
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
赤ちゃんの向き癖でお悩みのお母さん、毎日の抱っこで利き腕ばかり使っていませんか?堺市北区中百舌鳥で治療院を開いている中林です。当院には赤ちゃんの頭の形や向き癖でお困りのご家族が多く来院されますが、お話を伺うと「いつも同じ腕で抱っこしている」という方がとても多いんです。
実は毎日の抱っこの習慣が、赤ちゃんの向き癖を作ったり強めたりしている可能性があります。私も3人の子どもを育ててきた父親として、無意識のうちに利き腕ばかりで抱っこしてしまう気持ちはよく分かります。でも少し意識を変えるだけで、赤ちゃんの向き癖が改善していくケースを臨床の現場で数多く見てきました。


今回は赤ちゃんの向き癖と抱っこの習慣について、治療家として25年以上の経験をもとにお伝えしていきます。今日からすぐに実践できる具体的な方法もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。


抱っこの習慣を見直すことで向き癖が改善するお子さんは本当に多いです
なぜ毎日の抱っこが向き癖と関係しているのか、まずはそのメカニズムから理解していきましょう。赤ちゃんは抱っこされている時間が一日の中でとても長く、新生児期では授乳やあやす時間を合わせると数時間にも及びます。この間ずっと同じ向きで抱かれていると、首の筋肉に偏った使い方の癖がついてしまうのです。
例えば右腕で抱っこすることが多いと、赤ちゃんは自然と左側を向くことになります。授乳の際も同じ側の乳房ばかり使っていると、赤ちゃんはいつも同じ方向に首を傾けることになります。こうした積み重ねによって首の筋肉、特に胸鎖乳突筋という筋肉に緊張の偏りが生じ、特定の方向を向きやすくなってしまいます。
さらに寝ている時も同じ方向を向く習慣がつくと、頭蓋骨への圧力が一方向に集中します。生後6ヶ月までの赤ちゃんの頭蓋骨はとても柔らかいため、継続的な圧力によって形が変わりやすい特徴があります。抱っこの習慣が向き癖を作り、向き癖が頭の形に影響を与えるという連鎖が起きてしまうのです。
多くのお母さんは無意識のうちに利き腕で赤ちゃんを抱っこしています。これは自然なことで、利き腕の方が安定して抱きやすいからです。しかし利き腕ばかりで抱っこを続けると、赤ちゃんは常に同じ姿勢を取ることになり、首の動きに偏りが生じやすくなります。
当院に来られるお母さんに抱っこの様子を見せていただくと、右利きの方は右腕で抱っこし、赤ちゃんの頭は左側を向いているケースがとても多いです。このパターンが一日に何度も繰り返されることで、赤ちゃんにとって左を向くことが「いつもの姿勢」として身体に記憶されてしまいます。
また利き腕での抱っこは、お母さん自身の身体にも負担をかけます。片側ばかりに力が入ることで肩こりや腰痛の原因にもなりますし、お母さんの姿勢の歪みが赤ちゃんの抱かれ方にも影響を与えます。母子ともに健康でいるためにも、抱っこの習慣を見直すことが大切なのです。
では実際にどのように抱っこの習慣を変えていけばよいのでしょうか。ここでは今日から実践できる具体的な方法をお伝えします。
最も効果的なのは、授乳やあやす際に左右の腕を交互に使うことです。例えば午前中の授乳は右腕、午後は左腕というように時間で分ける方法があります。また一回の授乳中でも、途中で抱き替えて反対側から飲ませるようにすると、赤ちゃんの首の動きがバランスよくなります。
利き腕でない方で抱っこする時は、最初は不安定に感じるかもしれません。そんな時は座った状態でクッションや授乳枕を使って支えを作ると安心です。立って抱っこする場合は壁に寄りかかるなど、無理のない姿勢から始めてください。慣れてくれば両腕とも同じように抱っこできるようになります。
母乳育児の場合、左右の乳房を交互に使うことが向き癖予防につながります。一回の授乳で片方だけでなく、必ず両方から飲ませる習慣をつけると、赤ちゃんの首は自然と左右両方向に動くようになります。ミルクの場合も、抱く腕を毎回変えることを意識してみましょう。
縦抱きでの授乳も有効です。赤ちゃんを自分の身体の真ん中に抱いて、首がまっすぐになるように支えます。この姿勢だと左右どちらにも偏らず、首の筋肉がバランスよく使われます。げっぷをさせる時も左右の肩を交互に使うと良いでしょう。
