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手術後の頭痛、いつまで我慢すればいいの?

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こんにちは、堺市北区中百舌鳥の中林整骨院・なかもず院、院長の中林です。先日も「手術が終わったのに、ずっと頭が痛くて…」とご相談にいらした患者さんがいらっしゃいました。手術は無事に成功したのに、なぜか頭痛がなかなか消えない。そんな経験をされている方は、実はとても多いんです。

「いつまで続くんだろう」「病院では様子を見てと言われたけれど、目安が分からなくて不安」。そう感じながらも一人でがんばっている方に、ぜひ読んでいただきたいのがこの記事です。手術後の体に起こっている手術後の体調不良のひとつとして頭痛があり、原因は一つではありません。

今日は25年以上の臨床経験をもとに、術後の頭痛がなぜ起こるのか、どのくらいの期間続くのか、そして何をすれば改善に向かうのかを、できるだけわかりやすくお伝えします。

院長:中林

私自身、小学1年生の時に骨折の手術を経験していて、術後の体のつらさは人ごとではありません。だからこそ、「早く楽になってほしい」という思いを持って、この記事を書いています

目次

手術後に頭痛が起こる理由とは

「手術は成功したのになぜ頭痛が?」と不思議に思われる方も多いと思います。術後の頭痛は、手術が失敗したから起こるわけではありません。手術そのもの、また麻酔の影響によって体内でいくつかの変化が起こり、それが頭痛として現れることがあります。ひとつひとつ確認してみましょう。

麻酔薬の影響による頭痛

全身麻酔では吸入麻酔薬や静脈麻酔薬が使われますが、これらが脳の血管に影響を与えることがあります。特にセボフルランという薬剤は、術後の頭痛を引き起こしやすいことが知られています。

麻酔薬は時間をかけて体内で代謝・排出されていきますが、その過程で血管が一時的に拡張したり収縮したりします。この血管の変化が頭痛の引き金になるのです。この種類の頭痛は比較的早く治まり、術後数時間〜2、3日で軽快することがほとんどです。

麻酔が引き起こす「筋弛緩」と関節の不安定性

頭痛の話をする前に、麻酔が体に与えるもうひとつの大きな影響についてお伝えしたいことがあります。あまり知られていないのですが、これが術後の体調不良が長引く大きな理由のひとつになっているからです。

麻酔をかけると、筋肉が全身で弛緩します。これは手術をスムーズに行うために必要な状態なのですが、筋肉がゆるむということは、関節を支える力も同時に失われるということです。私たちの関節は骨の形だけで支えられているわけではなく、まわりの筋肉が常に微調整をしながら安定を保っています。

麻酔が切れても、筋肉がしっかりと関節を支えられる状態に戻るまでには時間がかかります。その間、関節は不安定なまま日常動作を繰り返すことになり、体の各所に歪みや緊張が蓄積されていくのです。「手術後から体全体がなんとなくバラバラな感じがする」「力が入りにくい気がする」という感覚はまさにこれが理由です。

頭痛も例外ではありません。首や肩まわりの関節が不安定になることで筋肉が過緊張を起こし、頭部への血流や神経伝達に影響が出ます。麻酔の薬効が切れても頭痛が続くのは、こうした関節・筋肉レベルの問題が残っているからです。

硬膜穿刺後頭痛(PDPH)という特殊なケース

帝王切開や整形外科の手術では、「脊椎麻酔(脊髄くも膜下麻酔)」や「硬膜外麻酔」が使われることがあります。この麻酔は背骨の中にある「硬膜」という膜に針を刺して行うのですが、その際に生じた針穴から脳脊髄液が少しずつ漏れ出すことがあります。

脳脊髄液が減ると脳への圧力が下がり、脳を支えている膜や血管が引っ張られて頭痛が起こります。これを「硬膜穿刺後頭痛(PDPH)」と呼びます。最大の特徴は、起き上がったり座ったりすると痛みが強くなり、横になると楽になることです。

術後48時間前後から現れることが多く、症状が強い場合は日常生活もままならないほどつらいことがあります。適切な対処をすれば1〜2週間で改善するケースが多いですが、それ以上長引く場合はブラッドパッチという専門的な処置が必要になることもあります。

手術中の体位・低血圧による頭痛

長時間同じ姿勢で手術台に横たわっていると、首や肩の筋肉が緊張して頭部への血流が悪くなることがあります。術後に「頭が重い」「首や肩がガチガチに固まっている」と感じる方は、このタイプかもしれません。

