
院長:中林お気軽にご相談ください!

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突然、赤ちゃんがおっぱいを嫌がるようになった……そんな経験、ありませんか?昨日まで普通に飲んでいたのに、急に泣いて拒否するようになると、「私の母乳が足りないの?」「どこか具合が悪いの?」と不安でいっぱいになりますよね。
実は、赤ちゃんの授乳を嫌がる背景には、母乳の出方や味だけでなく、赤ちゃんの体そのものの状態が深く関わっていることがあります。特に「向き癖」や「頭の形の歪み」が授乳拒否のサインになっているケースは、意外と多いんです。
今日はそのあたりを、治療家として25年以上・10万人以上の施術経験の中から、特に産前産後・赤ちゃん整体に力を入れている立場でお伝えしていきますね。




授乳を嫌がる赤ちゃんを前に、泣きそうになっているお母さんをこれまでたくさん見てきました。でも、その多くは「おっぱいの問題」ではなく「赤ちゃんの体の状態」が原因だったんです。焦らず、一緒に原因を探しましょう
授乳を嫌がる理由は一つではありません。赤ちゃんの月齢や、いつから・どんな状況で嫌がるかによって、原因はさまざまです。まずは代表的なものを整理しながら、お子さんに当てはまるものがないか一緒に確認していきましょう。
授乳をしようとした瞬間に泣く、または飲み始めてすぐに口を離すケースは、母乳の出すぎ(過多分泌)や勢いが強すぎることが原因になっていることがあります。母乳が勢いよく出すぎると、赤ちゃんにとっては飲み込みきれず、むせてしまうことがあるんです。
反対に、出が少なくて吸っても飲めないと感じると、赤ちゃんは途中で泣いて離してしまいます。どちらも「授乳を嫌がっている」という行動は同じでも、原因はまったく逆なので注意が必要です。
「右のおっぱいは飲むけど、左だと嫌がる」「横抱きにすると泣く」——こういった場合、赤ちゃんの体に動かしにくい方向・痛みを感じやすい姿勢がある可能性があります。
これは非常に重要なサインです。赤ちゃんは言葉で「この体勢は痛い」と伝えられないため、泣くことで表現しています。そして、こういったケースの多くで、赤ちゃんの向き癖が確認されます。
今まで問題なく飲んでいたのに、ある日突然嫌がり始めた。これを「哺乳ストライキ」と呼ぶこともあります。鼻づまり、歯ぐずり、口内炎など一時的な体調変化が原因のこともありますが、2〜3日以上続く場合は体の構造的な問題を疑う必要があります。
赤ちゃんの向き癖と授乳拒否。一見、関係がなさそうに思えますが、実はとても密接につながっています。このつながりを知っているお母さんはまだ少なく、ここが一番お伝えしたいポイントです。
向き癖がある赤ちゃんは、特定の方向にばかり首を向けているため、反対側の首・肩まわりの筋肉が緊張しやすくなっています。筋肉が硬くなると、首を反対方向に向けることが難しくなります。
授乳の際、赤ちゃんは首をわずかに回した状態でおっぱいをくわえます。この「わずかな回旋」が、向き癖のある赤ちゃんには苦痛になっていることがあるのです。特定の体勢での授乳を嫌がる背景には、こういった体の硬さが隠れていることが多いです。
赤ちゃんの頭の形の歪みも、授乳のしにくさに関係しています。頭が平たくなっている部分があると、抱っこしたときのフィット感が変わり、赤ちゃんが落ち着かずにそわそわしてしまうことがあります。
頭の形の問題は見た目の話だけではなく、首や顎の動き、さらには飲み込みのしやすさにも影響を与えることがあります。「授乳を嫌がる=おっぱいの問題」ではなく、赤ちゃんの体の使いにくさが原因であることが少なくない、というのが私の臨床での実感です。
向き癖や頭の形の歪みは、生まれつきの個性だと思われがちです。でも実際は、出産時の状況や、その後の体の使い方・寝かせ方の積み重ねによるところが大きいです。根本原因を理解することが、改善への第一歩になります。
お産の時間が長かった、吸引分娩だった、帝王切開だったなど、出産の経緯によって赤ちゃんの頭や首に一定の負荷がかかることがあります。生まれたばかりの赤ちゃんの骨や関節はとても柔らかく、この時期に受けた影響がそのまま残ってしまうケースがあります。
妊娠後期に赤ちゃんが窮屈な姿勢のまま過ごしていると、特定の方向に首が向いた状態に慣れてしまいます。生まれた後もその癖が残り、向き癖として現れることがあります。
生後の環境も大きく影響します。常に同じ方向から声をかける、いつも同じ腕で抱っこするなど、日常の習慣が向き癖を強化・固定してしまうことがあるのです。「気がついたら向き癖がひどくなっていた」という場合、この日常習慣の影響が大きいことが多いです。
次のような様子が赤ちゃんに見られる場合は、体の状態をチェックすることをおすすめします。体の使いにくさが授乳だけでなく、赤ちゃんの全体的な発達にも影響することがあるためです。
一つでも当てはまる場合、体のゆがみが関係している可能性があります。「まだ小さいから様子を見よう」という気持ちはよくわかりますが、月齢が上がるほど習慣化・固定化しやすいため、早めに確認することが大切です。
「整骨院に赤ちゃんを連れて行く」というのは、まだ馴染みが薄いかもしれません。「ボキボキするんじゃないの?」と不安に思うお母さんもいますが、赤ちゃんへの施術は大人とはまったく異なります。
当院で行う赤ちゃん整体は、指の腹でそっと触れるような、とても穏やかな力加減で行います。骨格のアライメントを整えたり、筋肉の緊張をやわらげたりすることで、赤ちゃんが体を使いやすい状態へと導いていきます。
施術中、赤ちゃんが泣くことはありますが、多くの場合は施術後にスーッと落ち着いていくことが多いです。「帰りはよく眠ってくれました」「授乳がスムーズになりました」というお声をいただくことも多くあります。
施術だけで終わりにするのではなく、日常の抱っこの仕方、寝かせ方の工夫、授乳時のポジショニングなど、家でできることも一緒にお伝えしています。赤ちゃんの体は日々変化しますから、ご家庭でのケアが施術と同じくらい大切です。
私が施術で大切にしているのは、「症状の結果だけを見ない」ということです。授乳を嫌がるという行動の裏に、何が起きているのかを丁寧に調べていくことが、本当の意味での改善につながると考えています。
整形外科で「様子を見てください」と言われた、他の治療院に行ったけれど変わらなかった、そういった経験をお持ちのお母さんも少なくありません。でも、あきらめないでほしいんです。体には必ず原因があり、原因が取り除かれれば体は変わっていきます。
「やっと授乳が楽になりました」「赤ちゃんが機嫌よく過ごせるようになりました」——そういった言葉をいただくたびに、この仕事をしていてよかったと感じます。
赤ちゃんが授乳を嫌がるとき、その原因はお母さんの母乳だけではないことがあります。向き癖や頭の形の歪み、首や肩まわりの緊張など、赤ちゃんの体そのものの状態が大きく関わっていることを、ぜひ覚えておいてください。
一人で「なんで飲まないの」「私がダメなのかな」と抱え込まないでほしいんです。授乳のことで悩んでいたら、ぜひ一度ご相談ください。赤ちゃんの体と、お母さんの不安、両方にしっかり向き合います。

