
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
ご覧いただきありがとうございます。堺市北区で治療院をしている中林です。妊娠中の患者さんから「先生に安静にしてくださいと言われたんですが、どう過ごせば良いですか」という相談をよく受けます。医師から安静を指示されても、具体的にどこまで動いて良いのか、何をしてはいけないのか分からず、困ってしまう方がとても多いのです。


私自身、妻が二人目を妊娠した時に切迫早産で安静を指示された経験があります。上の子の世話もあり、どう過ごすべきか夫婦で悩みました。当院では産前産後のケアを専門としており、安静期間中の妊婦さんの体のケアも行っています。今回は妊娠中のケアとして、安静を指示された時の具体的な過ごし方についてお伝えしていきます。


安静といっても程度は様々です。自分の状態に合わせた正しい過ごし方を知りましょう
医師から「安静にしてください」と言われても、その程度は人によって大きく異なります。軽度の安静から絶対安静まで、状態によって許される行動範囲が変わってきます。まずは自分がどの程度の安静を指示されているのか、医師に確認することが最も重要です。もし診察時に聞きそびれた場合は、遠慮せず電話で確認してください。
軽度の安静とは、激しい運動や重労働を避け、できるだけ横になって休む時間を増やすという程度の指示です。この場合、家の中での移動は問題なく、トイレ、洗面、シャワー、食事などの日常生活動作は通常通り行えます。ただし、長時間立ちっぱなしでの家事や、重いものを持つこと、階段の上り下りを頻繁にすることは避けるべきです。
軽い家事であれば問題ない場合が多いですが、「軽い」の基準も人それぞれです。一般的には、座ってできる食事の準備や洗濯物を畳むといった作業は可能とされることが多いです。掃除機をかける、布団の上げ下ろし、買い物などは避けた方が良いでしょう。
中等度の安静になると、家事はほぼ全面的に控える必要があります。トイレ、洗面、シャワーといった必要最低限の動作以外は、できるだけ横になっているよう指示されることが多いです。食事の準備や洗濯などの家事は家族に任せるか、宅配サービスや家事代行を利用することを検討してください。
この段階では、家の中を歩き回ることも最小限に抑え、ソファや布団で横になっている時間を一日の大半にする必要があります。シャワーも長時間の立ち姿勢は避け、短時間で済ませるようにしてください。外出は基本的に控え、通院以外は家で過ごすことが推奨されます。
絶対安静とは、トイレと洗面以外はベッドや布団で横になっているよう指示される最も厳しい安静です。この場合、シャワーも医師の許可が必要で、清拭で済ませることもあります。食事もベッドで摂ることになり、ほぼ寝たきりの状態を指します。
絶対安静を指示される場合は、切迫流産や切迫早産のリスクが非常に高い状態です。入院が必要なレベルですが、家庭の事情などで自宅安静となっている場合もあります。この状態では家族の全面的なサポートが不可欠で、一人では安静を保つことが困難です。
安静を指示される主な理由は、切迫流産や切迫早産のリスクがあるためです。切迫流産とは、妊娠22週未満で流産の危険性が高い状態を指し、出血やお腹の張りなどの症状があります。切迫早産は妊娠22週以降37週未満で、早産の危険性が高い状態のことです。
安静にすることで、子宮への刺激を減らし、お腹の張りを軽減させることができます。また、体を休めることで子宮への血流が改善し、赤ちゃんに十分な栄養と酸素が届きやすくなります。安静は赤ちゃんの命を守るための大切な治療の一つなのです。
ただし、安静にしていれば必ず問題が解決するわけではありません。あくまでリスクを下げるための方法であり、定期的な診察と医師の指示に従うことが最も重要です。自己判断で安静を解除したり、逆に必要以上に動きを制限したりすることは避けてください。
安静を指示されると、家事や仕事との両立が大きな課題になります。特に一人暮らしの方や、上の子がいる方、仕事をしている方にとっては、現実的にどう対応すべきか悩むところです。ここでは状況別の対処法をお伝えしていきます。
上の子の世話は、安静中の妊婦さんにとって最も大きな負担です。理想的には実家や義実家のサポートを得ることですが、それが難しい場合は一時保育やファミリーサポートの利用を検討してください。保育園に通っている場合は、送迎だけでも誰かに頼めないか相談してみましょう。
家の中での上の子の相手は、座ったり横になったりしながらできる遊びを工夫します。絵本の読み聞かせ、お絵かき、パズルなど、激しく動かない遊びを選んでください。テレビやタブレットの視聴時間が増えても、この時期は仕方がないと割り切ることも大切です。
