
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
こんにちは。堺市北区で治療院をしている中林です。当院に来られる患者さんから「倦怠感が続いているんですが、病院に行くとしたら何科を受診すれば良いですか」という相談をいただきました。倦怠感で悩んでいても、どの診療科を選べば良いのか分からず、結局病院に行けずにいる方が多いのです。
私自身、幼少期から体が弱く、様々な医療機関を受診してきた経験があります。また小学生の時の交通事故では、複数の診療科にお世話になりました。治療家として25年以上、10万人以上の方を診てきた中で、適切な診療科選びがいかに大切かを痛感しています。今回は倦怠感を感じた時、何科を受診すれば良いのか、具体的な判断基準をお伝えしていきます。


診療科選びで迷っている時間がもったいないです。この記事で適切な受診先を見つけてください
倦怠感で最初に受診すべき診療科は、基本的には内科です。内科では血液検査や尿検査、場合によっては画像検査などを通じて、倦怠感の原因となる様々な病気をチェックすることができます。貧血、甲状腺機能の異常、肝臓や腎臓の疾患、糖尿病など、倦怠感を引き起こす多くの病気は内科の領域だからです。
特にかかりつけ医がいる場合は、まずそこを受診するのが良いでしょう。あなたの普段の健康状態を知っている医師なら、いつもと違う変化に気づきやすく、より的確な診断ができます。また必要に応じて、適切な専門科への紹介状も書いてもらえるため、スムーズに治療を進められます。
ただし、倦怠感以外にも特徴的な症状がある場合は、最初から専門科を受診した方が良いケースもあります。次の章では、症状別にどの診療科を選ぶべきかを詳しく解説していきます。
倦怠感に加えてどのような症状があるかによって、受診すべき診療科は変わってきます。ここでは代表的なパターンをご紹介しますので、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。ただし、これはあくまで目安であり、迷った場合はまず内科を受診することをお勧めします。
倦怠感とともに動悸や息切れ、胸の圧迫感などがある場合は、循環器内科の受診を検討してください。心臓の機能低下や不整脈、心不全などの可能性があります。特に階段を上る時に息切れがひどい、横になると呼吸が苦しくなる、足がむくむといった症状がある場合は、早めの受診が必要です。
また、急激な動悸や胸痛を伴う場合は、緊急性が高い可能性もあります。迷わず救急外来を受診するか、救急車を呼ぶことも検討してください。心臓の問題は早期発見・早期治療が何より重要です。
倦怠感に加えて、やる気が出ない、何をしても楽しくない、不安や焦りが強いといった精神的な症状がある場合は、心療内科や精神科が適切です。うつ病や適応障害、不安障害などの可能性があります。これらの疾患では、倦怠感が主要な症状として現れることが非常に多いのです。
心療内科や精神科を受診することに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、心の問題も体の問題と同じく適切な治療が必要な病気です。特に倦怠感が朝に強く、午後になるとやや軽減する、睡眠障害がある、食欲が落ちているといった症状があれば、早めに専門医に相談することをお勧めします。
風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症の後から倦怠感が続いている場合は、まず内科を受診してください。感染症後の倦怠感は、ウイルスによる炎症や免疫システムの過剰反応が原因であることが多く、内科での対応が基本となります。
ただし、コロナ後遺症のように長期化している場合は、後遺症外来や専門外来がある医療機関を受診する方が良いでしょう。最近では感染症後の倦怠感に特化した外来も増えてきています。かかりつけ医に相談すれば、適切な医療機関を紹介してもらえるはずです。
女性の場合、月経不順や月経痛、更年期症状などに伴って倦怠感が現れることがあります。生理前後に倦怠感が強くなる、ホットフラッシュやイライラがあるといった場合は、婦人科の受診も検討してください。ホルモンバランスの乱れが倦怠感の原因になっていることも多いのです。
また、貧血も女性に多い倦怠感の原因です。月経量が多い、立ちくらみがする、爪が割れやすいといった症状があれば、鉄欠乏性貧血の可能性があります。この場合も内科や婦人科で血液検査を受ければ、すぐに診断がつきます。
