
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
おはようございます。堺市北区中百舌鳥で中林整骨院・なかもず院をしている中林佑樹です。最近、赤ちゃんの頭の形や向き癖について、スマホのアプリで測定できるようになったのをご存じですか。当院にも「アプリで測ったら数値が気になって」と赤ちゃんの向き癖を相談に来られる保護者の方が増えています。


でも、アプリの結果を見て「うちの子は重度なの?」「この数値は大丈夫なの?」と不安になってしまうこともありますよね。今日は、向き癖を診断するツールの使い方と、その結果をどう理解すればよいのかについてお話ししたいと思います。


診断ツールは便利ですが、使い方と限界を知っておくことが大切です
向き癖や頭の形のゆがみを客観的に評価するためのツールとして、最近ではスマホアプリが注目を集めています。赤ちゃんの頭を上から撮影するだけで、AIが自動的に頭の形を分析し、ゆがみの度合いを数値で表示してくれるというものです。代表的なものでは、累計30万ダウンロードを突破し、グッドデザイン賞も受賞したアプリがあります。
これらのアプリでは、頭の左右対称性を表すCAやCVAIといった指標、短頭症の度合いを示すCIといった数値が算出されます。自宅で手軽にチェックできるため、病院を受診する前のスクリーニングツールとして活用している保護者の方も多いようです。無料で使えるものが多く、定期的に測定することで頭の形の変化を追跡できるのも魅力です。
また、赤ちゃんの頭の形や頭のゆがみが気になる保護者にとって、数値という客観的な指標があることで、漠然とした不安が具体的な情報に変わるというメリットもあります。
診断アプリを使うと、主に頭の形の非対称性や扁平度を数値で知ることができます。たとえば、斜頭症の場合は左右の対角線の長さの差を測定し、その差が大きいほど重症度が高いと判断されます。短頭症の場合は、頭の幅と長さの比率を計算し、頭が横に広く後ろに短い形になっているかを評価します。
アプリによっては、軽度・中等度・重度といった分類を表示してくれるものもあります。また、同じ月齢の赤ちゃんと比べてどの程度の位置にいるのかを示すパーセンタイルグラフを見ることができるケースもあります。これにより、「うちの子は平均よりかなりゆがみが大きいのか、それともよくある範囲内なのか」という判断材料になります。
さらに、定期的に撮影して記録を残すことで、時間の経過とともに頭の形がどう変化しているかを視覚的に確認できるのも大きなメリットです。改善傾向にあるのか、それとも悪化しているのかが一目で分かるため、対策の効果を実感しやすくなります。
便利な診断アプリですが、いくつかの限界と注意点があります。まず大前提として、アプリの結果だけで医学的な診断をすることはできません。医療機関では、アプリの数値だけでなく、実際に赤ちゃんを診察し、頭を触って骨の状態を確認し、首の動きや全身のバランスをチェックしたうえで総合的に判断します。
アプリの測定精度は、撮影の角度や光の当たり方、赤ちゃんの動きなどに左右されます。完全に真上から撮影できていなかったり、赤ちゃんが少し動いてしまったりすると、実際よりも大きくゆがんでいると判定されることもあります。逆に、角度によっては実際のゆがみが正しく検出されない可能性もあります。
また、アプリはあくまで頭の外形を測定しているだけで、向き癖の原因までは分かりません。首の筋肉の緊張があるのか、全身のバランスの問題なのか、環境的な要因なのかといった根本原因を突き止めるには、専門家による詳しい検査が必要になります。数値が悪かったからといって必ずしも重症というわけではなく、逆に数値が良くても気になる症状がある場合は相談すべきです。
アプリを使わなくても、自宅で簡単にできるセルフチェックの方法があります。まず基本となるのが、赤ちゃんを仰向けに寝かせた状態で、首を左右にどれだけ動かせるかを確認することです。健康な赤ちゃんであれば、左右それぞれ90度ずつ、耳が床につくまで首を動かすことができます。片方だけ動きが悪い場合は、向き癖の可能性が高いといえます。
次に、赤ちゃんの頭を上から見て、後頭部の形を観察します。片側だけ平らになっていないか、左右で突出具合が違わないかをチェックします。また、耳の位置が前後にずれていないか、眉毛の高さが左右で違わないかも確認しましょう。これらは頭の形のゆがみに伴って生じる特徴的なサインです。
