
院長:中林お気軽にご相談ください!

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医師から「手術が必要かもしれません」と言われて、頭が真っ白になってしまった経験はありませんか。我が子の小さな体にメスを入れるなんて想像するだけで胸が張り裂けそうになりますし、「もっと早く気づいてあげられていたら」と自分を責めてしまう方も少なくありません。赤ちゃんの頭の形の異常について手術という言葉を聞くと、多くの保護者の方がパニックに近い状態になるのは当然のことです。




赤ちゃんの頭の形について手術が必要なケースとそうでないケースがあります。まずは正しい知識を持つことが大切です
当院にも「病院で手術が必要と言われたが、何とか避ける方法はないか」というご相談で来院される保護者の方がいらっしゃいます。実は赤ちゃんの頭の形の問題には、手術が絶対に必要な病的なものと、そうでないものがあり、この違いを理解することがとても重要なのです。今回は手術が必要になるケースとそうでないケース、そして手術を避けるためにできることについて、詳しくお伝えしていきます。
赤ちゃんの頭の形の異常で手術が必要になるのは、主に頭蓋骨縫合早期癒合症という病気の場合です。この病気は頭蓋骨の縫合線が生まれつき、あるいは早期に閉じてしまうことで起こります。頭蓋骨は本来いくつかの骨が縫合線でつながっており、赤ちゃんの脳の成長に合わせて大きくなっていくようになっています。ところが縫合線が早く閉じてしまうと、脳が成長するスペースが制限され、頭蓋内圧が上昇して脳の発達に影響を及ぼす可能性があるのです。
この病気は約2000人から2500人に1人の割合で発生するとされており、決して珍しいものではありません。閉じてしまう縫合線の場所によって、矢状縫合早期癒合症、冠状縫合早期癒合症、前頭縫合早期癒合症など、いくつかのタイプに分類されます。それぞれのタイプによって頭の形の変形パターンが異なり、矢状縫合が閉じた場合は前後に長い舟状頭、冠状縫合が片側だけ閉じた場合は左右非対称な斜頭などの特徴的な形になります。
重要なのは、この病気は自然に治ることがなく、脳の発達障害を予防するためには1歳前の手術が望ましいとされていることです。放置すると頭蓋内圧が上昇し続け、発達の遅れや視力障害などの問題が生じる可能性があります。だからこそ医師は手術を勧めるのです。
この病気かどうかを診断するには、専門医による触診とCT検査やMRI検査などの画像診断が必要です。触診では頭蓋骨の縫合線が触れるかどうか、隆起している部分がないかなどを確認します。画像検査では縫合線が実際に閉じているかどうか、頭蓋骨の厚みや形状を詳しく調べることができます。
診断が確定した場合、手術の方法や時期について具体的な説明を受けることになります。従来の開頭手術に加えて、最近では生後6ヶ月未満の赤ちゃんに対して内視鏡を使った低侵襲手術が行われることもあります。内視鏡手術は傷が小さく出血量も少ないというメリットがありますが、術後にヘルメットを装着する必要があるなど、それぞれの方法に特徴があります。
一方で、赤ちゃんの頭の形の異常の大多数は位置的頭蓋変形症と呼ばれるもので、こちらは手術の必要がありません。これは寝る姿勢や向き癖によって頭蓋骨が圧迫され続けることで起こる変形で、頭蓋骨の縫合線は正常に開いており、脳の成長を妨げることはありません。新生児の約40〜50%に何らかの向き癖が見られ、そのうち約20〜30%で頭の形の変形が生じるとされています。
位置的頭蓋変形症には、後頭部が平らになる短頭症、後頭部の片側が平らで左右非対称になる斜頭症、頭全体が長細くなる長頭症などのタイプがあります。これらは見た目には気になりますが、病的なものではないため、基本的には手術の対象にはなりません。ただし放置すると変形が固定化してしまう可能性があるため、適切な対処が必要です。
位置的頭蓋変形症と頭蓋骨縫合早期癒合症を見分けるポイントはいくつかあります。位置的変形の場合は寝る向きを変えると頭の形が少し変化したり、成長とともに徐々に改善する傾向が見られます。一方で縫合早期癒合症の場合は、特徴的な頭の形をしていて硬く触れ、時間が経っても改善しないという違いがあります。
