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向き癖・授乳嫌がり・頭の形…3つの悩みの共通原因

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「右のおっぱいはよく飲んでくれるのに、左に変えた途端に泣いて嫌がる…」そんな毎日に疲れてしまっているお母さん、まずはこのページを読んでほしいと思って書きました。授乳がうまくいかないとき、たいていのお母さんは「自分の母乳の出が悪いのかな」「抱き方が下手なのかな」と自分を責めてしまいます。でも実は、その原因が赤ちゃんの頭の形や首の筋肉の問題にある場合が非常に多いんです。

特に関係が深いのが、胸鎖乳突筋という首の筋肉です。この筋肉が硬くなったり、左右で長さに差が出たりすると、赤ちゃんは特定の方向に首を向けることが辛くなります。授乳中に嫌がる、いつも同じ方向ばかり向いている、そういった様子に見覚えはありませんか?

今回は、授乳と胸鎖乳突筋の深い関係、そして向き癖や頭の形への影響まで、25年以上の臨床経験をもとにわかりやすくお話しします。ひとりで抱え込まないで、一緒に考えていきましょう。

院長:中林

「片側だけ嫌がる」「いつも同じ方向を向いて授乳している」というご相談は、当院でも毎月本当に多くいただきます。授乳がうまくいかない理由が赤ちゃんの首の筋肉にあったというケースは、思っている以上によくあることです。お母さんのせいではないことがほとんどですので、どうか自分を責めないでください

目次

胸鎖乳突筋とはどんな筋肉なのか

胸鎖乳突筋とは、耳の後ろの骨(乳様突起)から鎖骨・胸骨にかけて斜めに走っている筋肉です。首を左右に回したり、横に傾けたりするときに中心的な役割を果たしており、大人でも赤ちゃんでも存在しています。首を左右どちらかに回したとき、浮き上がって見える太い筋がこの胸鎖乳突筋です。

赤ちゃんはまだ自分で首をコントロールする力がないため、この筋肉に少しでも左右差があると、頭が引っ張られる方向にかたよってしまいます。その影響が日常のあらゆる場面に出てくるのですが、授乳中の「向きの好き嫌い」もそのひとつです。

なぜ硬くなるのか、その原因とは

胸鎖乳突筋が緊張する背景には、さまざまな要因があります。出産時の影響がとくに大きく、吸引分娩や鉗子分娩など、お産の経過で赤ちゃんの頸部に強い力がかかった場合、胸鎖乳突筋に微細な損傷や炎症が残ることがあります。また妊娠後期に子宮のスペースが限られてくると、赤ちゃんが長時間同じ向きで過ごすことになり、生まれながらに首の筋肉に左右差が生じているケースも少なくありません。

生後の授乳や抱っこがいつも同じ向きに偏っている場合も、胸鎖乳突筋の緊張が一方に集中し、向き癖がどんどん定着していきます。「ただの癖だと思っていた」という方も多いですが、実はちゃんとした原因があることがほとんどです。

授乳と胸鎖乳突筋はこうしてつながっている

授乳中の赤ちゃんは、ある方向に首を回した状態でおっぱいを飲みます。このとき、胸鎖乳突筋が緊張している側に首を向けようとすると、筋肉が引っ張られて不快感が生じます。赤ちゃんにとってはまさに「つらい姿勢」なので、本能的に嫌がったり泣いたりするわけです。

授乳を特定の側だけ嫌がるときは、「飲みにくい姿勢になっている」のではなく、「その向きが赤ちゃんにとって物理的に辛い」という身体からのサインである可能性があります。お母さんがどれだけ工夫しても、根本の筋肉の問題が解消されない限り、状況はなかなか変わりません。

授乳の偏りが向き癖を強化する悪循環

嫌がる側を避けて授乳を続けると、赤ちゃんはいつも同じ向きでおっぱいを飲むようになります。すると首の筋肉の緊張がさらに強まり、向き癖がどんどん固定されていきます。向き癖が強くなれば、頭の特定の部位に圧力がかかり続け、後頭部が平らになったり頭の形が左右非対称になったりといった変化に発展していきます。

授乳のトラブル、向き癖、頭の形の変化。この3つは別々の問題のように見えて、じつは根っこでひとつにつながっています。ひとつを放置すればほかの問題も深刻になっていく、というのが現実です。だからこそ、早め早めの対処が重要なのです。

向き癖が続くと頭の形に影響する理由

赤ちゃんの頭蓋骨は生後数ヶ月の間は非常に柔らかく、継続的な圧力が加わるとその形に変化が出てきます。いつも同じ向きに頭が傾いていると、下になっている後頭部の片側だけが圧迫され続けます。その結果、後頭部が平らになる「絶壁」や、頭全体の形が左右非対称になる「斜頭症」といった変化につながることがあります。

