
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
こんにちは、中林整骨院の中林です。奥さまの妊娠が分かってうれしい反面、「自分は何をしたらいいんだろう」と戸惑っていませんか。妊娠はどうしても女性が主役になりがちですが、その影で悩んでいる男性も本当に多いと感じています。今回は妊娠しているパートナーを支えたいと思っている男性に向けて、具体的にどんな関わり方やケアが役に立つのかをお伝えしていきます。当院では妊娠中のケアや腰痛施術を通して多くのご夫婦と関わってきましたので、その経験も交えながらお話しします。




「何をしたらいいか分からない」という不安は、むしろ良いパートナーになりたいという気持ちの裏返しです。その気持ちがあれば行動は必ず変えていけます
まずお伝えしたいのは、妊娠中に何をすればいいのか分からなくて検索している男性は、決して少数派ではないということです。多くの男性は、パートナーの体や心が大きく変化しているのを目の前で見ながらも、自分の体は今までと変わらないので、どうしても実感が追いつきません。それでも「支えたい」「役に立ちたい」と思っているからこそ、余計に正解が分からず不安になってしまうのです。
もう一つのポイントは、妊娠中の女性自身もどうしてほしいのか言葉にできないことが多い、という点です。つわりでしんどい時、腰や骨盤が痛い時、メンタルが揺れやすい時など、本人も説明しきれない感覚に振り回されています。男性側からすると「どうして急に怒られたんだろう」「さっきまで元気だったのに」と感じる場面も増えるため、お互いにすれ違いやすくなりがちです。
このように状況が複雑なので、「下手なことをして怒られるくらいなら、何もしない方がいいかも」と考えてしまう男性もいると思います。ただ、何もしない時間が長くなるほど、奥さまとの距離は少しずつ離れていきます。小さなことで構わないので、できることから一つずつ増やしていくことが大切です。
たとえばゴミ出しや洗い物を引き受ける、検診の日程を一緒に把握しておく、夜に話を聞く時間を10分だけでも確保するなど、特別なことではなくて大丈夫です。妊娠中のサポートは、目立つイベントよりも、日々の小さな積み重ねの方が奥さまの安心につながっていきます。
妊娠初期は、つわりやホルモンバランスの変化で体調が大きく揺れ動きます。見た目には妊娠していると分かりにくい時期ですが、実はとてもデリケートな段階です。この時期にどれだけ寄り添えるかが、その後の妊娠生活や夫婦関係にも影響しやすいと感じています。
つわりの症状や強さには個人差が大きく、「ずっと気持ち悪い」「匂いがダメ」「頭痛や腰痛まで出ている」という方から、「ほとんどない」という方までさまざまです。男性から見ると「さっきまで元気だったのに、急にしんどそうになった」と感じることも多く、どう反応して良いか迷うかもしれません。
この時期に大切なのは、「大丈夫?」と一度聞いてみることと、「何かできることある?」と素直に尋ねることです。ここでのポイントは、必ずしも完璧に動けなくても良いということです。たとえば、特定の匂いがダメならその食べ物を避ける、洗い物やゴミ出しなど匂いの強い家事を代わるなど、できる範囲で工夫していけば十分です。
妊娠初期は、夜になると一日の疲れがどっと出やすくなります。仕事の都合もあると思いますが、少しでも早く帰宅できる日は、意識して帰るようにしてみてください。顔を合わせて話す時間が10分増えるだけでも、奥さまの安心感は大きく変わります。もしどうしても遅くなる日が続く場合は、メッセージで一言だけでも連絡を入れてあげると、孤独感が軽くなります。
お腹が目立ってくる妊娠中期以降は、赤ちゃんの成長を実感しやすく、同時に腰痛や恥骨の痛み、脚のむくみなどの不調も出やすくなります。この時期は、身体的な負担と精神的な不安が重なりやすく、男性のサポートがさらに大切になってくるタイミングです。
中期以降は、立ちっぱなしや前かがみの姿勢が多い家事が負担になりやすくなります。たとえば、掃除機がけ、風呂掃除、重い洗濯物の移動、買い物の荷物持ちなどは、男性が積極的に引き受けていただきたい部分です。全部をいきなり変えるのは難しくても、「これは自分の担当」と決めてしまうと、お互いにストレスが少なくなります。
