ヘルメット治療でどこまで改善?赤ちゃんの月齢別に詳しく解説

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こんにちは、堺市北区中百舌鳥で中林整骨院・なかもず院をしている中林佑樹です。先日も生後7ヶ月の赤ちゃんを連れた保護者の方が「ヘルメット治療を勧められたけど、実際どのくらい改善するんですか」と不安そうに相談に来られました。高額な治療費がかかるだけに、具体的な改善効果を知りたいという気持ちはとてもよくわかります。

赤ちゃんの頭の形の歪みに悩む保護者の方にとって、ヘルメット治療による改善範囲は最も重要な判断材料になります。当院にも小児科や専門外来でヘルメット治療を提案され、その効果について詳しく知りたいという方が多数来院されています。今回は臨床経験25年を超える私の視点から、ヘルメット治療で期待できる改善効果とその限界について、できる限り現実的な情報をお伝えしたいと思います。

院長:中林

費用が高額だからこそ、投資に見合う効果があるのか正確に知っておきたいですよね

目次

ヘルメット治療で期待できる改善効果とは

ヘルメット治療による改善効果は、開始時の月齢と頭の歪みの重症度によって大きく異なります。一般的に生後3〜6ヶ月の早期に治療を開始した場合、頭蓋変形の指標であるCVAI(頭蓋非対称指数)が10〜15ポイント程度改善するケースが多く報告されています。具体的には治療前にCVAIが15だった赤ちゃんが、治療後には5〜7程度まで改善し、見た目にもかなり左右対称に近づく効果が期待できます。

重症度別に見ると、軽度から中等度の歪みでは約70〜80%の改善率が見込まれ、保護者の方も満足される結果になることが多いです。一方で重度の変形では改善率が50〜60%程度に留まることもあり、完全に正常な形まで戻らないケースもあります。それでも治療前と比較すれば明らかな改善が見られ、将来的な見た目の問題を大幅に軽減できる効果はあると言えます。

治療期間は平均して3〜6ヶ月程度必要で、この間赤ちゃんは1日23時間ヘルメットを装着し続けることになります。成長に伴って頭蓋骨が自然に形成される力を利用しながら、ヘルメットが適切な方向へ誘導することで徐々に形が整っていくという仕組みです。治療開始が早ければ早いほど改善効果が高いというのは、頭蓋骨の可塑性が高い時期に介入できるためです。

月齢による改善効果の違い

生後3〜4ヶ月で治療を開始した場合、頭蓋骨の成長スピードが速く柔軟性も高いため、最も劇的な改善効果が期待できます。当院でも「もっと早く相談すればよかった」と後悔される保護者の方を多く見てきました。この時期に治療を始めれば、中等度の変形でも正常範囲に近づく可能性が高くなります。

生後5〜7ヶ月で開始した場合でも十分な効果は見込めますが、改善のスピードはやや緩やかになります。それでも治療を行う価値は十分にあり、多くの症例で見た目の改善を実感できるレベルまで到達します。生後8ヶ月を過ぎると頭蓋骨の成長スピードが鈍化し始めるため、改善効果も限定的になってきますが、それでも治療しないよりは明らかに良い結果が得られることがほとんどです。

改善の限界と現実的なゴール設定

ヘルメット治療を検討している保護者の方が最も知りたいのは「完全に正常な形まで戻るのか」という点だと思います。正直にお伝えすると、元の歪みが重度であるほど完全な正常化は難しいというのが現実です。ただし「目立たない程度まで改善する」ことは十分可能で、将来的に帽子が合わない、ヘアスタイルが限定されるといった問題はほとんど回避できます。

医療機関では治療前後の数値的な改善を示してくれますが、数値が改善しても保護者の方が見て満足できるかどうかは別の問題です。CVAIが10ポイント改善したとしても、元が20以上の重度変形であれば、治療後も軽度の非対称が残ることがあります。このあたりの現実的なゴール設定を、治療開始前にしっかり理解しておくことが重要です。

また治療を終了した後も、頭の形が完全に固定されるわけではありません。治療後の寝かせ方や生活習慣によっては、わずかに後戻りする可能性もあります。だからこそ治療中だけでなく、治療後も向き癖への配慮は必要になってきます。当院では治療後のケアについてもアドバイスを行っています。

