
院長:中林お気軽にご相談ください!

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こんにちは、堺市北区なかもず院の中林です。帝王切開のあとに頭痛が起きて、「産後の頭痛をなんとかしたい」と思いながらもどうすればいいかわからず、この記事にたどり着いてくださった方も多いのではないでしょうか。
「授乳中だから薬は飲みたくない」「でも痛くて赤ちゃんのお世話が思うようにできない」——そんなジレンマを抱えているお母さんに、今日はできるだけ具体的にお伝えしたいと思います。
頭痛の原因によって、有効な対処法は変わります。まずは自分の頭痛がどのタイプかを確認しながら、今日から試せることを一緒に整理していきましょう。




「薬を飲まずに楽になりたい」というご相談は当院でも本当によく伺います。帝王切開後の頭痛は、正しい対処をすることで日常生活がずいぶん楽になります。ただし対処法を間違えると悪化させてしまうこともあるので、ぜひ今日の内容を参考にしてみてください
帝王切開後の頭痛に対して、自宅でできるケアはいくつかあります。すべてを一度に始めようとする必要はありません。できそうなことから少しずつ取り入れてみてください。産後の体はとにかくデリケートですので、「やりすぎない」ことも大切なポイントです。特に術後1週間以内の方は、無理のない範囲で実践してください。
帝王切開後の頭痛の中でも最も多い「麻酔による頭痛(硬膜穿刺後頭痛)」は、脳脊髄液の量が減ることで起こります。脳脊髄液の主な成分は水ですので、こまめな水分補給が回復を後押しします。
授乳中はとくに水分が失われやすい状態です。1日1.5〜2リットルを目安に、水やお茶を意識的に飲むようにしましょう。「授乳のたびにコップ1杯飲む」というルーティンにすると続けやすいです。
カフェインには脳の血管を収縮させる作用があり、一部のタイプの頭痛に効果があるとも言われています。ただし授乳中のカフェイン摂取は制限が必要なため、コーヒーや緑茶の飲みすぎには注意してください。
麻酔による頭痛は、起き上がることで脳脊髄液の圧力が変化し、悪化しやすくなります。「赤ちゃんが寝たら一緒に横になる」「家族に少し代わってもらう」といった工夫で、横になる時間を作ることが回復を早めます。
「家事をしなければ」「赤ちゃんのそばを離れてはいけない」という気持ちはとてもよくわかります。でも今は体の回復を最優先にしていい時期です。お母さんが元気でいることが、赤ちゃんにとっても一番大切なことなんです。
授乳中はどうしても首が前に出て、肩が丸まった姿勢になりがちです。この前傾姿勢が長時間続くと、首・肩・後頭部の筋肉が緊張し、頭痛を悪化させることがあります。
授乳クッションを使って赤ちゃんの位置を高くする、背もたれに深く座って背中を支えるといった工夫だけで、首への負担をかなり軽減できます。「赤ちゃんを自分に引き寄せる」のではなく「赤ちゃんの位置を自分に合わせる」というイメージを持つと姿勢が整いやすいです。
骨盤のゆるみや姿勢の変化からくる頭痛・肩こりタイプには、首や肩まわりを温めることが効果的です。蒸しタオルや市販のホットパックを後頭部や首の後ろに当てると、筋肉の緊張がほぐれて頭痛が和らぐことがあります。ただし発熱がある場合や炎症が強い場合は温めを避けてください。
自律神経の乱れからくる頭痛には、ゆっくりとした深呼吸が効果的です。息を4秒かけて吸い、8秒かけてゆっくり吐く——これだけで副交感神経が優位になり、頭部への血流が改善されやすくなります。首をゆっくり左右に倒すストレッチも、無理のない範囲で行うと首まわりの緊張がほぐれます。
「何をすればいいか」と同じくらい大切なのが「何をしてはいけないか」を知ることです。頭痛があるときにやってしまいがちな行動が、実は症状を悪化させることがあります。当院に来院された方からも「これをやって余計に痛くなった」というお話をよく伺いますので、ぜひ確認してみてください。