また、奥さまが「大丈夫、できるよ」と言ったとしても、実際には無理してしまっているケースも多いです。そんな時は、「今日は座ってて、これは自分がやるよ」と一言添えて、行動で示してあげることが何よりのサポートになります。
妊娠中の腰痛や骨盤周りの痛みは、体重の増加や姿勢の変化、ホルモンの影響で骨盤の靭帯が緩むことなどが原因になります。見た目以上にしんどく、歩くだけで痛い、寝返りを打つだけで辛いという方も少なくありません。当院でも妊娠中の腰痛で来院される方が多く、その多くが「我慢できないほど痛くなってから来た」とおっしゃいます。
男性にできることとしては、まず「腰や骨盤の痛みは当たり前だから我慢すべき」という考え方を手放すことです。妊娠中でも安全に受けられる施術やケアはありますし、痛みを放置しないことで、出産や産後の負担も軽くできます。当院の妊娠中の腰痛のページも、パートナーと一緒に読んでいただくことをお勧めしています。
妊娠中の不調に対して、治療院をどう使えば良いか分からない男性も多いと思います。「整体って妊婦さんが受けても大丈夫なの?」「どこまで相談していいの?」と感じている方に向けて、ポイントをお伝えします。
一つ目は、男性が予約や通院の段取りをサポートしてあげることです。妊娠中はちょっとしたスケジュール管理も負担に感じやすくなります。奥さまが「行ってみたい」と言った治療院があれば、一緒にホームページを見て内容を確認したり、予約の電話を代わりにしたりするだけでも心強いものです。
また、車で通院する場合は運転を引き受けたり、電車やバスで通う際には付き添ってあげたりすると、身体的にも精神的にも負担が減ります。施術の内容や説明を一緒に聞いておくことで、自宅でどんなサポートをすればいいかもイメージしやすくなります。
多くの妊婦さんは、「このくらいなら我慢できる」と思ってギリギリまで頑張ってしまいがちです。男性の役割として、奥さまが少しでも痛みや違和感を口にした時に、「早めに相談してみようか」と声をかけてあげることがとても大切です。痛みが強くなる前の方が、少ない回数で楽になりやすく、本人の負担も軽くなります。
当院では、お腹に負担をかけない体勢での施術や、妊婦さん向けのソフトな整体を行っています。無理にボキボキするようなことはせず、体調に合わせて施術内容を調整しますので、男性の方にも安心して奥さまを送り出していただけるよう意識しています。
最後にお伝えしたいのは、「男性側の心と体も大事にしてほしい」ということです。妊娠中はどうしても奥さま優先になりますが、その影でプレッシャーや不安を抱えている男性も多いです。仕事の責任、家族が増えることへの経済的な不安、父親になることへの期待とプレッシャーなど、口には出さないだけで色々な感情を抱えておられると思います。
男性自身が心身ともに元気でいることは、結果的に奥さまや赤ちゃんを守る力にもつながります。肩こりや腰痛を抱えたまま無理を続けていると、イライラしやすくなったり、家で優しく接する余裕がなくなったりしてしまいます。ご自身の体のメンテナンスも、「家族のための準備」として考えてみてください。
妊娠中に男性がやるべきことは、特別なことではありません。早めに帰れる日は少しでも顔を見せる、家事をできる範囲で引き受ける、体調の変化に耳を傾ける、腰痛や体の不調があれば早めに専門家に相談する。このような小さな行動の積み重ねが、奥さまの安心感と、お腹の赤ちゃんの安全につながっていきます。
大事なのは「完璧な夫」であろうとすることではなく、「一緒に考えてくれるパートナー」でいることだと感じています。うまくいかない日があっても構いません。素直に「どうしたらいい?」と聞けること、間違えたと思ったら「ごめん」と言えることが、何よりも大切な土台になります。
治療家として、そして同じ父親としてお伝えしたいのは、男性一人で背負う必要はないということです。当院では妊娠中の奥さまだけでなく、それを支えるご家族の不安や疑問にもできる限りお答えしたいと考えています。気になる症状やサポートの仕方について分からないことがあれば、どうぞお一人で悩まずにご相談ください。妊娠中のケアと腰痛施術を通して、ご夫婦が安心して出産に向かえるよう、全力でサポートさせていただきます。

