
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
堺市北区中百舌鳥で治療院を開いている中林です。最近、「赤ちゃんが側弯症にならないか心配です」という相談が増えています。私自身も3人の子どもを育てた父親として、赤ちゃんの健康については人一倍気を使ってきました。
SNSや育児情報サイトで側弯症という言葉を目にして、「今のうちに何か予防できることはないか」と不安になっているお母さんも多いのではないでしょうか。抱っこの仕方や寝かせ方が影響するのか、どんなことに気をつければいいのか、具体的に知りたいですよね。


今回は赤ちゃんの姿勢や体の発達に長年携わってきた立場から、側弯症の予防について正しい知識をお伝えします。


予防できることとできないことを知って、安心して育児を楽しみましょう
側弯症とは、背骨が左右に曲がってしまう状態のことです。正面から見た時に背骨がS字やC字に曲がり、ねじれを伴うこともあります。多くの方がイメージする側弯症は、10代の思春期に発症する特発性側弯症で、これが全体の約80%を占めています。
しかし赤ちゃんにも側弯症は存在します。乳幼児期側弯症と呼ばれるもので、生後から3歳までに発症するケースを指します。ただし発症頻度は非常に低く、1000人に1人程度とされています。思春期の側弯症と比べると、かなり稀な状態だと言えます。
側弯症の原因は実はほとんどの場合で不明です。特発性側弯症の「特発性」とは「原因不明」という意味で、遺伝的要因や成長期のホルモンバランスなど様々な説がありますが、明確な原因は特定されていません。だからこそ「予防できるのか」という疑問が生まれるのです。
乳幼児期側弯症は、男の子よりも女の子に多く見られます。多くは自然に改善することもありますが、進行するケースもあるため、経過観察が重要になります。健診で指摘されたり、お母さんが赤ちゃんの背中の左右差に気づいて発見されることが多いです。
ここが最も気になるポイントだと思います。結論から言うと、特発性側弯症は現在の医学では予防方法が確立されていません。原因が不明である以上、確実な予防法を示すことは難しいのが実情です。
「抱っこの仕方が悪いと側弯症になる」「いつも同じ向きで寝かせると背骨が曲がる」といった情報を目にすることがあるかもしれません。しかしこれらは医学的根拠がない情報です。日常の抱っこや寝かせ方が直接的に側弯症の原因になるわけではありません。
ただし誤解してほしくないのは、「何もしなくていい」ということではないということです。側弯症そのものは予防できなくても、赤ちゃんの健全な姿勢発達を促すことはとても重要です。体幹の発達、左右バランスの取れた体の使い方、これらは赤ちゃんの全身の発達に良い影響を与えます。
いいえ、そんなことはありません。確かに側弯症自体は予防できないかもしれませんが、早期発見は可能です。そして早期に発見できれば、進行を抑える対策を早くから始められます。また姿勢や体幹の発達を促すことは、側弯症だけでなく運動機能全般の発達に役立ちます。
側弯症の予防という観点ではなく、赤ちゃんの健やかな発達を促すという観点で、日常生活でできることをお伝えします。これらは医学的にも推奨されている発達を促す方法です。
いつも同じ腕で抱っこしていると、赤ちゃんの体の使い方が偏ります。右腕で抱っこしたら次は左腕で、と意識的に左右を変えてみましょう。授乳の時も同様です。これは側弯症予防というより、左右バランスよく体を使う経験を積むためです。
抱っこの仕方そのものも大切です。赤ちゃんの背骨は本来ゆるやかなCカーブを描いています。このカーブを保てるような抱っこを心がけましょう。赤ちゃんの体を無理に伸ばしたり、反り返らせたりしないことが重要です。
タミータイムとは、赤ちゃんをうつぶせにして過ごす時間のことです。うつぶせの姿勢は首や背中、体幹の筋肉を鍛えます。最初は1日数分から始めて、徐々に時間を延ばしていきましょう。必ず保護者が見守り、赤ちゃんが嫌がったら無理をしないでください。
