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帝王切開後の頭痛と骨盤の関係、知っていますか

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今日もお疲れ様です。なかもず院の中林です。帝王切開後、ずっと頭が重くて「産後の頭痛っていつまで続くんだろう…」と不安になっていませんか。退院したのにまだ痛い、起き上がるたびにズキズキする、授乳しながら頭痛と戦っている、そんな毎日はとても消耗しますよね。

「これって普通?それともおかしいの?」と思いながらスマホで調べているあなたに、今日はできるだけわかりやすくお話ししたいと思います。

頭痛が続く期間の目安から、長引くときに考えられる原因、そして自宅でできるケアの方法まで、一緒に整理していきましょう。

院長:中林

帝王切開後の頭痛についてのご相談は当院でも本当によくあります。「いつ治るかわからなくて不安」というお声がとても多いです。期間の見通しを知るだけで気持ちがずいぶん楽になりますので、ぜひ最後まで読んでみてください

目次

帝王切開後の頭痛、どのくらいで治まるのか

帝王切開後に頭痛が起きる原因はひとつではありません。「どのタイプの頭痛か」によって、治まるまでの期間がまったく異なります。まずは自分の頭痛がどのパターンに近いかを確認してみてください。それだけで「あ、これは想定の範囲内なんだ」と安心できることも多いです。

麻酔による頭痛(硬膜穿刺後頭痛)の場合

帝王切開で最もよく使われるのが脊髄くも膜下麻酔です。背中から針を刺してお腹から下の感覚をなくす方法ですが、このとき硬膜という膜にごく小さな穴が開くことがあります。

この穴から脳脊髄液という液体がわずかに漏れ出すと、脳を包む圧力が下がり、頭痛が起こります。これを「硬膜穿刺後頭痛(PDPH)」と呼びます。医療の現場ではよく知られた術後の症状です。

この頭痛の特徴は、横になると楽になり、起き上がると悪化するという点です。「座ったとたんにズキズキ始まる」「立ったまま赤ちゃんを抱っこするのがつらい」という方は、このタイプである可能性が高いです。

回復期間の目安をお伝えすると、多くの方は術後2〜4日をピークに、1週間以内で症状が落ち着いてきます。ただし個人差があり、2週間前後かかる方もいらっしゃいます。

「もう1週間経つのに全然マシにならない…」という方は、次のセクションで解説する「長引く原因」に当てはまる可能性がありますので、ぜひ続きを読んでみてください。

ホルモンバランスの変化による頭痛の場合

出産後は女性ホルモンの値が急激に変化します。エストロゲンというホルモンが急に下がることで、頭痛が起きやすくなることが知られています。いわゆる「産後のマタニティブルー」と同じ時期に重なるため、気分の落ち込みと頭痛が同時にやってくることも少なくありません。

このタイプは産後2〜6週間ほどかけてホルモンバランスが落ち着いてくるにつれ、自然に改善していくことが多いです。ただし睡眠不足や育児ストレスが重なると長引くこともあります。

骨盤のゆるみ・姿勢の変化による頭痛の場合

「帝王切開だから産道を通っていないし、骨盤は関係ないはず」と思っていませんか。実はこれ、よくある誤解です。帝王切開であっても妊娠中からリラキシンというホルモンが分泌されており、このホルモンが骨盤の靭帯や関節をやわらかくほぐす働きをしています。

産道を通ったかどうかに関係なく、骨盤の関節は妊娠中からゆるんでいるのです。さらに帝王切開では麻酔によって体幹まわりの筋肉が一時的に機能しにくくなるため、関節を支える力が落ちた状態が産後も続きやすくなっています。

骨盤がゆるんだまま育児をしていると、無意識のうちに体をかばった姿勢になります。授乳中の前かがみ、抱っこでの腰への負担、寝不足による筋肉の緊張——これらが積み重なって首・肩・頭部への負荷につながり、頭痛として現れることがあります。