位置的頭蓋変形症に対しては、まず育児習慣の見直しが基本になります。授乳時の抱き方を左右交互に変える、寝かせる向きを意識的に変える、起きている時間に腹ばいで遊ばせるタミータイムを取り入れるなど、日常生活でできることがたくさんあります。これらを生後3ヶ月から6ヶ月の頭蓋骨が柔らかい時期に実践することで、自然な改善が期待できます。
中等度から重度の変形がある場合は、ヘルメット治療が選択肢として提示されることがあります。専用のオーダーメイドヘルメットを1日23時間装着し、成長とともに頭の形を正しい方向に誘導していく方法です。生後4ヶ月から7ヶ月の間に開始するのが最も効果的とされていますが、費用が30万円から50万円程度かかり、自費診療になるという点がネックになります。
当院では位置的頭蓋変形症に対して、赤ちゃんの体全体のバランスを整えるアプローチを行っています。向き癖や頭の形の歪みは、首の筋肉の緊張、骨格のバランス、出産時の影響など、複数の要因が絡み合って起こっています。だからこそ頭だけでなく、全身を診ることが重要なのです。
当院の施術では、まず5種類の独自検査を通じて赤ちゃんの体の状態を詳しく調べます。姿勢分析、関節可動域のチェック、筋肉の緊張状態の確認などを行い、向き癖や頭の変形を引き起こしている根本原因を特定していきます。その上で生体潤滑理論に基づいた非常にソフトな手技で、首や肩周りの筋肉の緊張を緩和し、頭蓋骨や骨盤のバランスを整えていくのです。
施術は痛みを伴わず、生後2ヶ月の赤ちゃんでも安心して受けていただけます。実際に施術中に眠ってしまう赤ちゃんも多いくらいです。同時に保護者の方には、自宅でできるケアの方法や抱き方、寝かせ方のアドバイスもお伝えしています。
実際に当院には「病院で位置的頭蓋変形症と診断され、ヘルメット治療を勧められたが高額で迷っている」という方や、「経過観察と言われたが、このまま待っているだけでいいのか不安」という方が数多く来院されます。また「医師から手術が必要と言われたが、セカンドオピニオンを聞きたい」という深刻なケースもあります。
手術が必要な頭蓋骨縫合早期癒合症の場合は、当院での施術では対応できませんので、速やかに専門医療機関での治療をお勧めします。しかし位置的頭蓋変形症の場合は、早期に適切なアプローチを行うことで、手術やヘルメット治療を避けられる可能性が十分にあるのです。開院以来25年間で多くの赤ちゃんの頭の形や向き癖の改善に携わってきた経験から、自信を持ってお伝えできます。
手術という言葉を聞いて動揺するのは当然ですが、まず冷静に情報を整理することが大切です。手術が本当に必要なのか、それとも他に選択肢があるのか、複数の専門家の意見を聞くことをお勧めします。特に頭蓋骨縫合早期癒合症と位置的頭蓋変形症は見た目が似ていることもあり、専門医でも慎重な診断が求められます。
もし位置的頭蓋変形症と診断された場合は、生後6ヶ月までの対処が非常に重要です。この時期の頭蓋骨は柔らかく、適切なアプローチで改善しやすい反面、放置すると変形が固定化してしまう可能性があります。「様子を見ましょう」と言われても、積極的にできることを探していくことが、お子さんの将来のためになります。
また赤ちゃんの体は日々成長し変化していきます。だからこそ定期的に専門家にチェックしてもらいながら、適切なケアを続けていくことが大切です。当院では国家資格を持ち25年以上の臨床経験を積んだ院長が、問診から検査、施術まで一貫して担当しますので、赤ちゃんの体の変化を見逃すことなく、最適なアプローチを続けることができます。
赤ちゃんの頭の形について手術が必要かどうか、どんな対処法があるのか、今の状態で様子を見ていて大丈夫なのかなど、不安や疑問があれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。医師に「手術が必要」と言われて絶望的な気持ちになっている方も、まだ諦める必要はありません。セカンドオピニオンとして、あるいはヘルメット治療の代わりとして、当院でできることがあるかもしれません。一人で悩まず、まずは専門家に相談することが、問題解決への第一歩です。完全予約制で初回は特に時間をかけて丁寧に対応させていただきますので、安心してお越しください。