内科を受診して血液検査などを受けても「特に異常はありません」と言われることがあります。しかし倦怠感は確かに存在し、日常生活に支障が出ているのに原因が分からないという状態は、非常につらいものです。このような場合、どうすれば良いのでしょうか。
大きな病院には総合診療科という診療科があります。ここでは特定の臓器や疾患に限定せず、幅広い視点から診察してくれます。複数の診療科にまたがる症状や、原因が特定しにくい症状に対して、総合的にアプローチしてくれるのが特徴です。
通常の内科で原因が見つからなかった場合、総合診療科でより詳しい検査や、別の角度からの診断を受けることで、原因が判明することもあります。また、必要に応じて適切な専門科への橋渡しもしてくれます。
通常の血液検査では異常が出なくても、より専門的な検査を行うと原因が分かることがあります。例えば甲状腺ホルモンの詳細な検査、副腎機能の検査、ビタミンやミネラルの測定などです。こうした検査は、内分泌内科などの専門科で受けることができます。
また、睡眠時無呼吸症候群が倦怠感の原因になっている場合もあります。いびきをかく、日中の眠気が強い、夜中に何度も目が覚めるといった症状があれば、睡眠外来や呼吸器内科での検査を検討してください。
当院に来られる患者さんの中にも、複数の病院で検査を受けたが原因が分からず、最終的に体の歪みや自律神経の問題が倦怠感の原因だったというケースが多くあります。検査で異常が出ないからといって、症状が存在しないわけではありません。
骨格の歪み、筋肉の過緊張、自律神経のバランスの乱れなど、通常の医療機関の検査では見つからない原因もあります。このような場合は、体全体のバランスを見る整骨院や整体院での検査と施術が有効なことがあります。当院では姿勢分析、関節可動域検査、神経検査など、5種類の独自検査で原因を追究しています。
倦怠感がどの程度続いたら病院を受診すべきなのか、これも多くの方が悩むポイントです。一般的には、倦怠感が2週間以上続く場合は、一度医療機関を受診することをお勧めします。一時的な疲労であれば、十分な休息を取ることで1週間程度で改善するはずだからです。
また、倦怠感の程度も重要です。日常生活に明らかな支障が出ている場合、例えば仕事に行けない、家事ができない、起き上がるのもつらいといった状態なら、期間に関係なくすぐに受診してください。体が発している重要なサインを見逃してはいけません。
さらに、倦怠感以外に発熱、体重の急激な変化、激しい頭痛、胸痛、呼吸困難などの症状がある場合は、重大な病気の可能性もあるため、早急な受診が必要です。特に突然の激しい症状の場合は、救急外来の受診も検討してください。
倦怠感の原因が複雑な場合、複数の診療科を受診することになるかもしれません。その際は、それぞれの診療科で行った検査結果や処方された薬の情報を、次に受診する医療機関にも伝えることが大切です。お薬手帳を持参するのはもちろん、検査結果のコピーがあれば持参しましょう。
また、同じ検査を何度も繰り返すことを避けるためにも、紹介状を書いてもらうことをお勧めします。紹介状があれば、医師間で情報共有ができ、より効率的な診療が可能になります。大きな病院では紹介状がないと初診料が高額になることもありますので、その点でもメリットがあります。
倦怠感で何科を受診すべきか迷った時は、基本的にはまず内科を受診してください。内科での検査で多くの病気を発見できますし、必要に応じて適切な専門科へ紹介してもらえます。ただし、動悸や息切れがあれば循環器内科、精神的な症状があれば心療内科というように、伴う症状によって最初から専門科を選ぶのも良い選択です。
内科で異常なしと言われても諦めないでください。総合診療科での診察、より専門的な検査、あるいは体の構造的な問題へのアプローチなど、まだできることはたくさんあります。検査で異常が出ないからといって、あなたの倦怠感が存在しないわけではありません。
私が治療家として大切にしているのは、症状の原因を諦めずに追究することです。病院で原因が分からなかった倦怠感でも、違う角度から見れば答えが見つかることがあります。体の歪み、自律神経の乱れ、生活習慣の問題など、医療機関の検査では見つからない原因が隠れているかもしれません。
倦怠感が続いて何科を受診すべきか悩んでいる方、病院で検査を受けても原因が分からず困っている方、どうぞ一人で抱え込まないでください。適切な診療科を選ぶこと、そして必要なら複数のアプローチを試すこと、それが倦怠感改善への近道です。いつでも気軽にご相談いただければ、あなたに合った受診先や対処法をアドバイスさせていただきます。明るく元気な毎日を取り戻すために、一緒に最善の道を探していきましょう。