タミータイムは生後1〜2ヶ月頃から始められます。首がすわる前から少しずつ経験させることで、首すわりや寝返りなどの運動発達が促されます。ただし寝る時は必ず仰向けにしてください。うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群のリスクを高めます。
おむつ替えの時、遊びの時間、ちょっとした日常の動作の中で、左右両方向から声をかけたり、おもちゃを見せたりしましょう。赤ちゃんが左右どちらにも顔を向ける機会を作ることで、体の使い方が偏りにくくなります。
予防が難しい分、早期発見が重要になります。家庭でもできる簡単なチェック方法をお伝えします。ただしこれは医学的診断ではなく、気になる点があれば小児科や整形外科を受診してください。
お風呂の時など、赤ちゃんの背中をゆっくり観察してみましょう。左右の肩の高さが違う、背中の片側だけ膨らんでいる、腰のくびれが左右で違う、といった左右差がないかチェックします。赤ちゃんをうつぶせにした時、背骨がまっすぐか、左右に曲がっていないかも見てみましょう。
いつも同じ方向ばかり向いている、片側だけ向きにくそうにしている、体を丸める時に左右で差がある、といった動きの偏りも観察ポイントです。ただし向き癖があるだけで側弯症とは限りません。気になることがあれば専門家に相談しましょう。
乳幼児健診では医師が赤ちゃんの体をチェックします。何か気になる点があれば指摘してくれるはずです。健診の機会を逃さず、必ず受診しましょう。また健診以外でも、気になることがあれば遠慮なく小児科に相談してください。
健診で「背中の左右差がある」「側弯の疑いがある」と言われたら、驚いて不安になると思います。でも落ち着いて対応しましょう。乳幼児期の側弯症の多くは自然に改善します。また早期に発見できたことは、むしろ幸運だと考えてください。
まずは整形外科を受診し、詳しい検査を受けます。レントゲン検査で側弯の程度を確認し、経過観察が必要か、何か対策が必要かを判断します。軽度の場合は定期的な経過観察のみで済むことも多いです。
経過観察中も、先ほどお伝えした健全な姿勢発達を促すケアは続けてください。体幹を鍛え、左右バランスよく体を使う経験は、赤ちゃんの発達にとってプラスになります。ただし自己判断で過度なストレッチや運動をさせるのは避けましょう。
当院では赤ちゃんの姿勢や体の発達をサポートする施術を行っています。側弯症そのものを治すことはできませんが、体幹のバランスを整え、健全な発達を促すお手伝いができます。
羽毛が触れる程度の優しい圧力で、首や背中、骨盤周りの調整を行います。赤ちゃんに痛みや不快感を与えることなく、体のバランスを整えていきます。また抱っこの仕方や日常生活での注意点もアドバイスします。
健診で何か指摘されて不安な方、赤ちゃんの姿勢や体の使い方が気になる方、予防的に体のバランスを整えたい方、どんな方でもご相談ください。25年以上の臨床経験と、3人の子どもを育てた父親としての経験から、しっかりサポートします。
側弯症という言葉を聞いて不安になる気持ち、よく分かります。私も3人の子どもを育てる中で、様々な心配事がありました。でも大切なのは、正しい知識を持って、できることをしっかりやることです。
側弯症は予防が難しいかもしれません。でも早期発見は可能です。そして赤ちゃんの健全な発達を促すことは、今からできます。抱っこの仕方、寝かせ方、遊び方、日常のちょっとした工夫で、赤ちゃんの体は健やかに育ちます。
過度に心配しすぎて育児が辛くなっては本末転倒です。「側弯症にならないように」と神経質になるより、「健やかに育ってほしい」という気持ちで、できることを楽しみながらやっていきましょう。
何か気になることがあったら、一人で悩まないでください。小児科でも整形外科でも、そして当院でも構いません。専門家に相談することで、不安は和らぎます。赤ちゃんの体のことで少しでも心配があれば、いつでもご連絡ください。一緒に赤ちゃんの健やかな成長を見守っていきましょう。