費用対効果をどう考えるか

ヘルメット治療の費用は40〜60万円程度と決して安くはありません。この金額を投資する価値があるかどうかは、お子さんの歪みの程度と保護者の方の価値観によって変わってきます。軽度の変形であれば自然改善や体位変換で対応できる場合もあり、必ずしもヘルメット治療が必要とは限りません。

中等度から重度の変形で、生後3〜6ヶ月の適齢期にあるお子さんであれば、ヘルメット治療の費用対効果は比較的高いと言えます。将来的な見た目の問題や、場合によっては顎関節の発達への影響を考えれば、この時期の投資は意味があるでしょう。ただし生後8ヶ月を過ぎている場合は、改善効果が限定的になるため、費用対効果をより慎重に検討する必要があります。

保護者の方の中には「少しでも良くなるなら」という気持ちで治療を決断される方も多いです。その気持ちも十分理解できますが、現実的な改善範囲を理解した上で納得して治療を始めることが、後悔しないための重要なポイントになります。

ヘルメット治療以外の選択肢も知っておこう

ヘルメット治療が唯一の選択肢ではないことも知っておいていただきたいと思います。軽度から中等度の頭の歪みであれば、体位変換や向き癖の矯正、整体による身体のバランス調整でも十分な改善効果が得られるケースがあります。当院でも多くの赤ちゃんが、ヘルメット治療を行わずに頭の形が改善しています。

整体治療のメリットは、費用が抑えられることと、赤ちゃんへの負担が少ないことです。ヘルメットを23時間装着し続ける必要がないため、皮膚トラブルのリスクもありません。ただし整体だけでは改善が難しい重度の変形もありますので、専門家による正確な評価が必要です。

当院では5種類の独自検査を通じて、お子さんの頭の歪みの原因を多角的に分析しています。首の筋肉の緊張、骨盤の歪み、授乳時の姿勢など、さまざまな要因が絡み合って向き癖や頭の変形を引き起こしていることがほとんどです。これらの根本原因にアプローチすることで、ヘルメット治療に頼らずとも改善できる可能性があります。

当院での改善事例

実際に当院に来院された生後5ヶ月の赤ちゃんのケースをご紹介します。後頭部の右側が明らかに平坦化しており、小児科では「ヘルメット治療を検討してください」と言われていました。保護者の方は費用面での不安もあり、まずは整体で改善できないかと当院を訪れました。

検査の結果、首の左側の筋肉に強い緊張があり、常に右を向いてしまう状態でした。また骨盤にも歪みがあり、抱っこの際に自然と右向きになりやすい身体の状態になっていました。施術では首と骨盤の調整を行い、保護者の方には授乳時の抱き方と寝かせ方の指導を行いました。

2ヶ月間の施術で首の可動域が改善し、向き癖もほぼ解消しました。頭の形も徐々に左右対称に近づき、生後8ヶ月の時点ではほとんど目立たないレベルまで改善しました。ヘルメット治療を行わずに済んだことで、保護者の方も経済的な負担が軽減され、大変喜んでいただけました。

治療の判断は総合的に考えることが大切

ヘルメット治療を行うかどうかの判断は、お子さんの月齢、変形の重症度、家族の経済状況、保護者の方の価値観など、さまざまな要素を総合的に考慮して決めるべきです。医療機関で「ヘルメット治療が必要」と言われても、すぐに決断せず、セカンドオピニオンを求めることも大切だと思います。

当院では国家資格を持つ院長である私が、検査から施術まで一貫して担当しています。25年以上の臨床経験の中で、数多くの赤ちゃんの頭の形の問題に向き合ってきました。ヘルメット治療が本当に必要なケースもあれば、整体や生活指導だけで十分改善できるケースもあります。お子さん一人ひとりの状態を丁寧に見極めることが何よりも重要です。

もしお子さんの頭の形で悩んでいるなら、まずは当院にご相談ください。徹底的な検査を通じて現在の状態を正確に把握し、最適な改善方法をご提案します。ヘルメット治療を検討している方にも、治療の必要性や改善効果について客観的な意見をお伝えできます。一人で悩まず、お気軽にお問い合わせください。


院長:中林

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