特に「無理に起き上がる」は要注意です。麻酔による頭痛がある時期に無理をすると、回復が大幅に遅れることがあります。赤ちゃんのそばにいたい気持ちはよくわかりますが、体の回復を最優先にすることが結果的に一番の近道です。
セルフケアだけでは改善が難しい場合や、症状が強い場合は、医療機関での治療も選択肢のひとつです。どんな治療があるのかを知っておくと、受診の判断がしやすくなります。
麻酔による頭痛が長引く場合、「硬膜外血液パッチ」という処置が行われることがあります。自分の血液を採取して、硬膜の外側に注入することで穴をふさぐ方法です。多くの場合、処置後すみやかに頭痛が改善します。
怖そうに聞こえるかもしれませんが、麻酔専門医が行う安全な処置です。「1週間以上経っても立ち上がれないほどの頭痛が続いている」という場合は、産婦人科か麻酔科に相談してみてください。
授乳中でも使用できる鎮痛剤を処方してもらえる場合があります。「授乳中だから薬は飲めない」と自己判断で我慢している方もいらっしゃいますが、医師に相談することで授乳への影響が少ない薬を選んでもらえることがあります。
セルフケアで様子を見るのが適切なケースもあれば、早急に専門家に相談すべきケースもあります。次のような状況に当てはまる場合は、ひとりで抱え込まずに相談してください。
「病院で異常なしと言われた=どこも悪くない」ではありません。画像検査では映らない筋膜の癒着・骨盤のゆがみ・脳脊髄液の循環不全といった機能的な問題は、体の動きを全体的に診ることで初めて見えてきます。
当院では、症状の「結果」だけでなく「なぜそうなったのか」という根本原因を追求することを大切にしています。検査から施術まですべて私・中林が一人で担当しますので、毎回担当者が変わって一から説明しなければならない、ということはありません。
当院が取り入れているオステオパシーは、体を「すべてつながったひとつのシステム」として捉える手技療法です。頭痛の原因がお腹の癒着にある場合、そこから丁寧にアプローチしなければ根本的な改善はできません。お腹の傷の状態・骨盤・仙骨・筋膜の流れ・頭蓋骨のリズムまで、体全体を確認しながら施術を組み立てていきます。
リラキシンによる骨盤の関節のゆるみや、麻酔による関節の不安定さは、帝王切開のお母さんにとって特有の問題です。産道を通っていないからといって骨盤ケアが不要なわけではなく、むしろ麻酔の影響もあるため丁寧なケアが必要です。頭痛だけでなく、産後の腰痛・股関節の違和感・膝の痛み・恥骨の痛み・尿もれなども合わせてケアしています。
お薬を使わない手技療法ですので、授乳中のお母さんにも安心して受けていただけます。赤ちゃん連れでの来院も歓迎していますので、「赤ちゃんがいるから行けない」と思わずにご相談ください。施術中に授乳やおむつ替えが必要になっても、遠慮なく声をかけていただければ対応しています。
帝王切開後の頭痛への対処法は、原因タイプによって異なります。以下の表で、タイプ別の対処の方向性を整理しました。
| 頭痛のタイプ | まず試すこと | 専門家が必要なケース |
|---|---|---|
| 麻酔性(PDPH) | 水分補給・横になる・安静 | 1週間以上改善しない場合 |
| ホルモン変化 | 休息・睡眠・ストレス軽減 | 2ヶ月以上続く場合 |
| 骨盤・姿勢の乱れ | 授乳姿勢の改善・温め | 肩こり・腰痛を伴う場合 |
| 癒着・筋膜の乱れ | セルフケアでは難しい | 早めに専門家へ相談を |
頭痛がある中で赤ちゃんのお世話をするのは、本当につらいことだと思います。「これくらいで相談してもいいのかな」と遠慮する必要はまったくありません。早めに体の状態を確認することで、慢性化を防ぐことができます。
25年以上・10万人以上の施術経験の中で、産後の頭痛で悩まれているお母さんをたくさん拝見してきました。セルフケアを試しても改善しない、どこに相談すればいいかわからない、そんなときはいつでも気軽に声をかけてください。ひとりで悩まず、一緒に解決していきましょう。

