近、赤ちゃんの頭の形について心配されている保護者の方からのご相談がとても増えています。特に3Dスキャンで測定を受けた後、「この数値って正常なの?」「軽度と言われたけど本当に大丈夫?」といった不安の声を多く耳にするようになりました。


専門施設で測定を受けたものの、CAやCVAI、CIといった専門用語を並べられて、数値の意味がよく分からないまま帰ってきてしまったという方も少なくありません。見た目では気になる歪みがあるのに、スキャン結果では「軽度」と診断されて、なんだかモヤモヤした気持ちを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


測定数値だけでは判断できない頭の形の評価について、当院での施術経験を踏まえてお伝えしていきます
赤ちゃんの頭の形を評価する際、現在では3Dスキャン技術が広く使われるようになっています。従来の目視や触診だけではなく、客観的なデータとして数値化できるようになったことで、より正確な評価が可能になりました。主に測定されるのは、CA(Cranial Asymmetry)、CVAI(Cranial Vault Asymmetry Index)、CI(Cephalic Index)という3つの指標です。
CAは頭蓋非対称性を示す数値で、左右の対角線の長さの差をミリメートル単位で表します。一般的には6mm未満が正常範囲とされ、6〜12mmが軽度、12〜20mmが中等度、20mm以上が重度と分類されることが多いようです。CVAIは頭蓋円蓋非対称指数と呼ばれ、パーセンテージで表現される数値で、3.5%未満が正常、3.5〜6.25%が軽度、6.25〜8.75%が中等度、8.75%以上が重度とされています。
CIは頭の幅を長さで割った値に100を掛けたもので、頭の丸みを評価する指標です。日本人乳児の場合、75〜90%程度が標準的な範囲とされていますが、90%を超えると短頭症(後頭部が平らで頭が丸い状態)の傾向があると判断されます。これらの数値は月齢によっても基準値が異なるため、単純に数値だけで判断するのではなく、成長段階を考慮した評価が必要になります。
ここで知っておいていただきたいのが、3Dスキャンの測定結果は測定する断面の位置によって数値が変わってくるという点です。スキャン機器は頭部全体をスキャンした後、特定の断面で数値を計測しますが、その断面が必ずしも最も歪んでいる部分を捉えているとは限りません。
例えば、赤ちゃんの頭を横から見たときに明らかに左右非対称なのに、測定断面がその歪みの中心部分から少しずれていると、実際よりも軽度な数値として表示されてしまうことがあります。また、赤ちゃんの向きや姿勢によっても測定値が微妙に変化することがあるため、数値だけに頼りすぎるのも考えものです。
当院にも「スキャンでは軽度と言われたけれど、どう見ても頭が歪んでいる気がする」と相談に来られる保護者の方がいらっしゃいます。実際に触診してみると、確かに数値以上に歪みが感じられるケースも珍しくありません。数値は客観的な指標として有用ですが、実際の頭の形を総合的に評価することが大切だと私は考えています。
測定結果が正常範囲内、あるいは軽度と診断されたにもかかわらず、実際に赤ちゃんの頭を見ると「やっぱり気になる」と感じる保護者の方は本当に多いです。これには主に2つの理由があります。
まず1つ目は、先ほど触れたように測定断面の問題です。スキャン機器が捉えた断面と、実際に最も歪んでいる部分が一致していない可能性があります。2つ目は、数値には表れにくい局所的な変形です。例えば後頭部の一部だけが極端に平らになっていたり、頭頂部に特徴的な凹凸がある場合、全体的な非対称性を示す数値には大きく反映されないことがあります。
また、赤ちゃんの頭の形は立体的な問題であり、平面的な数値だけでは捉えきれない複雑さがあります。実際の歪みは前後左右だけでなく、上下方向や回旋も含めた三次元的な変形として現れるため、保護者の方が直感的に「何か違う」と感じることにも十分な根拠があるのです。
生後3ヶ月と生後6ヶ月では、同じ数値でも見た目の印象が異なることがあります。これは頭蓋骨の成長スピードや髪の毛の量、首の筋力の発達などが関係しています。月齢が進むにつれて頭囲が大きくなると、相対的に歪みが目立ちにくくなることもあれば、逆に骨が固まってきて歪みが固定化されて目立ってくることもあります。
