
院長:中林お気軽にご相談ください!

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赤ちゃんを無事に産んでほっとしたのも束の間、お腹の傷の痛みがいつまでも続いていて不安になっていませんか?
退院してからも傷がズキズキしたり、動くたびに引っ張られるような感覚があったり。「これって普通のことなの?」と心配しながらも、育児に追われてついつい自分のことは後回しにしてしまっているママさんはとても多いと思います。
今回は、帝王切開の傷の痛みの回復の流れと、痛みが長引くときに知っておいてほしいことを、整骨院院長の目線でお伝えします。




「産んだんだから仕方ない」と我慢してしまうママさんがとても多いんですよね。でも、痛みが続くにはちゃんと理由があります。正しく向き合ってほしいという想いでこの記事を書きました
帝王切開はお腹を数層にわたって切開する、身体への負担が大きな手術です。皮膚・筋膜・子宮とそれぞれの組織を切っているため、回復には思っている以上に時間がかかります。「切ったんだから痛いのは当たり前」で済ませてしまう前に、まずは痛みがどこから来ているのかをきちんと理解しておくことが大切です。
手術の傷が回復していくとき、身体の内側では「炎症期・増殖期・成熟期」という3つの段階を経て少しずつ元の状態に戻っていきます。術後すぐは炎症が最も強い時期で、ズキズキした痛みや熱感が出やすいです。2〜4週間が経つと新しい組織が作られはじめ、さらに数か月かけて傷が安定していきます。
この過程の中でチクチク・ピリピリしたり、傷の周りが引きつれる感じがするのは自然なことです。ただ、回復のスピードには個人差があります。体質・栄養状態・睡眠の質・育児による身体への負担など、様々な要因が回復に影響してきます。
妊娠・出産の際には「リラキシン」というホルモンが大量に分泌され、骨盤周辺の靭帯を緩めます。帝王切開でもこのホルモンの影響は経腟分娩と同様に出ます。産後、骨盤が不安定な状態が続くことで、傷だけでなくお腹全体や腰、股関節まで痛みや違和感が広がりやすくなってしまうのです。
「傷が痛い」と思っていても、実は骨盤の歪みや不安定さが本当の原因で痛みが続いているケースも少なくありません。これが、帝王切開後の痛みが長引く大きな理由のひとつです。
お腹を切った後の痛みがいつまで続くのか、気になっている方は多いと思います。あくまで個人差があることをふまえたうえで、回復の目安を時期別に整理してみました。自分の今の状態と照らし合わせながら読んでみてください。
術後1週間ほどは、傷口の炎症が最も強い時期です。動くたびにズキズキと痛み、咳やくしゃみをするだけで傷に響く感覚があります。退院後も傷が赤みを帯びていたり、熱を持っていたりすることがあります。この時期は無理せず、医師の指示に従いながらゆっくり過ごすことが最優先です。
術後2〜4週間になると、傷口の炎症は少しずつ落ち着いてきます。しかし、傷の周辺の皮膚がつっぱったり、チクチクとした感覚が出てきたりする方が増えてきます。これは神経が再生している過程で起こる自然な反応です。焦らず、身体の声を聞きながら動くようにしましょう。
育児がフル稼働になるこの時期は、身体の回復が追いつかないまま動き続けてしまうことが多くあります。傷がまだ完全に落ち着いていないにもかかわらず、抱っこや授乳、おむつ替えなどで身体に繰り返し負担がかかり続けます。
この時期に無理をして身体への負担を蓄積させてしまうと、傷の痛みが慢性化するだけでなく、腰痛・股関節痛・恥骨痛など他の部位への症状にもつながりやすくなります。産後3〜6か月を過ぎると多くの方は日常動作での痛みが落ち着いてきますが、傷の内側の違和感や癒着感が残る方も一定数おられます。
時間の経過とともに自然に良くなる痛みがある一方で、注意が必要な状態もあります。傷口が赤くなっている・熱を持っている・分泌物が出ているという場合は感染の可能性があるため、まず産婦人科を受診してください。また、産後3か月以上経っても動くたびに強い痛みがある、傷が固くしこりのようになっているという状態は、放置するべきではありません。
「腰痛や股関節の痛みが一向に改善しない」という場合も、傷以外の原因が絡んでいる可能性があります。ひとつの部位だけの問題として考えるのではなく、産後の身体全体を見直すタイミングだと受け取ってほしいと思います。
帝王切開後のお腹の傷に目が向きがちですが、産後の身体はお腹だけでなく全身に様々な変化が起きています。骨盤の歪みや筋力の低下が重なることで、産後の腰痛や産後の股関節痛、さらには産後の恥骨痛といった症状が連鎖的に出てくることがあります。
当院にいらっしゃる産後のママさんの多くが、最初は「お腹の傷が痛い」というご相談で来院されます。でも丁寧に検査してみると、骨盤の歪みや体幹の筋力低下、股関節のアンバランスなど、複合的な問題を抱えているケースがほとんどです。産後の膝の痛みや産後の尿漏れも、骨盤まわりのケア不足が影響していることが多いんです。
「お腹を切ったんだから仕方ない」「育児が落ち着いたら自然に良くなるはず」と思って痛みを我慢し続けてしまうのは、実はとてももったいないことです。痛みには必ず原因があります。その原因を正確に把握して対処することが、最短での回復への近道になります。
帝王切開後の痛みが長引く方に共通しているのは、骨盤まわりのケアが後回しになっているということです。妊娠中に緩んだ靭帯はすぐには元に戻りません。骨盤が不安定なまま育児動作を繰り返すことで、傷だけでなく全身へのダメージが積み重なっていきます。産後の骨盤矯正は、そういった産後特有の身体の問題を根本から整えるためにとても重要なアプローチです。
「骨盤矯正って帝王切開後はいつから受けていいの?」という質問をよく受けます。帝王切開の場合は経腟分娩と比べて傷の回復に時間がかかるため、産後6〜8週以降を目安に、身体の状態を見ながら始めるのが一般的です。ただし、傷の回復具合や痛みの状態によって個人差がありますので、必ず専門家に相談してから始めるようにしてください。
当院では、産後のお母さんの身体を「産後だから仕方ない」と流すことは絶対にしません。問診・姿勢分析・関節可動域・神経検査など5種類の独自検査によって、症状の原因をひとつひとつ丁寧に特定していきます。傷の回復状態・骨盤の歪み・筋力の左右差など、全体像を把握したうえで施術プランを組み立てていきます。
私自身、小学生の頃に交通事故で骨折して手術を受け、約4か月間のリハビリの辛さを身をもって経験しています。だからこそ、痛みを我慢しながら毎日を過ごしている方の気持ちが、少しわかるつもりでいます。「どこに行っても良くならなかった」「もう諦めていた」という方が当院にも多くいらっしゃいます。そういった方が少しずつ改善されていく姿を見るたびに、この仕事を続けてきてよかったと感じています。
お腹を切った後の痛みは、「産んだんだから当然」ではありません。痛みには必ず原因があり、正しくケアすることで回復を早めることができます。赤ちゃんのお世話を全力でするためにも、まずはお母さん自身の身体をきちんとケアしてあげてください。
臨床経験25年以上・10万人以上の施術実績を持つ院長が、検査から施術まですべて一貫して担当します。根本にある原因をトコトン追究することで、やりたいことを我慢せず赤ちゃんとの毎日を心から楽しめるようにサポートします。産後の身体のことで気になることがあれば、どんな小さなことでもひとりで抱え込まずにいつでも相談してきてください。

