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事故後の飲酒が回復を遅らせる!むちうち治療の真実

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こんにちは、堺市北区で整骨院をしている中林です。交通事故後の患者さんから「接待があって少しだけお酒を飲んでしまったんですが大丈夫でしょうか」という相談を受けることがあります。

むちうちの治療中に飲酒をしてしまうと、症状が悪化したり回復が大幅に遅れたりする可能性が高いんです。当院に来られる患者さんの中にも、飲酒後に痛みが強くなって後悔されている方が少なくありません。

今回は、なぜ治療中の飲酒が危険なのか、体の中で何が起こっているのかを詳しくお伝えしていきます。

院長:中林

お酒が好きな方にとっては辛いかもしれませんが、早く治すために知っておいてほしいことがあります

目次

飲酒が炎症を悪化させるメカニズム

交通事故でむちうちになった直後の首は、内部で炎症が起きている状態です。この時期に飲酒をすると、体にとって非常に悪い影響が出てしまいます。お酒を飲むとなぜ症状が悪化するのか、そのメカニズムを理解することが大切です。

血管拡張による炎症の広がり

アルコールを摂取すると血管が拡張して血流が急激に増加します。顔が赤くなったり体が火照ったりするのは、このためなんです。普段なら血行促進は良いことですが、炎症が起きている組織にとっては逆効果になります。

むちうちで損傷した首の筋肉や靭帯には炎症物質が集まっていて、血流が増えるとこれらの炎症物質がさらに広がってしまいます。結果として痛みや腫れが増し、回復どころか悪化の一途をたどることになるんです。当院に来られる患者さんで「お酒を飲んだ翌日に首が痛くて動かなくなった」という方がいらっしゃいますが、まさにこのメカニズムが原因です。

痛みの感覚が鈍くなる危険性

お酒を飲むと一時的に痛みが和らいだように感じることがあります。これはアルコールに麻酔作用があるためで、実際に治っているわけではありません。むしろこれが非常に危険なんです。

痛みは体からの警告信号です。痛みがあるから無理な動きを避けられるのに、アルコールでその感覚が鈍ってしまうと、知らず知らずのうちに首に負担をかけてしまいます。翌朝目が覚めたら痛みが倍増していたというケースは本当に多いんです。

睡眠の質が低下する

寝つきが良くなるからとお酒を飲む方もいますが、アルコールは睡眠の質を著しく低下させます。確かに寝つきは良くなるかもしれませんが、深い睡眠が得られなくなり、夜中に何度も目が覚めてしまうんです。

体の修復は睡眠中に行われるため、睡眠の質が悪いと組織の回復が遅れます。むちうちからの回復には質の良い睡眠が不可欠ですから、飲酒は回復を妨げる大きな要因になってしまいます。

薬との危険な相互作用

むちうちの治療では多くの方が痛み止めや湿布などの薬を使用しています。これらの薬とアルコールを併用すると、予想外の副作用が起こる可能性があるんです。

痛み止めとの併用リスク

整形外科で処方される消炎鎮痛剤とアルコールを一緒に摂取すると、胃腸への負担が大幅に増加します。どちらも胃の粘膜を傷つける作用があるため、併用すると胃潰瘍や胃出血のリスクが高まるんです。

また、薬の代謝は主に肝臓で行われますが、アルコールも肝臓で分解されます。両方を同時に処理しようとすると肝臓に大きな負担がかかり、薬の効果が弱まったり、逆に強く出すぎたりする可能性があります。痛み止めを服用している期間は、絶対に飲酒を控えるべきです。

筋弛緩剤との相互作用

むちうちの治療で筋弛緩剤を処方されることもあります。この薬は筋肉の緊張を和らげる効果がありますが、アルコールと併用すると中枢神経系への抑制作用が強まりすぎてしまいます。

めまいやふらつき、意識がぼんやりするなどの症状が強く出る可能性があり、転倒などの事故につながる危険性もあります。車の運転はもちろん、日常生活にも支障が出かねません。

回復を遅らせる栄養面での問題

アルコールは体の回復に必要な栄養素の吸収を妨げます。損傷した組織を修復するには十分な栄養が必要なのに、飲酒がその妨げになってしまうんです。

ビタミンB群の消耗

アルコールを分解する過程で、体内のビタミンB群が大量に消費されます。ビタミンB群は神経の修復や筋肉の回復に欠かせない栄養素で、不足すると回復が遅れるだけでなく、しびれや神経痛などの症状が出ることもあるんです。

むちうちでは神経の損傷も起こっている可能性があるため、ビタミンB群の不足は症状を悪化させる要因になります。お酒を飲む習慣がある方ほど、これらの栄養素が不足しやすく、回復に時間がかかる傾向があります。

タンパク質の合成阻害

筋肉や靭帯の修復にはタンパク質が必要です。しかしアルコールはタンパク質の合成を阻害する作用があり、せっかく食事で摂取したタンパク質が体の修復に使われにくくなってしまいます。

当院では栄養指導も行っていますが、飲酒習慣がある方には特に注意をお願いしています。どれだけ良質なタンパク質を摂取しても、アルコールを飲んでいたら効果が半減してしまうからです。

