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リラキシンで妊娠中の骨盤はどう変わる?3段階で解説

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妊娠アプリや産婦人科の先生から「リラキシン」という言葉を聞いて、「それって何だろう?」と調べ始めた方はいませんか。こんにちは、堺市北区なかもずで整骨院をしている中林です。「骨盤がゆるむ・痛い・不安定な気がする」という妊娠中の症状の多くは、このリラキシンというホルモンが深く関わっています。

「ホルモンのせいなら仕方ない」と諦める必要はありません。妊娠中の骨盤にリラキシンが与える影響をしっかり理解することで、今の症状に対して正しいケアができるようになります。この記事では仕組みから具体的な対処法まで、丁寧にお伝えします。

「なぜこうなるのか知りたい」と思って検索してくれた方に、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。

院長:中林

「リラキシン」という言葉を知って調べている方は、仕組みへの理解が深い方が多いです。正しく理解すれば、妊娠中のケアの必要性も自然と腑に落ちます。「自分の体で何が起きているのか」を知った上で、一緒に対処法を考えていきましょう

目次

リラキシンとはどんなホルモンなのか

リラキシンは、妊娠中に卵巣・胎盤・子宮などから分泌されるホルモンの一種です。その名前の由来は「Relax(ゆるめる)」という英語から来ており、その名の通り体の結合組織・靭帯・軟骨をゆるめる作用を持っています。このホルモンが分泌される目的は、出産に向けて骨盤を広げ、赤ちゃんが産道を通りやすくするための体の準備です。

つまりリラキシンの分泌は体の異常ではなく、赤ちゃんを安全に産むために必要な生理的な変化です。ただしこの「ゆるめる作用」が骨盤の安定性を一時的に低下させ、痛みや不快感の原因になることがあります。

リラキシンはいつから分泌されていつ止まるのか

リラキシンの分泌タイミングは多くの方が気になるところです。妊娠初期(妊娠1〜2週頃)から分泌が始まり、妊娠12〜14週頃にピークに達するとされています。その後は少し落ち着きますが、産後もしばらく体内に残り続けます。特に授乳中はリラキシンの影響が続きやすく、骨盤の不安定感が産後まで持ち越されやすいのはこのためです。

時期リラキシンの状態体への影響
妊娠初期(〜14週)急激に増加・ピーク靭帯が急速にゆるみ始め、骨盤の違和感が出やすい
妊娠中期(15〜27週)やや落ち着くお腹の重さが加わり骨盤への負担が増加する
妊娠後期(28週〜)再び上昇傾向骨盤のゆるみが最大となり、恥骨痛・仙腸関節痛が出やすい
産後・授乳中徐々に減少ゆるんだ靭帯がまだ残り、産後の骨盤不安定の原因になる

このタイムラインを知っておくと、「今の症状がなぜ出ているのか」「産後のケアはいつ始めればいいのか」という判断がしやすくなります。

リラキシンが骨盤に与える影響のメカニズム

「ゆるむ」という一言で片付けられがちですが、リラキシンが骨盤に与える影響は段階的に連鎖して起きています。この流れを理解することが、適切なケアを選ぶための第一歩です。「ホルモンの影響だから自分では何もできない」という誤解を解くためにも、ここで仕組みをしっかり把握しておきましょう。

第一段階:靭帯がゆるんで骨盤が不安定になる

骨盤は仙骨・腸骨・恥骨という複数の骨が靭帯によって安定して結合された構造をしています。リラキシンの影響でこの靭帯がゆるむと、骨盤全体の安定性が低下します。普段は安定して固定されていた「仙腸関節」や「恥骨結合」という部位が、わずかに動きやすい状態になります。

第二段階:まわりの筋肉が過緊張して骨盤を支えようとする

靭帯がゆるんで骨盤が不安定になると、体は代わりにまわりの筋肉を過剰に緊張させて骨盤を支えようとします。この「筋肉の過緊張」こそが、妊娠中の骨盤まわりの痛み・重だるさ・疲れやすさの直接の原因です。リラキシン自体が痛みを起こしているのではなく、それに反応した筋肉の過緊張が痛みを生んでいるという点が重要です。

第三段階:姿勢の崩れが負担をさらに増幅させる

妊娠中期以降はお腹が大きくなるにつれて重心が前方に移動し、腰を反らせる「骨盤前傾」の姿勢が定着しやすくなります。骨盤が前に傾くと仙腸関節や恥骨結合への圧力が増し、リラキシンによるゆるみと姿勢の崩れが重なって痛みや不快感が急激に強くなります。妊娠中の腰痛が中期以降に悪化しやすいのは、この姿勢変化との相乗効果によるものです。

