熱が下がった後のだるさを整体で解消 

こんにちは、中林整骨院・なかもず院の中林です。熱は下がったのに体が重くてだるさが抜けず、仕事や家事に手が回らない日が続くと、「本当に治っているのだろうか」と不安になってしまいますよね。最近当院でも同じお悩みで来院される方が増えており、「熱は治まったはずなのに体だけが元に戻らない」と戸惑う声を多く伺います。もし今あなたも解熱後のだるさでお困りなら、今回の発熱後の倦怠感についての内容がお役に立てるはずです。

熱が下がってもだるさが続く体の理由

熱が下がった後も体がだるく重く感じるのは、風邪やインフルエンザ、新型コロナなどの感染症の回復期によくみられる反応で、決して珍しいことではありません。一般的には数日から1〜2週間ほどで徐々に落ち着いていきますが、体力や年齢、持病の有無などによって個人差が大きく、「周りより長引いている」と感じる方も少なくありません。

この仕組みを知るだけでも「自分だけおかしいわけではない」と安心できますし、適切なケアを行うことで回復を早め、日常生活への影響を最小限にすることができます。あなたのだるさは、熱が下がってからどのくらい経ってから気になり始めましたか。

まずは、だるさが続くメカニズムを整理してみましょう。

一般的な経過期間の目安

解熱後、およそ1週間以内であれば回復過程として様子をみても問題ないことが多いですが、2週間以上だるさが強く続く場合や、日ごとに悪化する場合は一度専門機関に相談することをおすすめします。目安を知っておくと、仕事復帰や家事のペースを考える上でも役立ちます。

「無理をするタイミング」と「休むべきタイミング」を見極めることが重要です。

だるさが残る5つの主なメカニズム

熱が下がっても体のだるさが続く背景には、脳の回復サイン、免疫システムの余韻、筋力と心肺機能の低下、自律神経の乱れ、そして栄養不足という複数の要因が複雑に関わっています。これらが重なることで、「休んでもスッキリしない」「少し動いただけでぐったりする」といった状態が長引いてしまいます。

一つずつ整理すると、自分にはどの要素が強く出ているのかが見えてきて、対処法も選びやすくなります。

脳の『まだ休んで』サイン

ウイルスと戦う過程で生じた様々な物質が脳に影響を与え、「体をしっかり休ませなさい」という指令を出し続けることがあります。その結果、熱が引いた後も朝起きた瞬間から体が重く、頭もスッキリしない状態が続きやすくなります。

「頭も体もエンジンがかかるまで時間がかかる」という感覚は、このサインがまだ強く働いている証拠ともいえます。

免疫スイッチがなかなかオフにならない

発熱中は、免疫システムがフル稼働してウイルスと戦っていますが、そのスイッチがすぐには切れず、しばらく「戦闘モード」が続くことがあります。この状態では、体の中で常にエネルギーが使われているため、安静にしていても「電池切れ」のようにだるさを感じやすくなります。

日によって「少し楽な日」と「急にしんどい日」が交互に現れるのも、この免疫の波が関係していると考えられます。

安静による筋肉量・心肺機能の低下

発熱中はどうしても横になっている時間が増え、活動量がガクッと減ってしまいます。その数日〜数週間の安静によって筋肉量が落ち、心肺機能も弱まり、以前は何でもなかった動作でも負担を感じるようになります。階段の昇り降りや洗濯物を運ぶだけで息切れするのは、このためです。

体力という土台が弱っていると、少し動いただけでも疲労が一気に押し寄せます。

自律神経のバランスの乱れ

高い体温を下げたり、体を守ったりするために自律神経はフル回転していました。その負担が残ると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、血流や体温調節がうまくいかず、午後になると急にぐったりする、寝ても疲れが抜けないといった状態になりやすくなります。

ストレスや不安も加わると、この自律神経の乱れがさらに強まり、だるさが長引く悪循環に陥ることがあります。

栄養・水分補給の遅れ

発熱中の食欲低下や吐き気などで、十分な栄養が取れていない状態が続くと、体の修復に必要な材料が不足します。特にビタミンB群やたんぱく質、鉄分などが不足すると、エネルギー産生や筋肉の回復が追いつかず、回復スピードが遅くなってしまいます。

「食べられているつもり」でも、実際には量も質も足りていないことが多いため、意識的な補給がとても大切です。

病院治療と整骨院ケアの違い

発熱後のだるさに対して、病院では薬や点滴などで症状を和らげる「対症療法」が中心になります。一方、整骨院では、姿勢や関節、筋肉、神経のバランスを整え、体の機能そのものを回復させていくことを重視します。

どちらが正しい・間違いということではなく、それぞれの役割を理解して上手に使い分けたり、併用したりすることがポイントです。

病院の強みと限界

病院では命に関わる病気や重大な異常を見逃さないことが第一であり、必要な検査や薬物治療を受けられるという大きな安心感があります。ただし、「検査では問題ないけれどだるさが残る」といったケースでは、どうしても「様子を見ましょう」で終わってしまうことも少なくありません。

当院の根本ケアの考え方

当院では、体のゆがみや関節機能、自律神経のバランスを整えることで、だるさを感じにくい状態を目指します。あわせて、ご自宅での過ごし方や簡単なセルフケアもお伝えし、同じ不調を繰り返しにくい体づくりをサポートしています。

今日からできる回復サポートのコツ

ここからは、ご自宅で今すぐ始められるシンプルなケアをいくつかご紹介します。すべてを一度に行う必要はありませんので、できそうなものから一つずつ取り入れてみてください。

「少しの工夫」を積み重ねることが、結果的に大きな回復につながります。

「今日は水分」「明日はたんぱく質」といった形で、少しずつ増やしていくイメージで大丈夫です。

当院で行う検査と調整

当院では、姿勢・関節可動域・筋肉の緊張・神経反応など、複数の項目を組み合わせた検査で、だるさの背景にある体の問題点を詳しく確認します。発熱後のだるさは、多くの場合一つの原因ではなく、複数の要素が重なり合っているため、全体を見渡した診断がとても重要です。

そのうえで、痛みの少ないやさしい手技で関節や筋肉、神経の流れを整え、身体本来の回復力が働きやすい状態へと導いていきます。薬に頼りきりではなく、自分の体が自分で回復していける力を引き出すことを大切にしています。

一緒に元気な毎日を取り戻しましょう

熱が下がった後の体のだるさは、「気のせい」でも「頑張りが足りないから」でもなく、体が必死で戦ったあとの自然な反応です。正しい知識と、今の状態に合ったケアを続けていけば、必ず今より楽な状態に近づいていきます。

「前のように仕事や家事をこなしたい」「家族との時間を元気に過ごしたい」と感じているなら、一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。あなたの体の状態に合わせた最適なペースで、回復までしっかりサポートさせていただきます。