生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨は少しずつ硬くなり始め、1歳頃にはほぼ形が定まります。「そのうち治るかな」と様子を見ていると、改善のチャンスが少なくなってしまいます。頭の歪みが気になり始めたら、できる限り早い段階で専門家に診てもらうことが大切です。

頭の形の変化が将来に与える影響

「頭の形なんて、大きくなれば髪の毛で隠れるから気にしなくていい」と思っていませんか。実はそう単純ではありません。頭の形の変化は顔の左右非対称、耳の高さのずれ、顎関節の発達、さらには体幹のバランスにまで影響することが、長年の施術経験の中で見えてきています。成長してから「メガネがどうしても傾く」「帽子がうまくかぶれない」と気づくケースも実際にあります。

赤ちゃんの頃に感じた小さな違和感を大切にしてほしいと、心から思っています。

こんなサインがあったら要注意

日常の育児の中で気になるサインが重なってくると、胸鎖乳突筋や向き癖の問題が背景にある可能性が高まります。以下のような様子が当てはまる場合は、一度専門家にご相談ください。

  • 授乳のとき、いつも特定の側だけ嫌がったり飲む量が少なかったりする
  • 寝かせると自然とどちらかの方向に頭が向いてしまい、逆を向かせると泣いて嫌がる
  • 後頭部の片側が平らになってきた、または頭を上から見ると左右の形が違う
  • 首の横に小さなしこりのようなものが触れる
  • 抱っこすると体がいつも同じ方向に反っている感じがする

「うちはちょっと向き癖があるだけ」「まだ月齢が低いから」と思っていても、実は胸鎖乳突筋の問題が根本にあるケースは非常に多いです。当てはまる項目が1つでもあれば、一度チェックしておくことをおすすめします。

片側授乳が続くとお母さんの体にも影響する

赤ちゃんのことばかり心配してしまいがちですが、授乳の偏りはお母さんの体にも影響します。片側のおっぱいしか飲まれない状態が続くと、飲んでもらえない側に母乳が溜まり、乳腺炎のリスクが高まります。乳腺炎になると発熱・胸の痛み・しこりなどが現れ、授乳そのものが辛くなってしまいます。

さらに、毎回同じ腕で赤ちゃんを抱いて授乳していると、肩や腰に偏った負担がかかり続け、産後の体の回復を妨げることにもなります。当院では赤ちゃんと一緒に来院されるお母さんの体のケアも行っています。「自分のことは後回し」にしてしまいがちな時期だからこそ、ぜひ早めにご相談ください。

当院が大切にしている「原因を見つける」施術

開院から25年以上、産前産後のお母さんや赤ちゃんの施術に力を入れてきました。「こんなことで整骨院に来ていいのか」と遠慮がちにいらっしゃる方がとても多いのですが、そういう「ちょっとした気になること」こそ、早めにケアすることが大切だと考えています。当院では、国家資格を持つ院長が問診から施術まで一貫して担当し、赤ちゃんの状態を多角的に評価した上で原因を明確にしてから施術を進めています。

5種類の独自検査(姿勢分析、関節可動域、触診、神経検査、筋力テストなど)を組み合わせることで、「なぜ特定の向きを嫌がるのか」「どの筋肉にどんな問題があるのか」を具体的に把握できます。「原因が違えば対処法も変わる」というのが、当院の一貫した考え方です。

赤ちゃんへの施術は安全なのか

「赤ちゃんに施術して大丈夫?」というご質問はよくいただきます。当院の赤ちゃんへの施術は、強い力を一切使いません。やさしく、そっと筋肉や関節にアプローチするもので、多くの赤ちゃんが施術中に眠ってしまうほど刺激が少ないものです。「こんなに優しい施術で本当に効くの?」と思われる方もいますが、赤ちゃんの体はとてもデリケートで感受性が高いため、適切なアプローチをすれば小さな刺激でもしっかり応答します。

初めての方でも安心してお越しいただけるよう、施術前に現在の状態と今後の見通しをわかりやすく説明します。どんな小さな疑問でも遠慮なく聞いてください。

院長からひとこと

私自身、1ヶ月早く生まれた早産児でした。幼い頃は体が弱く、毎月のように体調を崩して親に心配をかけてばかりでした。だからこそ、目の前の赤ちゃんとそのご家族に真剣に向き合うことが、今の自分の使命だと思っています。

授乳がうまくいかない日が続くと、お母さんも心が折れそうになりますよね。「私のせいかもしれない」と自分を追い詰めてしまうこともあると思います。でも、原因は赤ちゃんの体の中にあることがほとんどで、解決できることが多いです。25年以上・10万人以上の施術経験の中で、早めに動いたことで劇的に改善したケースをたくさん見てきました。ひとりで悩まず、気軽に声をかけてください。一緒に考えていきましょう。


院長:中林

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