経産婦のほうがリラキシンの影響を受けやすい理由

「一人目のときより骨盤の症状が早く出た」「今回のほうが痛みが強い気がする」という経産婦の方の声をよく聞きます。これにはきちんとした理由があります。経産婦の方がこの疑問を持って検索していることも多いので、しっかりお伝えします。

一度妊娠・出産を経験すると、靭帯はリラキシンの影響で一度大きくゆるんだ状態になります。その後ある程度回復しますが、もともとの状態には完全に戻りにくいことがあります。二人目以降の妊娠ではリラキシンへの反応が強くなる傾向があり、一人目より早い時期から骨盤の症状が出やすいことが経産婦に多い理由のひとつです。「なぜ今回のほうが辛いのか」という疑問は、この仕組みで説明がつきます。

「リラキシンのせいだから仕方ない」は間違いです

ここが最も伝えたいポイントです。「ホルモンが原因なら、ケアをしても意味がないのでは?」と思う方もいるかもしれません。でも、それは違います。リラキシンによって骨盤の靭帯がゆるむこと自体は止められません。しかし、そのゆるみに反応して過緊張した筋肉を緩め、骨盤のバランスを整えることは施術によって十分に対処できます。

「靭帯のゆるみ(原因)→筋肉の過緊張(直接原因)→痛み(結果)」という流れで考えると、この連鎖の「筋肉の過緊張」という中間部分にアプローチすることが、妊娠中の骨盤ケアの役割です。ホルモンには干渉できなくても、それが引き起こしている体の反応には対処できるのです。これが、妊娠中でも骨盤ケアに意味がある理由です。

セルフケアで今日からできること

施術を受ける前に、まず日常の中でできることから始めましょう。寝るときは横向きになり、膝の間にクッションを挟むだけで骨盤への負担がかなり分散されます。起き上がるときは必ず横向きから体を起こす方法を習慣にしてください。仰向けからいきなり体を起こすと仙腸関節・恥骨に急激な負荷がかかります。また歩くときは大股を避け、小さめの歩幅でゆっくりと歩くことが骨盤まわりへの衝撃を減らすポイントです。

セルフケアの限界と専門ケアの必要性

日常の工夫は痛みを和らげるための補助として有効ですが、骨盤のバランスそのものを整えたり、過緊張した深部の筋肉を緩めたりすることはセルフケアだけでは限界があります。「毎日工夫しているのに一向に楽にならない」「週数が進むにつれてどんどんひどくなっている」という方は、専門的な施術が必要なサインです。

リラキシンは産後もしばらく続く、だから産後ケアのタイミングが大切

産後のケアを考えている方にとっても、リラキシンの知識はとても役立ちます。リラキシンは出産後すぐに消えるわけではなく、授乳中もしばらく分泌が続きます。そのため、産後の骨盤はしばらく「ゆるんで不安定な状態」が続きます。この時期に骨盤を正しい位置に整えておくことが、産後の体型回復・腰痛予防・尿漏れ予防につながります。

一方で、リラキシンがある程度残っている産後2〜6ヶ月は靭帯の可塑性(動きやすさ)が高く、骨盤ケアの効果が出やすい「黄金期」でもあります。「産後落ち着いてから」と先延ばしにしすぎると、骨盤が歪んだまま靭帯が固まってしまうことがあります。産後の骨盤ケアについては当院の産後ケアページもあわせてご確認ください。

仕組みを知ったら次のステップへ

リラキシンと骨盤の関係を理解していただけたでしょうか。「ホルモンの影響だから仕方ない」ではなく「仕組みがわかったから正しく対処できる」という状態になっていたら、この記事を書いた意味がありました。

私自身、幼い頃から体が弱く、自分の体への不安と向き合い続けてきました。「体のことをもっとちゃんと理解したい」という思いがこの仕事を選んだきっかけのひとつでもあります。だからこそ、「痛みを取るだけ」ではなく「なぜそうなるのかを理解した上でケアする」ことを大切にしています。

「今の週数でも施術を受けられますか?」「二人目でとくに症状が強いのですが」「産後はいつから来ればいいですか?」——どんな疑問でも気軽にご連絡ください。電話口でもできる限り丁寧にお答えします。25年以上・10万人以上の施術経験で積み上げてきたことを、あなたと赤ちゃんのためにぜひ使わせてください。ひとりで悩まずに、いつでもご相談をお待ちしています。


院長:中林

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