仕事については、安静の程度によって判断が変わります。軽度の安静であれば、在宅ワークでデスクワークを続けられる場合もあります。ただし、長時間座りっぱなしは避け、こまめに横になる時間を作ることが必要です。中等度以上の安静であれば、基本的には休職が推奨されます。
母性健康管理指導事項連絡カードを医師に書いてもらうことで、職場への説明がスムーズになります。このカードがあれば、法律に基づいて休業や勤務時間の短縮などの措置を受けられます。職場に迷惑をかけることへの罪悪感もあるかもしれませんが、赤ちゃんの命には代えられません。
家事については、できる限り家族に任せることが基本です。夫が仕事で不在の時間が長い場合、宅配サービスや家事代行サービスの利用も検討してください。食事はネットスーパーで食材を注文したり、宅配弁当を利用したりすることで、準備の負担を減らせます。
掃除は最低限にして、ロボット掃除機を活用するのも良いでしょう。洗濯物は乾燥機付き洗濯機があれば干す手間が省けます。この時期は完璧を目指さず、必要最低限で良しとする心の余裕も大切です。
長期間の安静生活は、体力の低下や筋力の衰え、血行不良など、様々な問題を引き起こす可能性があります。動けない分、できる範囲でのケアが重要になってきます。ここでは安静中でもできる体のケアについてお伝えします。
長時間横になっていると血流が悪くなり、むくみや血栓のリスクが高まります。足首を回す、つま先を上げ下げするといった簡単な運動は、横になったままでも行えます。医師から許可が出れば、一日数回、ベッドの上で行ってください。
また、同じ姿勢でずっと横になるのではなく、右向き、左向き、仰向けと定期的に姿勢を変えることも大切です。クッションや枕を使って楽な姿勢を見つけ、同じ部位に圧がかかり続けないよう工夫してください。
安静中は動かないことで筋肉が硬くなり、妊娠中の腰痛や肩こりが悪化することがあります。当院では、安静中の妊婦さんに対して、体に負担をかけない範囲での施術を行っています。横向きの姿勢で受けられる施術で、筋肉のこわばりを和らげることが可能です。
自宅でできるケアとしては、痛みがある部分を温めることが効果的です。温タオルやホットパックを使って血行を促進させましょう。ただし、お腹は温めすぎないよう注意してください。また、マッサージも強い刺激は避け、優しくさする程度にとどめます。
長期間の安静生活は、肉体的な負担だけでなく、精神的なストレスも大きいものです。外出できない、家事もできない、何もできない自分への焦りや罪悪感、孤独感など、様々な感情に襲われることがあります。これは誰もが感じる自然な感情なので、自分を責める必要はありません。
一人で抱え込まず、家族や友人に気持ちを話すことが大切です。同じ経験をした人の話を聞くことで、「自分だけじゃない」と思えることもあります。オンラインの妊婦コミュニティに参加するのも良いでしょう。また、読書や映画鑑賞、手芸など、横になりながらできる趣味を見つけることで、気分転換になります。
妊娠中に安静を指示されたら、まず自分がどの程度の安静なのかを医師に確認することが最も重要です。軽度の安静から絶対安静まで、許される行動範囲は大きく異なります。自己判断せず、不明点があれば遠慮なく医師に質問してください。
安静は赤ちゃんの命を守るための大切な治療です。家事や仕事への影響、家族への負担など、様々な心配があると思いますが、この時期は赤ちゃんを最優先に考えることが何より大切です。家族のサポートや各種サービスを活用し、完璧を目指さない柔軟な心を持つことも必要です。
私が治療家として大切にしているのは、体だけでなく心のケアも含めた全人的なサポートです。安静期間中は動けないストレスや不安で心が疲れてしまうことがあります。それは決して甘えではなく、自然な反応なのです。体のこわばりを和らげる施術だけでなく、不安な気持ちに寄り添うことも私たちの役割だと考えています。
妊娠中に安静を指示されて不安な方、長期間の安静生活で体が辛い方、上の子の世話と安静の両立で悩んでいる方、どうぞ一人で抱え込まないでください。当院では安静中の妊婦さんでも安全に受けられる施術を提供しています。横向きの姿勢で体に負担をかけず、筋肉のこわばりを和らげることができます。いつでも気軽にご相談いただければ、あなたの状況に合わせた最適なケア方法をアドバイスさせていただきます。赤ちゃんを無事に迎えるための大切な時期を、心身ともに少しでも楽に過ごせるよう、全力でサポートいたします。