さらに、赤ちゃんが普段どちらを向いて寝ているかを観察することも大切です。いつも同じ方向ばかり向いている場合は、向き癖が固定化している可能性があります。授乳時や抱っこのときに、片方の腕で抱くことが多くないかも振り返ってみてください。環境要因が向き癖を作り出しているケースも少なくありません。
専門的な重症度判断には、いくつかの指標が使われます。斜頭症の場合は、CAやCVAIという数値が代表的です。これは頭の左右の対角線の長さの差を測定したもので、差が3ミリ未満なら正常範囲、3〜6ミリで軽度、6〜9ミリで中等度、9ミリ以上で重度と分類されることが一般的です。ただし、この基準は医療機関や研究によって多少の違いがあります。
短頭症の場合は、CIという頭の幅と長さの比率が用いられます。この数値が大きいほど、頭が横に広く後ろに短い形になっていることを示します。また、見た目で重症度を判断するArgenta分類というものもあり、タイプ1から5までに分けられます。タイプ1は片側後頭部の平坦化のみ、タイプ2は耳の位置のずれを伴う、タイプ3以降は前頭部や顔面骨の変形も見られるという具合に、重症度が上がっていきます。
ただし、数値だけで一律に判断することはできません。月齢や赤ちゃんの成長具合、向き癖の原因、保護者の不安の程度なども含めて、総合的に判断する必要があります。
アプリで測定して数値が出たとき、それをどう受け止め、どう行動に移すかが重要です。軽度の数値が出た場合は、まず自宅でできる対策を始めてみましょう。向き癖の反対側を向かせる環境作り、授乳時の抱き方を左右交互に変える、タオルやクッションで頭の位置を調整するといった方法があります。定期的にアプリで測定を続け、改善傾向にあるかを確認していくとよいでしょう。
中等度以上の数値が出た場合や、自宅でのケアを続けても改善が見られない場合は、専門家に相談することをおすすめします。生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨が徐々に硬くなり、生後8ヶ月を過ぎるとヘルメット療法も効果が薄くなるため、早めの判断が大切です。アプリの結果を持って相談に行けば、具体的な数値を基に話ができるため、医師や専門家とのコミュニケーションもスムーズになります。
また、数値が良くても気になることがあれば遠慮なく相談してください。アプリでは検出できない筋肉の緊張や全身のバランスの問題が隠れていることもあります。保護者の直感は意外と正確なことが多いので、「何となく気になる」という感覚も大切にしてほしいと思います。
当院では、アプリの測定結果を参考にしながらも、実際に赤ちゃんを詳しく検査して根本原因を探ります。姿勢分析や関節可動域、神経検査など、複数の検査を組み合わせて、なぜその赤ちゃんに向き癖があるのかを多角的に見ていきます。首の筋肉の緊張があれば優しくほぐし、全身のバランスを整えることで、赤ちゃんが自然と左右均等に頭を動かせるようにサポートします。
痛みが少なく身体に優しい施術ですので、小さな赤ちゃんでも安心して受けていただけます。また、ご家庭でできるケアの方法も具体的にアドバイスします。抱っこの仕方、寝かせ方、授乳時の工夫など、日常生活の中で無理なくできることをお伝えしています。施術と家庭でのケアを組み合わせることで、より効果的に改善を目指すことができます。
臨床経験25年以上、10万人以上の施術実績を持つ国家資格者として、赤ちゃんの体のクセや姿勢の問題を見極め、一人ひとりに合わせたアプローチを行います。検査から施術まで院長が一貫して担当しますので、お子さんの状態をしっかりと把握しながら、継続的なサポートが可能です。
向き癖の診断ツールやアプリは、客観的な数値で現状を把握できる便利なツールです。でも、それはあくまでスクリーニングのためのツールであって、診断そのものではありません。数値に一喜一憂するのではなく、「今の状態を知るための参考情報のひとつ」として活用することが大切です。
アプリで測定して気になる結果が出たとき、それは「早めに専門家に相談するきっかけ」と考えてください。逆に、数値が良くても日常生活で気になることがあれば、それもまた相談すべきサインです。赤ちゃんの成長は一人ひとり違いますし、数値だけでは測れない部分もたくさんあります。だからこそ、不安を一人で抱え込まず、気軽に相談してほしいと思います。
当院には、アプリで測定して不安になったという方から、健診で様子を見ましょうと言われたけれど本当に大丈夫か心配という方まで、さまざまな保護者の方が相談に来られます。どんな小さなことでも構いません。向き癖、頭の形、首の動き、気になることがあれば、いつでも気軽に相談してください。一緒に、お子さんの健やかな成長をサポートしていきましょう。