このタイプは自然に治まることもありますが、姿勢の悪さや骨盤のゆがみが定着してしまうと、産後数ヶ月・場合によっては数年単位で続くこともあります。

頭痛が長引くとき、考えられる3つの原因

「1週間以上経つのにまだ頭が痛い」「病院で診てもらったけど異常なしと言われた」——そんな方に知っておいてほしいことがあります。長引く頭痛には、見逃されやすい原因が隠れていることがあるのです。

① 脳脊髄液の循環が乱れている

先ほどご説明した脳脊髄液は、仙骨という骨盤の中心にある骨と密接なつながりを持っています。仙骨は硬膜(脳脊髄液を包む膜)と直接つながっており、仙骨がリズムよく動くことで脳脊髄液の循環が保たれています。

産後に骨盤がゆがんだり、仙骨の動きが悪くなったりすると、脳脊髄液の流れが乱れます。これが頭部への影響をもたらし、頭痛・めまい・耳鳴りといった症状につながることがあります。

② お腹の癒着が全身に影響を与えている

帝王切開では皮膚・脂肪・筋膜・子宮と、複数の層を切開します。術後に傷が回復していく過程で、本来は別々に動くべき組織同士がくっついてしまう「癒着」が起こることがあります。

「お腹の手術なのに、どうして頭が痛くなるの?」と思われるかもしれません。ところが私たちの体には「筋膜」という組織が頭のてっぺんから足の裏まで全身につながっており、お腹の癒着がその筋膜を通じて背骨・骨盤・仙骨の動きを制限することがあるのです。

お腹の傷の癒着が、回り回って頭痛の原因になっているケースは決して珍しくありません。これが「病院で異常なし、でも頭が痛い」という状況の正体のひとつです。

③ 自律神経の乱れが続いている

産後は睡眠不足・授乳・育児ストレス・ホルモン変動が一気に重なります。これらは自律神経を乱す要因そのものです。自律神経が乱れると、血管の収縮・拡張のコントロールがうまくいかなくなり、緊張型頭痛や偏頭痛に似た症状が続くことがあります。

帝王切開後のお体には、麻酔の影響・傷の回復・ホルモン変化・育児疲労という複数の要因が同時にのしかかっています。「なんとなくすっきりしない」「頭が重い日が続く」という方は、自律神経への影響を疑ってみることも大切です。

頭痛を少しでも楽にするために、今日からできること

薬を飲みたくても授乳中だから躊躇してしまう、という方はとても多いです。ここでは薬に頼らず、日常生活の中でできるセルフケアをご紹介します。もちろんこれだけで完全に解決するわけではありませんが、毎日の積み重ねで体の回復を後押しできます。

こまめな水分補給を心がける

脳脊髄液の主な成分は水です。脱水状態になると脳脊髄液の量が減り、頭痛が悪化しやすくなります。授乳中はとくに水分が失われやすいため、意識的に水やお茶をこまめに飲むようにしましょう。1日1.5〜2リットルを目安にするのがおすすめです。

無理のない姿勢を意識する

授乳中はどうしても首が前に出て、肩が丸まった姿勢になりがちです。この姿勢が長時間続くと首・肩・後頭部の筋肉が緊張し、頭痛を悪化させます。授乳クッションを活用して赤ちゃんの位置を高くする、背もたれに深く座って背中を支えるといった工夫だけでも、首への負担をかなり減らすことができます。

横になれるときは積極的に休む

麻酔性の頭痛は横になることで圧力が均等になり、楽になる場合があります。赤ちゃんが寝ているときは一緒に横になる、家族に少しだけ代わってもらうなど、無理のない範囲で休息を確保してください。「家事をやらなければ」と思わず、今は体の回復を最優先にしていいんです。

こんな頭痛が続く場合は、早めに専門家に相談を

多くの場合、帝王切開後の頭痛は時間とともに落ち着いていきます。ただし次のような状況に当てはまる場合は、セルフケアだけでの対応には限界がありますので、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

  • 術後2週間以上経っても頭痛がまったく改善しない
  • 頭痛の場所が変わる、または範囲が広がっている
  • めまい・吐き気・耳鳴りを伴っている
  • 視界がぼやける、光がまぶしいと感じる
  • 産後数ヶ月〜1年以上が経過しているのに頭痛が続いている
  • 病院で「異常なし」と言われたが、痛みは変わらない

