TFCC損傷

TFCC損傷とは

TFCC損傷とは、手首の小指側にある「三角線維軟骨複合体」という組織が傷ついた状態のことです。この組織は複数の靭帯と軟骨が組み合わさってできており、手首の安定性を保ち、手首をスムーズに動かすためのクッションのような役割を果たしています。

転倒時に手をついたり、テニスやゴルフなどのスポーツで手首を繰り返し使うことで損傷が起こります。手首の小指側に痛みや動きの制限が生じ、特に手首をひねる動作で強い痛みを感じるのが特徴的です。

TFCC損傷の正確な全国統計は限定的ですが、手関節疾患全体では相当数の患者が存在すると推測されます。特に70歳以上では半数以上の方に何らかのTFCC損傷の症状があるとされており、高齢化社会の進行とともに患者数は増加傾向にあります。また、スマートフォンの普及により若年層でも手首への負担が増加しており、将来的な発症リスクの高まりが懸念されています。

また、夜間の手首の痛みで睡眠が妨げられ、慢性的な睡眠不足から集中力の低下や疲労感の増加を招くこともあります。仕事のパフォーマンスにも影響し、生活の質が著しく低下してしまいます。

TFCC損傷の原因

TFCC損傷は難治性症状と言われているため、整骨院では頻繁にみる症状ではないかもしれませんが、当院には整形外科を受診されてから来院される方が数多くいらっしゃいます。

これまでの検査結果や臨床経験から断言できるのは、TFCC損傷はひとつの原因で起こっているものではないということです。

TFCC損傷の原因として次のようなものが挙げられます。

TFCC損傷はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。転倒時に手をついたり、スポーツ中の衝撃により手首に強い力が加わることで靭帯や軟骨が損傷することもあります。

特にテニス、ゴルフ、野球などのスポーツや、パソコン作業などで手首を繰り返し使うことで、徐々に組織が疲労し損傷が起こることも多く見られます。また、年齢とともに靭帯や軟骨の弾力性が失われ、日常の軽い負荷でも損傷しやすくなります。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。

TFCC損傷でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

TFCC損傷の場合、病院では以下の治療法が一般的です。

保存療法（安静・固定）

長期間（3-4ヶ月）の固定が必要で、日常生活やスポーツ活動に大きな制限がかかります。完全に治癒しないまま活動を再開すると再発リスクが高まります。

薬物療法

長期服用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあり、根本的な治療にならないため薬物依存の可能性があります。

ステロイド注射

効果は一時的で、繰り返し注射により軟骨や靭帯の劣化を促進する可能性があります。また、わずかながら感染リスクも存在します。

手術療法

全症例で良好な結果が得られるわけではなく、術後のリハビリに長期間（4-6ヶ月）を要します。手術部位の痛みや感染、神経損傷などの合併症リスクがあります。

TFCC損傷を改善するために

TFCC損傷の改善には、症状の原因を正確に特定することが何よりも重要です。当院では、徹底した検査によって一人ひとりの症状の原因を明らかにします。

TFCC損傷は、単に手首の問題だけではなく、姿勢や生活習慣、全身のバランスなども関係しています。

当院では、手首だけでなく、首や肩、体全体のバランスを整えることで、TFCC損傷の根本的な改善を目指します。

また、日常生活での注意点やセルフケアの方法もお伝えし、再発防止にも力を入れています。手術せずに改善を目指す方法を、一人ひとりの状態に合わせてご提案いたします。

当院の特徴

当院では、臨床歴25年を超える国家資格を持つ院長が、問診から施術まで責任をもって全てを担当します。

二名以上の施術者がいる場合、施術者によって経験に差があったり、検査結果が共有されていなかったりする可能性がありますが、当院ではそのような心配はありません。

TFCC損傷の改善には手の症状だけでなく、身体全体の状態を把握することが最も重要です。とくにTFCC損傷の場合はいままでと同じ治療法、習慣、アプローチでは根本解決につながりません。

最短で改善に導くために、検査はとても重要です。検査もせず、いきなり施術を始める治療院もありますが、症状の原因を特定できていなければ、何度も何度も同じ症状を繰り返すことになります。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。骨格の専門家である私にお任せください。

TFCC損傷のQ＆A

TFCC損傷は自然に治りますか？

軽度の損傷であれば適切な安静により自然治癒の可能性もありますが、多くの場合は専門的な治療が必要です。放置すると症状が悪化する可能性が高いため、早期の適切な対処が重要になります。

TFCC損傷の人がやってはいけないことは？

手首をひねる動作、重いものを持つ、ドアノブを回すなどの負荷をかける動作は避けるべきです。また、痛みを我慢して無理に動かし続けることは症状悪化の原因となります。

TFCC損傷と手首の捻挫の違いは何ですか？

TFCC損傷は手首の小指側の特定の組織の損傷で、捻挫は靭帯の一般的な損傷です。TFCC損傷は診断が難しく、単純な捻挫として見過ごされることが多いのが特徴です。

どのくらいの期間で改善しますか？

軽度なら数週間から数ヶ月、重度の場合は半年から1年以上かかることもあります。個人差が大きく、適切な治療を受けることで期間短縮が期待できます。

手術以外の治療法はありますか？

保存療法、薬物療法、リハビリテーション、近年では再生医療なども選択肢として挙げられます。症状の程度に応じて最適な治療法を選択することが重要です。

スポーツはいつから再開できますか？

症状の改善度合いにより異なりますが、一般的には3-6ヶ月程度の治療期間を要します。段階的な復帰プログラムを経て、痛みや不安感がないことを確認してから再開します。

TFCC損傷が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、TFCC損傷の根本原因を追究し、一人ひとりに合わせた施術プランをご提案しています。25年以上の臨床経験と10万人以上の施術実績を活かし、手術せずに改善を目指す方法をご提案いたします。

原因がわかり改善方法がわかれば、抱えている不調も怖いものではありません。ずっと諦めていたことができるようになると、きっと人生はもっと楽しくなります。

痛みやしびれのせいで、やりたいことを諦めてしまう前に、一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。