あやす時や移動する時の抱き方にも工夫の余地があります。横抱きだけでなく縦抱きも取り入れると、赤ちゃんの首にかかる負担が分散されます。首がすわってきたら、少しの時間だけ前向き抱っこをしてみるのも効果的です。視界が変わることで赤ちゃんの興味も広がり、自然と首を動かす機会が増えます。
抱っこひもを使う際も、赤ちゃんの頭の向きに注意してください。いつも同じ方向を向いていないか、時々確認して向きを変えてあげましょう。長時間の使用では定期的に降ろして、違う姿勢をとらせることも大切です。
抱っこの仕方を変えることは分かっていても、実際に毎日続けるのは簡単ではありません。育児で忙しい中、どうすれば新しい習慣を定着させられるのでしょうか。
スマートフォンのメモ機能や育児アプリを活用して、どちらの腕で抱っこしたかを簡単に記録すると良いでしょう。授乳記録と一緒につけておけば、偏りがないか一目で分かります。また壁や冷蔵庫に「右」「左」と書いた紙を貼って、抱っこするたびにチェックをつける方法も効果的です。
パートナーや家族と情報を共有することも大切です。お父さんにも抱っこの向きを意識してもらうと、一日を通じてバランスが取れやすくなります。「今日は右が多かったから、次は左でお願い」と声をかけ合える環境を作りましょう。
最初から完璧を目指す必要はありません。まずは一日一回、意識的に利き腕でない方で抱っこすることから始めてみてください。慣れてきたら徐々に回数を増やしていけば良いのです。疲れている時や急いでいる時は利き腕で構いません。大切なのは長く続けることです。
また抱っこ以外の時間にも工夫ができます。寝かせる向きを変える、ベビーベッドやベビーラックの位置を調整する、声かけやおもちゃで興味を引く方向を変えるなど、様々な角度からアプローチすることで、より効果が高まります。
抱っこの習慣を見直すことは向き癖改善の重要な一歩ですが、それだけで十分というわけではありません。他のケアと組み合わせることで、より確実な改善が期待できます。
起きている時間に短時間でも腹ばいの姿勢をとらせるタミータイムは、首や背中の筋肉を鍛える良い機会です。抱っこで偏った筋肉の使い方をリセットする効果があります。最初は数分から始めて、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ時間を延ばしていきましょう。
睡眠中は頭への圧力がかかりやすいため、寝かせる向きにも注意が必要です。授乳後やおむつ替えの後など、寝かせるたびに頭の向きを変えてあげると良いでしょう。ドーナツ枕などの補助具を使う場合は、必ず安全性を確認してください。
赤ちゃんの月齢によって、抱っこで気をつけるポイントは変わってきます。新生児期は首がすわっていないため、しっかりと頭を支えながら左右のバランスを意識します。生後2〜3ヶ月頃は向き癖が最も目立つ時期なので、特に意識的な抱き分けが必要です。
生後4〜6ヶ月になると首がすわり、自分で頭を動かせるようになってきます。この時期は縦抱きのバリエーションを増やしたり、短時間の前向き抱っこを取り入れたりすることで、赤ちゃんの興味を広げながら向き癖の改善を図ることができます。
抱っこの習慣を変えてから、どれくらいで効果が現れるのでしょうか。個人差はありますが、早い場合は1〜2週間で向き癖が軽減してくることがあります。ただし頭の形の変化には数ヶ月かかることもあるため、焦らず継続することが大切です。
もし1ヶ月以上続けても全く変化が見られない場合、筋性斜頚など他の原因が隠れている可能性もあります。また頭の形の変形が進んでいる場合は、家庭でのケアだけでは十分でないこともあります。そんな時は専門家に相談することをお勧めします。
毎日の抱っこは赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間です。その時間を少し意識するだけで、向き癖の予防や改善につながります。利き腕だけでなく両腕を使う、授乳時は左右のバランスを意識する、抱き方のバリエーションを増やすといった工夫は、今日からすぐに始められることばかりです。
当院では赤ちゃんの向き癖や頭の形でお悩みのご家族に、一人ひとりの状況に合わせた具体的なアドバイスと施術を行っています。家庭でできることを実践しても改善が見られない場合や、どうしたら良いか分からず不安な場合は、一人で悩まずにぜひご相談ください。赤ちゃんの柔らかい頭蓋骨の特性を活かして、早めに対処すれば改善する可能性は十分にあります。
お子さんの健やかな成長のために、まずは抱っこの習慣から見直してみませんか。臨床経験25年以上、10万人以上の施術実績をもとに、全力でサポートさせていただきます。