当院では、数値だけでなく実際の頭の形を多角的に確認し、首や肩周りの筋肉の緊張状態、向き癖の有無なども含めて総合的に評価するようにしています。測定数値は重要な参考資料ですが、それだけで全てを判断するのではなく、お子さんの状態を全体的に見ていくことが必要です。
保護者の方が最も気にされるのが、「この数値だとヘルメット治療が必要なのか」という点です。一般的には、CVAIが6.25%以上、あるいはCAが12mm以上の場合にヘルメット治療の適応が検討されるとされています。ただし、これはあくまで目安であり、実際には月齢や歪みの進行度合い、保護者の希望なども含めて総合的に判断されます。
生後3〜6ヶ月が最も効果的な治療時期とされており、この時期であれば頭蓋骨がまだ柔らかく、成長に合わせて形を整えやすいからです。逆に生後10ヶ月を過ぎると頭蓋骨が硬化してくるため、ヘルメット治療の効果が得られにくくなります。
しかし、ヘルメット治療は費用が高額で保険適用外であること、約23時間の装着が必要なこと、皮膚トラブルのリスクがあることなど、デメリットも少なくありません。軽度から中等度の場合には、体位変換や授乳姿勢の工夫、向き癖の改善といった保存的なアプローチで十分改善する可能性もあります。
日本人の乳児を対象とした調査では、健常児でもある程度の頭蓋非対称性が見られることが分かっています。生後1〜2ヶ月では平均的にCA値が4〜5mm程度、CVAI値が2〜3%程度の非対称性があることは珍しくありません。これは子宮内での姿勢や出産時の影響などが関係していると考えられています。
月齢が進むにつれて自然と改善していくケースも多いため、軽度の範囲内であれば経過観察で十分な場合もあります。ただし、数値が悪化していく傾向にある場合や、生後4ヶ月を過ぎても改善が見られない場合には、何らかの対策を講じた方が良いでしょう。
当院では、赤ちゃんの頭の歪みに対して独自の整体アプローチを行っています。スキャン数値も参考にしながら、実際に触診で首や頭の筋肉の緊張状態を確認し、向き癖の原因を特定していきます。
赤ちゃんの頭の形の問題は、単に頭だけの問題ではなく、首の筋肉の緊張や骨盤の歪み、股関節の動きなど全身のバランスが関係していることが多いです。当院では5種類の独自検査を通じて、なぜその向き癖が生じているのか、なぜ特定の方向ばかり向いてしまうのかを明らかにし、根本原因にアプローチします。
施術は非常にソフトで、赤ちゃんにとって負担の少ない方法で行います。首や頭周りの筋肉の緊張を優しく緩め、関節の動きを整えることで、自然と向き癖が改善され、結果として頭の形も整っていくケースを数多く経験してきました。
頭の形の問題は、月齢が進むほど改善が難しくなります。生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨の成長スピードが緩やかになり、歪みが固定化されやすくなるからです。「様子を見ましょう」と言われて数ヶ月が経過し、気づいたら最適な治療時期を逃してしまったというケースも残念ながら見受けられます。
スキャン数値が正常範囲内だったとしても、見た目で明らかに気になる場合や、向き癖が強くて常に同じ方向ばかり向いている場合には、早めに専門家に相談することをお勧めします。当院では、保護者の方の不安に寄り添いながら、検査を通じて現状を明確にし、最適なアプローチをご提案しています。
3Dスキャンによる測定数値は、赤ちゃんの頭の形を客観的に評価する上で非常に有用なツールです。しかし、数値だけに頼りすぎず、実際の見た目や触った感触、向き癖の有無、成長の経過なども含めて総合的に判断することが何より大切だと私は考えています。
測定結果が「正常範囲」や「軽度」と診断されても、保護者の方が感じる違和感や不安には理由があります。その直感を大切にして、納得できるまで専門家に相談することをためらわないでください。赤ちゃんの頭の形は、早期に適切な対応をすることで改善する可能性が十分にあります。
当院では、これまでに100,000人以上の施術経験があり、特に産前産後のケアや赤ちゃん整体に力を入れてきました。国家資格を持つ私が検査から施術まですべて担当し、一人ひとりのお子さんの状態に合わせた丁寧なアプローチを心がけています。スキャン数値に関する疑問や、頭の形についての不安があれば、どうぞ一人で悩まずにご相談ください。