免疫機能への悪影響

意外と知られていないのが、アルコールが免疫機能に与える影響です。むちうちからの回復には、体の自然治癒力が大きく関わっています。

白血球の機能低下

アルコールは白血球の働きを抑制し、免疫力を低下させます。損傷した組織の修復には免疫細胞が重要な役割を果たしているため、免疫力が下がると回復が遅れてしまうんです。

また、免疫力が低下すると風邪などの感染症にもかかりやすくなります。ただでさえむちうちで体が弱っているのに、さらに風邪を引いてしまうと回復がどんどん遅れることになります。

炎症反応のコントロール不全

適度な炎症反応は組織の修復に必要ですが、過剰な炎症は組織をさらに傷つけます。アルコールは炎症反応のバランスを崩し、慢性的な炎症を引き起こす可能性があるんです。

むちうちが長引いて慢性化してしまう方の中には、飲酒習慣が影響しているケースも少なくありません。症状が落ち着くまでは、しっかりと禁酒することをお勧めします。

禁酒すべき期間と判断基準

では実際にどのくらいの期間、お酒を控えるべきなのでしょうか。これは症状の程度によって異なりますが、基本的な目安があります。

最低限の禁酒期間

事故直後から最低でも1週間から2週間は完全に禁酒してください。この期間は炎症が最も強く、アルコールの悪影響を最も受けやすい時期です。痛みが強い間は絶対に飲んではいけません。

当院では症状が落ち着くまで禁酒を続けることを推奨しています。人によっては数週間から数か月かかることもありますが、将来の健康を考えれば我慢する価値は十分にあります。

飲酒再開の判断基準

痛みがなくなり、首の可動域が正常に戻り、日常生活に支障がなくなってから徐々に再開してください。ただし、いきなり以前と同じように飲むのは危険です。少量から始めて、症状が出ないか確認しながら進めることが大切です。

自己判断は危険ですから、必ず担当の医師や治療家に相談してから飲酒を再開するようにしてください。当院の患者さんには、完全に症状が改善してから最低1か月は様子を見ることをお願いしています。

飲んでしまった場合の対処法

もし飲酒してしまった場合、どう対処すればいいのでしょうか。過ぎたことは仕方ありませんが、適切な対処で影響を最小限に抑えることができます。

水分補給を徹底する

アルコールには利尿作用があり、体から水分が失われます。脱水状態になると血液の粘度が上がり、組織への酸素供給が悪くなってしまいます。飲酒後は意識的に水を多く飲んで、脱水を防ぐことが大切です。

寝る前にコップ2杯程度の水を飲み、翌朝も起きてすぐに水分補給をしてください。これだけでも体への負担を軽減できます。

安静を保つ

飲酒後は痛みの感覚が鈍くなっているため、無理な動きをしてしまいがちです。意識的に首を安静に保ち、激しい運動や重い物を持つことは避けてください。翌日は特に注意が必要で、痛みが強くなる可能性があることを覚悟しておきましょう。

よくある言い訳と真実

飲酒について患者さんからよく聞く言い訳がありますが、それらの真偽についてお伝えします。

「少量なら大丈夫では?」

よく「ビール1杯くらいなら」と言われますが、量の問題ではありません。アルコールが体内に入れば、量に関係なく血管拡張や代謝への影響が出ます。少量でも炎症が悪化するリスクがあるため、治療期間中は完全に避けるべきです。

「ストレス解消になるから」

交通事故後のストレスは確かに大きいですが、アルコールに頼るのは根本的な解決にはなりません。かえって睡眠の質を下げ、回復を遅らせてストレスを長引かせることになります。ストレス解消には軽い散歩や趣味など、体に負担のない方法を選んでください。

「仕事の付き合いで断れない」

仕事の接待や会食で断りにくい気持ちは分かります。しかし、むちうちは立派な傷病です。堂々と「治療中なので」と断ってください。理解してくれない相手なら、医師の診断書を見せるのも一つの方法です。

回復を早めるために今できること

禁酒以外にも、回復を早めるためにできることはたくさんあります。これらを実践することで、早期の社会復帰が可能になります。

まず十分な睡眠をとることです。質の良い睡眠は組織の修復を促進します。寝る前のスマートフォンは控え、部屋を暗くして静かな環境で眠ってください。栄養バランスの良い食事も重要で、特にタンパク質とビタミンB群を意識して摂取しましょう。

適度な運動も回復を助けますが、自己判断は危険です。当院では患者さんの回復状態に合わせて、自宅でできるセルフケアの方法もお伝えしています。専門家の指導のもとで行うことが、安全で効果的な回復への近道です。

まとめ

むちうち治療中の飲酒は、炎症の悪化、薬との相互作用、栄養吸収の阻害、免疫機能の低下など、様々な面で回復を妨げます。「少しくらいなら」という気持ちも分かりますが、早く治して元の生活に戻るためには、治療期間中の完全な禁酒が必要です。

当院では25年以上の臨床経験から、一人ひとりの症状に合わせた生活指導も行っています。むちうちの痛みで悩んでいる方、治療中の生活で不安なことがある方は、一人で抱え込まずにいつでもご相談ください。正しい知識と適切な治療で、必ず回復への道が開けます。


院長:中林

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