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向き癖の初期症状はいつから?月齢別の見分け方

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生まれたばかりの赤ちゃんを見ていて、何となくいつも同じ方向を向いているような気がすると感じていませんか。まだはっきりと確信は持てないけれど、もしかしたらこれが向き癖の始まりなのではないかと気になっている方もいらっしゃると思います。

堺市北区にある中林整骨院の中林と申します。当院には赤ちゃんの向き癖でお悩みの保護者の方が多数来院されますが、早い段階で気づいて対処を始められた方ほど、改善もスムーズに進む傾向があります。向き癖は初期の段階で見つけることができれば、環境調整などの簡単なケアだけで改善できることも多いのです。

今回は向き癖の初期症状について、どのようなサインに注意すればよいかを詳しくお伝えしていきます。

院長:中林

早期発見が何より大切です。わずかな違和感でも見逃さないことが、お子さんの将来につながります

目次

向き癖の初期症状を見逃さないために

向き癖は突然現れるものではなく、徐々に進行していく症状です。新生児の約40から50パーセントに何らかの向き癖が見られるとされており、決して珍しいことではありません。しかし初期の段階では症状が軽微なため、見過ごしてしまう保護者の方も多くいらっしゃいます。

初期症状の段階で気づくことができれば、ベッドの配置を変える、授乳時の抱き方を工夫するといった日常生活での調整だけで改善できる可能性が高まります。逆に気づくのが遅れると、頭の形の変形が進んでしまい、専門的な治療が必要になることもあります。だからこそ早期発見のためのサインを知っておくことが、とても重要になってくるのです。

月齢別に見る初期症状の現れ方

向き癖の初期症状は、赤ちゃんの月齢によって現れ方が変わってきます。それぞれの時期に特有のサインを知っておくことで、より早く気づくことができるようになります。

生後0から2ヶ月の超初期サイン

生まれてすぐから生後2ヶ月頃までは、向き癖の最も初期の兆候が現れる時期です。この時期に見られるサインとして、授乳のときにいつも同じ側の胸を好む傾向があります。片方の胸からの授乳を嫌がったり、飲みにくそうにしたりする様子が見られたら要注意です。

また抱っこしたときに、自然と同じ側に頭を預けることが多い場合も初期症状の可能性があります。お母さんやお父さんが抱っこする向きを変えても、赤ちゃんが体をねじって同じ方向を向こうとする様子が見られることがあります。寝ているときも、仰向けに寝かせても気がつくといつも同じ方向を向いている頻度が高いと感じたら、向き癖の初期段階かもしれません。

生後2から4ヶ月の進行期サイン

生後2ヶ月を過ぎると、向き癖がより顕著になってきます。この時期になると後頭部を触ったときに、片側だけがわずかに平らになっているように感じることがあります。まだ目立つほどではないものの、左右を比べると違いが分かる程度の変化です。

また写真を撮ったときに、いつも同じ側の耳が見えていることが多い、顔がいつも同じ方向を向いているといった傾向も、この時期の初期症状として挙げられます。寝返りを始める時期になっても、いつも同じ方向にしか回ろうとしない様子が見られる場合も注意が必要です。

生後4ヶ月以降の明確化期サイン

生後4ヶ月を過ぎると、向き癖による影響がより明確になってきます。後頭部の平坦化が目で見て分かるようになったり、額の片側が出っ張っているように見えたりすることがあります。耳の位置が左右でずれているように感じることもあります。

この時期になると、首を反対側に向けようとすると嫌がって泣く、あるいは首を動かす範囲が片側だけ狭いといった症状も現れてきます。ただしこの段階になると初期症状を過ぎて、すでにある程度進行していると考えられますので、早めの対処が必要になってきます。

