
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
こんにちは。堺市北区で中林整骨院を開院している中林です。交通事故に遭われた方から「お風呂に入っても大丈夫ですか?」というご質問を本当によくいただきます。事故直後は痛みもあり、身体を清潔に保ちたい気持ちと症状を悪化させたくない不安が交錯しますよね。
特に冬場はシャワーだけでは寒くて風邪を引きそうになりますし、普段から入浴習慣のある方にとっては湯船に浸かれないストレスも相当なものです。むちうちになった時の入浴については、タイミングと方法を間違えると症状が悪化してしまう可能性があるため、正しい知識を持っていただくことがとても大切になります。
今回は25年以上の臨床経験から、むちうちの時期別に適切な入浴方法と注意点についてお伝えしていきます。温泉やサウナ、スーパー銭湯についても触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。


事故直後の入浴判断を間違えると回復が遅れることもあるので、ぜひこの記事を参考にしてほしい
交通事故でむちうちになった直後は、首の筋肉や靭帯、関節に強い炎症が起きている状態です。この時期を急性期と呼びますが、一般的には事故後2日から1週間程度がこれに該当します。急性期に温めてしまうと血流が急激に増加し、炎症反応がさらに強くなってしまうのです。
炎症が強くなると痛みが増すだけでなく、腫れやこわばりも悪化します。せっかく治りかけていた組織の修復を妨げてしまい、結果として回復期間が長引くことにつながります。私の治療院にも「事故の翌日にお風呂に入ったら痛みがひどくなった」という患者さんが多く来られますが、これは炎症を悪化させてしまった典型例です。
事故直後は興奮状態で痛みを感じにくいこともあり、「これくらいなら大丈夫」と判断してしまいがちです。しかし身体の内部では確実にダメージを受けており、時間が経つにつれて症状が現れてきます。だからこそ、急性期の対応が今後の回復を大きく左右するのです。
では急性期はどうすればよいのでしょうか。身体の清潔を保つことは大切ですので、シャワーで短時間済ませることをお勧めします。お湯の温度は37度から38度程度のぬるめに設定し、首に直接強い水圧をかけないよう注意してください。
シャワーの時間も5分から10分程度にとどめ、長時間浴室にいることは避けましょう。浴室は湿度が高く温度も上がりやすいため、長時間いるだけでも身体が温まってしまいます。髪を洗う際も首を大きく動かさないよう、ゆっくりとした動作を心がけてください。
冬場でシャワーだけでは寒いという方は、浴室暖房を使ったり、脱衣所にヒーターを置いたりして環境を整えることも有効です。シャワー後はすぐに身体を拭いて温かい部屋に移動し、湯冷めしないよう気をつけてください。
一般的には急性期間である2日から3日が過ぎたら冷やさないようにして温めてくださいと指導されることが多いのですが、当院では少し考え方が異なります。患部の冷却を積極的に行って症状をしっかり鎮静化させるようにしているのです。
特に交通事故によるダメージは通常のケガとは比較にならないほど大きく、身体が受けた衝撃も相当なものです。そのため炎症反応も強く、2日から3日で完全に収まるとは限りません。むしろ急性期が終わったと判断して早々に温めてしまうと、まだ残っている炎症が再燃し、症状が長引く原因になることもあります。
当院では患部の状態を細かく観察しながら、必要な期間はしっかりと冷却を続けることをお勧めしています。痛みや腫れ、熱感が残っている間は、身体が「まだ炎症と戦っている」というサインを出している状態です。この時期に無理に温めることは、身体の回復を妨げることになります。
患部を冷却する際は、保冷剤ではなく氷水を使うようにしてください。保冷剤は冷えすぎる傾向があり、凍傷のリスクもあります。氷水であれば0度以下にはならないため、適度な冷却効果を安全に得ることができるのです。
具体的な方法としては、ビニール袋に氷と少量の水を入れて空気を抜き、タオルで包んだものを患部に当てます。冷却時間は最低でも20分は行うようにしましょう。15分程度では表面しか冷えず、深部まで冷却効果が届きません。20分から30分かけてじっくり冷やすことで、炎症を起こしている組織までしっかり冷却することができます。
冷却は1日に3回から4回、朝昼晩と就寝前に行うのが理想的です。特に痛みが強い時や腫れが気になる時は、回数を増やしても構いません。ただし連続して長時間冷やし続けることは避け、必ず間隔を空けるようにしてください。
では、いつまで冷却を続ければよいのでしょうか。基本的には患部の熱感がなくなり、腫れが引いて痛みが明らかに軽減してきたタイミングが目安になります。これには個人差があり、1週間で終わる方もいれば、2週間以上続ける必要がある方もいます。
判断が難しい場合は、当院にご相談いただければ患部の状態を確認させていただきます。触診や動きの確認を通じて、まだ冷却が必要か、それとも温める段階に移行してよいかをアドバイスさせていただきます。自己判断で早々に温めてしまうことだけは避けてください。
急性期の炎症がしっかり落ち着き、冷却の必要がなくなってから、徐々に入浴を再開していくことができます。当院での指導では、一般的な目安よりも慎重に判断しますので、事故から2週間から3週間程度経過してからの再開をお勧めすることが多いです。
回復期の入浴では、お湯の温度を38度から40度のぬるめに設定します。熱いお湯は血圧を急上昇させ、めまいや頭痛を引き起こす可能性があるため避けてください。浸かる時間も最初は10分程度から始め、身体の反応を見ながら徐々に延ばしていきます。