「病院で異常なしと言われた=どこも悪くない」ではありません。画像検査では映らない筋膜の癒着・骨盤のゆがみ・脳脊髄液の循環不全といった機能的な問題は、体の動きを全体的に診ることで初めて見えてきます。

当院が産後のお体を丸ごとサポートする理由

当院では症状の「結果」だけでなく、「なぜそうなったのか」という根本原因を追求することを大切にしています。検査から施術まですべて私・中林が一人で担当していますので、毎回「先生が変わってまた最初から説明しなければならない」という煩わしさがありません。

産後の体を全体から診るオステオパシー

当院で取り入れているオステオパシーは、体を「すべてつながったひとつのシステム」として捉える手技療法です。頭痛の原因がお腹の癒着にあれば、そこから丁寧にアプローチします。骨盤・仙骨・筋膜・頭蓋骨のリズムまで、全身の状態を確認しながら施術を組み立てていきます。

「産後の腰痛」「股関節の違和感」「膝の痛み」「恥骨の痛み」「尿もれ」なども、頭痛と同じく産後の体の変化と深く関係しています。頭痛だけでなく、体全体のお悩みをまとめてご相談いただけます。

赤ちゃん連れでも安心して来院できます

産後のお母さんには、赤ちゃんを連れての外出自体が一大事です。当院では赤ちゃん連れでの来院を歓迎しています。授乳やおむつ替えも遠慮なく行っていただけますので、「赤ちゃんがいるから行けない」とは思わないでください。

産後の頭痛で来院された方のお話

30代前半の女性で、第一子を帝王切開で出産してから約1ヶ月後に来院された方がいらっしゃいました。術後からずっと頭が重い感じが続いており、横になれば楽になるものの、授乳で起き上がるたびにズキズキするという状態でした。

産婦人科に相談しても「しばらくすれば治る」と言われただけで、何をすれば良いかわからない状況だったそうです。検査をしてみると、帝王切開の傷周囲に強い緊張があり、骨盤・仙骨の動きに制限が出ていました。リラキシンによる関節のゆるみも残っており、体幹をしっかり支えられていない状態でした。

施術を3回重ねたところで「頭の重さが半分以下になった気がする」とおっしゃっていただき、5回目の施術後には「赤ちゃんを抱っこしても頭が痛くならなくなった」と笑顔でお話しくださいました。「もっと早く来ればよかった」というお言葉が、とても印象に残っています。

帝王切開後の頭痛が続く期間、まとめると

帝王切開後の頭痛がどのくらい続くかは、その原因によって大きく異なります。麻酔が原因の場合は多くが1週間以内に改善しますが、骨盤のゆるみ・癒着・自律神経の乱れが重なっている場合は、適切なケアなしに自然に治まることは少ないです。

以下の表で、原因別の目安をまとめました。

頭痛の原因目安の期間特徴
硬膜穿刺後頭痛(麻酔)数日〜1週間横になると楽、起き上がると悪化
ホルモン変化2〜6週間気分の落ち込みと同時に起こりやすい
骨盤のゆるみ・姿勢の変化ケアなしでは数ヶ月〜肩こり・腰痛を伴うことが多い
癒着・筋膜の乱れケアなしでは長期化病院で異常なしと言われることが多い
自律神経の乱れ育児環境によるめまい・疲労感を伴いやすい

「1週間以上経っても改善しない」「原因がよくわからない」という方は、ひとりで抱え込まずにぜひ相談してください。産後のお体は本当に複雑で、ひとつひとつの症状が全身とつながっています。だからこそ、全体を診られる専門家のサポートが大切です。

25年以上・10万人以上の施術に向き合ってきた経験の中で、産後の頭痛で悩む方がいかに多いかを実感しています。「たかが頭痛」と我慢し続けるのではなく、早めに体の声に耳を傾けてあげてください。お母さんが元気でいることが、何よりも赤ちゃんへの贈り物だと思っています。いつでも気軽に相談しに来てください。


院長:中林

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