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向き癖の原因はママのせい?本当の理由を解説

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「自分の抱っこの仕方が悪かったのかな…」「授乳の向きに気をつければよかった」。そんなふうに自分を責めていませんか?

赤ちゃんの向き癖でお悩みの保護者の方からよく聞くのが、この「自分のせいかもしれない」という言葉です。

結論からお伝えすると、向き癖の多くは親御さんの育て方や抱っこの仕方が原因ではありません。実際にはいくつかの要因が複雑に絡み合って起きていることがほとんどです。

正しい原因を知ることが改善への第一歩になります。臨床経験25年以上、赤ちゃん整体を長年手がけてきた院長として、向き癖が起きる本当の理由と今すぐできることをわかりやすくお伝えしていきます。

院長:中林

「授乳の向きが悪かったんでしょうか」「抱っこのせいですか」と自分を責めてご相談に来られる方がとても多いです。でも原因はそれだけでなく、むしろ子宮内環境や出産時の影響であることのほうが多い。まず自分を責めないで、一緒に原因を探していきましょう

目次

赤ちゃんの向き癖の原因は、一つではなく複数が絡み合っている

向き癖の原因を一言で言い切ることはできません。子宮内での姿勢・出産時の影響・首の筋肉のかたさ・授乳習慣・生活環境など、いくつかの要因が複雑に重なり合って向き癖は形成されています。原因を正確に見極めることが、改善への最短ルートになります。

当院に来院された赤ちゃんを検査していると、「授乳の向きが原因だと思っていた」という方でも、実際には子宮内での姿勢が主な要因だったというケースが珍しくありません。表面的なケアだけでは改善しないのは、こうした原因の複雑さにあります。

原因① 子宮内での姿勢と出産時の影響

赤ちゃんはお腹の中でも姿勢を取りながら過ごしています。特に妊娠後期は子宮内のスペースが狭くなるため、同じ姿勢のまま数週間過ごすことも珍しくありません。

この時期に首がずっと同じ方向に傾いた状態が続くと、筋肉や関節に左右差が生じて、生まれた後もその向き癖が残ることがあります。

さらに吸引分娩・鉗子分娩など、出産時に首への負荷が加わった場合も向き癖のきっかけになることがあります。これは親御さんのせいでも産院のせいでもなく、出産という大きな出来事の中で赤ちゃんの身体に起きた自然な反応のひとつです。

原因② 首の筋肉(胸鎖乳突筋)の左右差

首の斜め前方を走る「胸鎖乳突筋」という筋肉が片側だけかたく縮んでいると、頭が自然とその方向に向いてしまいます。これを「筋性斜頸」と言い、向き癖の代表的な身体的原因のひとつです。

片側に向けたときだけ赤ちゃんが泣いたり嫌がったりする場合は、この筋肉のかたさが関係している可能性があります。軽度であれば適切なケアで改善することが多いですが、重度の場合は専門的な対処が必要になります。

原因③ 授乳・抱っこの向きの偏り

毎回同じ方向で授乳や抱っこをしていると、赤ちゃんはその方向に向く習慣がついていきます。これは親御さんの利き腕や授乳姿勢の取りやすさによって、知らずしらずのうちに起きていることです。

意識的に左右交互に抱く方向を変えるだけで偏りが緩和されることもあります。ただし授乳・抱っこだけが原因のケースは比較的少なく、子宮内姿勢や筋肉の問題が重なっている場合はセルフケアだけでは対処しきれないことが多いです。

原因④ 生活環境と視覚刺激の偏り

テレビ・窓・照明・ドアなど、赤ちゃんが興味を持つ刺激がいつも同じ方向にあると、自然とその方向に顔を向ける習慣がつきます。ベビーベッドを部屋の端に置いていたり、授乳位置が固定されていたりすることで、気づかないうちに「向きたい方向」が決まってしまうケースもあります。

ベッドの向きを変えたり、おもちゃの位置を反対側にしてみたりするだけで改善が見られることもあります。まずは生活環境を見直すことが、すぐに取り組める第一歩です。

向き癖の原因は親のせいではない。でも「早めに動く」ことは大事

自分を責めているお母さんにはっきりお伝えしたいことがあります。向き癖の多くは、親御さんがコントロールできなかった要因によって生じていることがほとんどです。自分のせいだと思い続ける必要はありません。

ただ、「誰のせいでもない」という事実と、「早めに対処する必要がある」という事実は、別の話です。

赤ちゃんの頭蓋骨が柔らかく変化しやすい時期は生後6ヶ月頃まで。この時期を過ぎてしまうと、頭の形の改善は格段に難しくなります。

「また様子を見ましょう」と言われてきた方へ。「様子を見る」と「何もしない」は違います。向き癖を放置していい場合とダメな場合には、明確な違いがあります。ぜひ一度ご確認ください。

原因に応じた対処のポイント

向き癖の原因がわかったら、それに合った対処をすることが改善への近道です。「みんな同じケア」が必ずしも有効とは限らず、原因によって取るべき行動が変わります。当院では問診と5種類の独自検査を通じて、その子の原因を特定したうえで施術方針をご提案しています。

子宮内・出産時の影響が疑われる場合

この場合は首の筋肉や関節の機能に問題が残っている可能性が高く、セルフケアだけでは対処しきれないことが多いため、早めに専門家に診てもらうことを強くおすすめします

生後間もなくから来院されるケースも多く、早い段階で施術を始めるほど改善のスピードも早くなる傾向があります。

授乳・環境が主な原因の場合

授乳や抱っこの向きを意識的に左右交互に変えること、ベッドの向きや視覚刺激の位置を変えることが有効です。タミータイム(うつぶせ練習)も首まわりの筋肉バランスを整えるのに役立ちます。

2〜3週間続けても改善が見られない場合は、別の要因が隠れている可能性があります。その場合は専門家への相談を検討してください。

向き癖が長引くと、頭の形にどんな影響が出る?

向き癖を長期間そのままにしておくと、後頭部の片側が平らになる「斜頭症」や、顔の左右非対称につながることがあります。赤ちゃんの頭のゆがみは生後6ヶ月以降に自然改善を期待するのが難しくなるため、早期の気づきと対処がとても重要です。

頭のゆがみは見た目だけの問題ではなく、体幹の左右バランスや噛み合わせへの影響も指摘されています。「少し気になる程度だから」と後回しにすることが、一番のリスクになることを知っておいてください。

赤ちゃんの頭の形の変化が気になり始めたら、お早めにご相談ください。検査で原因を特定したうえで、その子に合った施術をご提案します。

向き癖を早く改善したいと思っているお母さんに向けた記事も書いていますので、あわせてこちらもご覧ください

向き癖の原因は決して一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。だからこそ、「とりあえず様子見」ではなく、原因を正確に把握したうえで動き出すことがとても重要なのです。自分を責めながら一人で抱え込む必要はありません。「こんな程度で相談してもいいのかな」と遠慮せずに、気軽に声をかけてもらえたらうれしいです。一緒に原因を探して、根本から改善していきましょう。


院長:中林

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