入浴中に痛みが増したり、めまいや吐き気を感じたりした場合は、すぐに浴槽から出て安静にしてください。これは身体がまだ入浴の刺激に耐えられない状態であることを示しています。無理をせず、もう数日シャワーで様子を見ることをお勧めします。
回復期の入浴では半身浴から始めることをお勧めします。みぞおちくらいまでの水位で浸かることで、心臓への負担を減らしながら下半身を温めることができます。首や肩への刺激も少なく、身体が入浴に慣れていくための段階として最適です。
1週間ほど半身浴を続けて問題がなければ、全身浴に移行しても構いません。ただし首まで浸かるのではなく、肩までの深さにとどめてください。首への水圧は想像以上に負担がかかり、症状を悪化させる原因になります。
温泉やスーパー銭湯が好きな方にとって、いつから行けるのかは気になるところですよね。一般的には事故から3週間から1か月以降、症状が十分に落ち着いてからの利用をお勧めします。自宅での入浴が問題なくできるようになってから、次のステップとして考えてください。
温泉やスーパー銭湯は自宅のお風呂よりも温度が高めに設定されていることが多く、また広い浴槽で長時間浸かってしまいがちです。さらに露天風呂と内風呂を行き来したり、サウナを利用したりすることで、身体への負担が大きくなります。
初めて行く際は短時間の利用にとどめ、ぬるめの浴槽を選ぶようにしてください。温泉の泉質によっては刺激が強いものもあるため、単純温泉などの肌に優しいタイプから始めることをお勧めします。友人や家族と一緒に行く場合も、自分のペースを守ることが大切です。
サウナ好きの方から「いつから入れますか」とよく聞かれます。サウナは通常の入浴よりもはるかに身体への負担が大きいため、症状が完全に落ち着いた1か月以降からの利用が安全です。めまいや頭痛などの症状が少しでも残っている間は避けてください。
サウナの高温環境は血管を急激に拡張させ、血圧の変動を引き起こします。むちうちによる自律神経の乱れがある状態では、この変動に身体がうまく対応できず、失神や転倒のリスクが高まります。水風呂との交互浴も血圧変動が激しいため、当面は控えることをお勧めします。
サウナを再開する際は、低温サウナから短時間で始め、身体の反応を慎重に観察してください。いきなり以前と同じように長時間入ることは避け、段階的に慣らしていくことが重要です。特に交通事故のダメージは深く、見た目には回復しているように見えても、身体の深部にはまだ影響が残っていることもあります。
入浴時の動作にも注意が必要です。浴槽に入る際は手すりを使い、ゆっくりと腰を下ろすようにしてください。急激に首を動かしたり、浴槽のへりで首を支えたりする動作は、患部に負担をかけてしまいます。
浴槽から出る時も同様に、ゆっくりとした動作を心がけてください。温まった身体で急に立ち上がると立ちくらみを起こしやすく、転倒の危険があります。特に高齢の方は注意が必要で、浴室での転倒は大きな事故につながることもあります。
髪を洗う際は首を後ろに反らす動作を避け、前かがみの姿勢で行うようにしてください。シャンプーやリンスの容器も使いやすい位置に置き、無理な姿勢を取らなくて済むよう工夫することも大切です。
入浴後は急激な温度変化を避けるため、脱衣所を暖めておくことをお勧めします。濡れた身体を放置すると体温が奪われ、筋肉が緊張してしまいます。タオルですぐに水分を拭き取り、必要であればバスローブなどを着用してください。
入浴後30分程度は安静にして、身体を落ち着かせる時間を取りましょう。この時間に水分補給をしっかり行い、脱水を防ぐことも重要です。アルコールは血管を拡張させるため、入浴後の飲酒は控えてください。
入浴と同様に、日常生活の中にも症状を悪化させる要因が潜んでいます。長時間のスマートフォン使用は首に大きな負担をかけるため、使用時間を制限し、目線の高さで見るよう心がけてください。デスクワークの際も同様に、モニターの位置や椅子の高さを調整することが大切です。
重い荷物を持つことや、激しい運動も避けるべきです。買い物の際はカートを使ったり、荷物を小分けにしたりする工夫をしてください。掃除や洗濯などの家事も、一度に長時間行わず、こまめに休憩を入れながら行うようにしましょう。
睡眠環境の整備も回復には欠かせません。枕の高さが合っていないと首に負担がかかり続けるため、適切な高さのものを選んでください。仰向けで寝ることが理想的ですが、痛みで難しい場合は横向きで寝る際に膝の間にクッションを挟むと楽になります。
むちうちの回復には個人差が大きく、画像検査では異常が見つからなくても症状が続くことがあります。整形外科での定期的な診察と並行して、当院のような整骨院で手技療法を受けることで、より効果的な改善が期待できます。
整形外科では画像診断や薬物療法が中心となりますが、筋肉や関節の細かな調整は手技療法が得意とするところです。それぞれの専門性を活かして併用することで、多角的なアプローチが可能になります。保険会社への対応なども含めて、不明な点があればいつでもご相談ください。
症状が長引く場合は後遺障害認定の申請も視野に入れる必要があります。そのためには継続的な治療記録が重要になるため、自己判断で通院をやめることは避けてください。症状固定の判断は医師が行いますが、その前に適切な治療を受け尽くすことが大切です。
むちうちの回復には時間がかかることが多く、焦りや不安を感じる方も少なくありません。しかし適切な対処を続けていけば、必ず改善の方向に向かっていきます。入浴のタイミングや方法も、その重要な要素のひとつです。
当院では25年以上にわたり10万人以上の患者さんを診てきた経験から、一人ひとりの症状に合わせた施術プランを提案しています。むちう