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赤ちゃん出生時チェックとアプガースコアとは

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出産予定日が近づいてくると、期待と同時に不安も大きくなってきますよね。堺市北区中百舌鳥で「中林整骨院・なかもず院」の院長をしております中林佑樹です。私も3人の子どもの父親として、妻の出産に立ち会った時のことを今でも鮮明に覚えています。

生まれてきた赤ちゃんに対して、医師や助産師さんがすぐに様々な確認作業を始める姿を見て、「一体何をチェックしているんだろう」と思われた方も多いのではないでしょうか。出産後に行われる赤ちゃんの向き癖や体の状態も含めて、出生時のチェックは赤ちゃんの健康状態を把握するための大切な評価です。今回は妊娠後期から臨月を迎える妊婦さんに向けて、出生直後に行われるチェック項目について詳しくお話しします。

院長:中林

出産後に何が行われるのかを知っておくことで、安心して出産当日を迎えられます

目次

出生直後に行われる最初の評価

赤ちゃんが生まれた瞬間から、医療スタッフは素早く赤ちゃんの状態を確認し始めます。これは単なる形式的な手続きではなく、赤ちゃんが母体外での生活に適応できているかを判断するための非常に重要な評価なのです。当院にも産後の骨盤矯正や赤ちゃんの施術で来院される方が多いのですが、出産時のお話を伺うと、この最初のチェックについて「よく分からないまま終わっていた」とおっしゃる方が少なくありません。

出生直後に最も重視されるのが、アプガースコアと呼ばれる評価方法です。これは1953年にアメリカの麻酔科医であるバージニア・アプガー博士が考案したもので、現在でも世界中の産院で標準的に使用されています。生後1分と5分の時点で評価を行い、必要に応じて10分後にも再評価されることがあります。

この評価は赤ちゃんの生命維持機能が正常に働いているかを客観的に判断するためのもので、5つの項目をそれぞれ0点から2点で採点し、合計10点満点で評価します。7点以上であれば良好な状態と判断され、4点から6点は軽度の仮死状態、3点以下は重度の仮死状態として即座に蘇生処置が必要になります。

アプガースコアの5つの評価項目

アプガースコアでは、皮膚の色、心拍数、刺激への反射、筋肉の緊張度、呼吸の5つを評価します。皮膚の色については、全身がピンク色なら2点、体はピンクでも手足が青紫色なら1点、全身が青白い場合は0点となります。生まれたばかりの赤ちゃんは羊水の中から出てきたばかりなので、最初は少し青みがかっていることも珍しくありません。

心拍数は1分間に100回以上あれば2点、100回未満なら1点、心拍が確認できない場合は0点です。刺激への反射では、鼻にカテーテルを入れたり足の裏を叩いたりした時の反応を見ます。大きく泣いたりくしゃみをしたりすれば2点、しかめっ面をする程度なら1点、無反応なら0点となります。

筋肉の緊張度は、赤ちゃんの手足の動きで判断します。活発に動いていれば2点、少し動く程度なら1点、ぐったりしていれば0点です。呼吸については、規則正しく泣いていれば2点、不規則で弱い呼吸なら1点、呼吸していなければ0点となります。

アプガースコアが低い場合の対応

もし1分後の評価で点数が低くても、すぐに心配する必要はありません。生後1分の時点では点数が低くても、5分後には改善していることが多いからです。医療スタッフは点数に応じて適切な処置を行い、赤ちゃんの適応を助けます。具体的には、酸素投与や気道確保、場合によっては心臓マッサージなどの蘇生処置が行われます。

当院に来られる産後のお母さんの中にも、「出生時のアプガースコアが少し低くて心配だった」という方がいらっしゃいますが、5分後の評価で改善していれば長期的な影響はほとんどありません。ただし、10分経っても点数が低いままの場合は、より専門的な医療的ケアが必要になることがあります。

生後数日以内に行われる詳しい検査

出生直後の評価に加えて、生後4日から6日目頃には新生児マススクリーニング検査と呼ばれる重要な検査が行われます。これは先天性代謝異常症や内分泌疾患などを早期に発見するための検査で、赤ちゃんのかかとから少量の血液を採取して行います。日本では1977年から公費負担で実施されており、すべての赤ちゃんが対象となっています。

この検査で調べられる疾患は、フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症、シトルリン血症、アルギニノコハク酸尿症、メチルマロン酸血症などの代謝異常症に加えて、先天性甲状腺機能低下症や先天性副腎過形成症といった内分泌疾患も含まれます。これらの疾患は早期に発見して適切な治療を始めることで、知的発達障害や成長障害を防ぐことができるのです。

検査は通常、退院前に産院で行われます。赤ちゃんのかかとの外側から針で刺して数滴の血液を採取し、専用のろ紙に染み込ませて検査機関に送ります。結果が出るまでには2週間から3週間程度かかり、異常がない場合は特に連絡がないことが多いですが、陽性反応が出た場合は速やかに連絡が入り、精密検査が行われます。