日常生活で確認できる初期症状チェックポイント

向き癖の初期症状は、日常の育児の中で確認することができます。特別な検査は必要なく、赤ちゃんの様子を注意深く観察することで気づくことができるのです。

授乳のとき、いつも同じ側からの授乳を好み、反対側からだと飲みにくそうにしたり嫌がったりすることがあります。抱っこのとき、どちらの腕で抱いても赤ちゃんが体をねじって同じ方向を向こうとする様子が見られます。寝かせるとき、仰向けに寝かせても数分後には同じ方向を向いている頻度が7割以上になっていることも初期症状の一つです。

ベビーベッドやベビー布団で寝ているとき、頭の接地面がいつも同じ場所で、その部分だけが汗で湿っていたり髪の毛が薄くなっていたりすることがあります。写真を見返したときに、ほとんどの写真で同じ側の耳ばかりが写っていることに気づいたら、それも初期症状のサインかもしれません。

見逃してはいけない危険なサイン

初期症状の中でも、特に注意が必要なサインがあります。首の片側に小さなしこりのようなものが触れる場合は、筋性斜頸という病気の可能性があります。首を動かそうとすると痛がって激しく泣く、首の動きが極端に制限されているといった症状も、単なる向き癖ではない可能性があります。

常に体が「くの字」に曲がっている状態が続く、反りかえりが強く抱っこしづらい、発達の遅れが気になるといった症状が伴う場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。これらは向き癖以外の問題が隠れている可能性があるためです。

初期症状に気づいたらすぐにできること

向き癖の初期症状に気づいたら、まずは生活環境の見直しから始めてみましょう。ベビーベッドの向きを変えて、窓からの光や部屋の入口など、赤ちゃんが興味を持つ方向を変えることが効果的です。授乳のときは意識的に左右交互に抱っこする向きを変え、どちらからでも飲めるように練習していきます。

おもちゃやモビールを配置するときも、いつも向いている方向とは反対側に置いて、自然と反対側を向きたくなるような環境を作ってあげてください。話しかけるときも、反対側から声をかけるように意識すると、赤ちゃんは声がする方向に顔を向けようとします。

うつ伏せ遊びも効果的です。赤ちゃんが起きていて機嫌がいいときに、保護者の見守りのもとで短時間うつ伏せにすることで、後頭部への圧迫を減らすことができます。最初は1日に数回、1回あたり1分程度から始めて、徐々に時間を延ばしていくとよいでしょう。

記録を取ることの重要性

初期症状に気づいたら、赤ちゃんの様子を写真や動画で記録しておくことをおすすめします。真上から頭の形を撮影する、横から頭の輪郭を撮影するなど、定期的に同じ角度から撮影しておくと、変化が分かりやすくなります。

また授乳のときにどちらを向いているか、寝ているときの向きの頻度、抱っこしたときの様子なども簡単にメモしておくとよいでしょう。これらの記録は、医療機関や整体院を受診する際にも、とても役立つ情報になります。

初期段階での専門家への相談も選択肢

初期症状の段階であれば、多くの場合は生活環境の調整だけで改善が見込めます。しかし自宅でのケアを2週間ほど続けても改善が見られない場合や、症状が進行しているように感じる場合は、専門家に相談することも大切です。

当院では国家資格を持つ院長が、5種類の独自検査を通じて向き癖の状態を詳しく評価します。初期症状の段階で適切なアプローチを始めることで、より短期間での改善が期待できます。赤ちゃんの身体に優しい施術で、筋肉の緊張をゆるめ、左右のバランスを整えていきます。

かかりつけの小児科で「様子を見ましょう」と言われても、保護者の方が気になる場合は、遠慮なくセカンドオピニオンとして当院にもご相談ください。早期発見・早期対処が、お子さんの将来のためにも最も重要です。

向き癖の初期症状は、日常の育児の中で注意深く観察することで気づくことができます。授乳時の様子、寝ているときの向き、抱っこしたときの反応など、わずかな違和感も見逃さないことが大切です。初期の段階で気づいて対処を始めれば、環境調整などの簡単なケアだけで改善できることも多くあります。少しでも気になることがあれば、一人で悩まずにまずはお気軽にご相談ください。臨床経験25年を超える私が、お子さん一人ひとりの状態を丁寧に診させていただきます。


院長:中林

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