拡大スクリーニング検査について

公費で行われる標準的な検査に加えて、希望者には有料で拡大スクリーニング検査を受けることもできます。これはタンデムマス法という最新の技術を使って、さらに多くの疾患を調べるものです。検査できる疾患の数は20種類以上に及び、費用は自治体によって異なりますが、概ね5,000円から20,000円程度です。

当院に来られる産後のお母さんに「拡大スクリーニングは受けましたか」と伺うと、受けた方と受けなかった方が半々くらいの印象です。どちらが正解ということはなく、ご家族で相談して決めていただければよいと思いますが、早期発見できる疾患が増えるというメリットは確かにあります。

身体計測と全身の診察

出生時には、体重、身長、頭囲、胸囲といった身体計測も必ず行われます。これらの数値は赤ちゃんの発育状態を把握する基準となり、母子手帳にも記録されます。標準的な新生児の体重は2,500グラムから4,000グラム程度、身長は45センチから55センチ程度、頭囲は32センチから36センチ程度とされています。

特に頭囲の測定は重要で、出生時の頭の大きさや形は将来の成長にも関わってきます。当院では赤ちゃんの頭の形頭の歪みでお悩みの保護者の方を数多く診ておりますが、出生時の状態を知っておくことは施術の参考になります。

医師による全身診察では、心音や呼吸音、腹部の触診、四肢の動き、原始反射の確認などが行われます。原始反射とは、赤ちゃんが生まれながらに持っている反射のことで、吸啜反射、把握反射、モロー反射、歩行反射などがあります。これらの反射が正常に見られるかどうかで、神経系の発達状態を評価することができます。

産院での継続的な観察

入院中は毎日、赤ちゃんの体重測定や黄疸のチェック、授乳状況の確認などが行われます。新生児黄疸は多くの赤ちゃんに見られる生理的な現象ですが、程度が強い場合は光線療法が必要になることもあります。また、体重の減少具合も重要な指標で、生後数日で出生体重の5パーセントから10パーセント程度減少するのは正常範囲ですが、それ以上減少する場合は授乳方法の見直しが必要になります。

臍帯(へその緒)の状態も毎日観察され、消毒が行われます。通常、生後1週間から2週間程度で自然に乾燥して取れますが、感染の兆候がないか注意深くチェックされます。

出生時チェックで分かることと分からないこと

出生時に行われる様々なチェックは非常に重要ですが、すべてが分かるわけではありません。例えば、アプガースコアは出生直後の適応状態を評価するものであり、将来の発達を予測するものではありません。点数が少し低くても、その後の成長に何の問題もない子どもはたくさんいます。

新生児マススクリーニング検査も、対象となっている疾患については早期発見できますが、すべての先天性疾患が分かるわけではありません。また、検査で陽性となっても、精密検査の結果、異常がないと判明することも少なくありません。これを偽陽性といい、お母さんを不安にさせてしまうこともありますが、見逃さないためには必要なプロセスなのです。

当院での経験から言えることは、出生時のチェック結果はあくまで赤ちゃんの健康状態を知る一つの情報であり、その後の成長過程での観察や適切なケアの方がはるかに重要だということです。実際、出生時には何の問題も指摘されなかった赤ちゃんでも、生後数ヶ月で向き癖や頭の形の歪みが目立ってくることもあります。

出生後の継続的な観察が大切

出産を終えて退院した後も、1ヶ月健診、3ヶ月健診、6ヶ月健診と定期的な健診が続きます。これらの健診では、体重や身長の増加、運動発達、精神発達など、様々な角度から赤ちゃんの成長を評価していきます。出生時のチェックは大切なスタート地点ですが、その後の継続的な観察こそが赤ちゃんの健やかな成長を支える鍵となります。

当院にも、健診では特に問題がないと言われたけれど、向き癖や頭の形が気になるという相談で来院される方が多くいらっしゃいます。医療機関では「様子を見ましょう」と言われることが多いのですが、早めに適切な対処をすることで改善できるケースもたくさんあります。

出生時チェックを知って安心して出産を迎えよう

出産は人生の中でも特別な出来事であり、不安を感じるのは当然のことです。しかし、出生直後にどのようなチェックが行われるのかを事前に知っておくことで、少しでも安心して出産当日を迎えられるのではないでしょうか。医療スタッフは赤ちゃんの安全を第一に考えて、必要な評価や検査を適切に行ってくれます。

私自身も3人の子どもの出産に立ち会いましたが、生まれてきた瞬間の感動は何ものにも代えがたいものでした。同時に、医療スタッフが素早く赤ちゃんの状態を確認している姿を見て、命を守るプロフェッショナルの仕事を目の当たりにしました。出生時のチェックは、赤ちゃんが新しい世界に適応するための第一歩を支える大切な医療行為なのです。

もし出産後に赤ちゃんの体のことで気になることがあれば、遠慮なく医療スタッフに相談してください。そして、退院後に向き癖や頭の形、体の歪みなどが気になった時は、当院のような専門的な施術を行っている治療院に相談するという選択肢もあります。一人で悩まずに、赤ちゃんの健やかな成長のために、いつでもサポートを求めていただければと思います。


院長:中林

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