また手術中は血圧が低めにコントロールされることがあり、脳への血流が一時的に減少することで術後に頭痛が出ることもあります。女性や喫煙習慣がある方は、このタイプの頭痛が起こりやすい傾向があります。さらに前述の筋弛緩による関節の不安定さが加わると、体位による頭痛がより長く続きやすくなります。

頭痛の種類別「いつまで続くか」の目安

「いつになれば治るの?」というのが、最も気になることですよね。術後の頭痛は、その種類によって期間がかなり異なります。あくまでも目安ですが、下の表を参考にしてみてください。

頭痛の種類主な特徴目安の期間
麻酔薬による頭痛体全体の重だるさと頭痛が同時に出ることが多い数時間〜2、3日
硬膜穿刺後頭痛(PDPH)起立で悪化・横臥で軽減する1〜2週間(長引く場合あり)
緊張型頭痛(体位・筋緊張)首・肩のこりと頭痛がセットで出る数日〜2週間程度
関節不安定・歪みによる頭痛麻酔の筋弛緩後に関節が不安定になり慢性化する適切なケアなしでは長期化する可能性あり

「2週間以上経っても頭痛がまったく改善しない」という場合は、麻酔による筋弛緩の影響が残った関節の不安定さや身体の歪みが関係している可能性があります。単に時間が解決するのを待つだけでは、長引いてしまうケースも多いのです。

「検査で異常なし」なのに頭痛が続く理由

MRIや血液検査で異常なしと言われたのに、頭痛がどうしても治まらない。こういったご相談が当院にもとても多く寄せられます。なぜ検査では見つからないのに痛みが続くのか、気になりますよね。

病院での検査は「病気や損傷があるかどうか」を確認するためのものです。一方で、筋肉の緊張や関節の動きの制限、身体の微妙な歪みといった「機能的な問題」は、画像検査では映し出されにくいのです。

麻酔による筋弛緩の影響で関節を支える力が低下し、術後の庇い動作や偏った姿勢が重なることで、首や背骨、骨盤に歪みが生じます。この歪みが神経や血流を圧迫することで頭痛が引き起こされ、長引かせる原因になります。「異常なし」はあくまでも画像上の話であり、体に痛みがある事実は変わりません。その痛みには必ず理由があるのです。

今すぐ受診すべき「危険なサイン」

術後の頭痛のほとんどは時間とともに落ち着きますが、次のような症状がある場合は、早めに医療機関に連絡してください。見逃してほしくない重要なサインです。

  • 頭痛が日に日に悪化している(通常は徐々に軽くなるはず)
  • 38度以上の発熱を伴っている
  • 吐き気・嘔吐が続いている
  • 首の後ろが硬くなっている、または強い痛みがある
  • 意識がぼんやりする、会話がうまくできない
  • 視覚や聴覚に異常が出ている
  • 2週間以上経っても頭痛がまったく改善しない

上記に当てはまる場合は、自己判断で様子を見ず、担当の医師に相談することを強くお勧めします。

自宅でできる頭痛の対処法

危険なサインには当てはまらないけれど、つらい頭痛が続いている。そんな方に向けて、自宅でできる基本的な対処法をお伝えします。難しいことはありません。

安静と水分補給が基本中の基本

特に硬膜穿刺後頭痛の場合は、横になって安静にすることが最も効果的です。水分を十分に摂ることで脳脊髄液の産生が促され、漏れ出た分を補いやすくなります。1日2リットルを目安に水分を摂りましょう。ただし心臓や腎臓に疾患がある方は、事前に医師に相談してください。

コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があり、頭痛を和らげる効果が期待できます。ただし授乳中の方は摂取量に十分な注意が必要です。

首・肩まわりを温めてほぐす

緊張型頭痛の場合は、首の後ろを蒸しタオルで温めたり、肩をゆっくりまわして筋肉をほぐすだけでも楽になることがあります。ただし手術直後は傷口への影響が懸念されるため、必ず医師の許可を確認してから行ってください。

光・音・スマホから少し離れる

頭痛があるときは、明るい光や強い音が刺激になります。スマートフォンやテレビの画面も長時間見るのは避け、部屋を少し暗くして静かに休むことが大切です。「少し見るだけ」が積み重なって頭痛を長引かせているケースも意外と多いのです。

頭痛を長引かせる「身体の歪み」と麻酔の深い関係

麻酔の影響が抜けても頭痛が続く場合に見落とされがちなのが、麻酔による筋弛緩をきっかけに生じた関節の不安定さと、そこから派生する身体の歪みです。じつはこれが、術後の頭痛が長期化する最も多い理由のひとつです。

術中に全身の筋肉がゆるむと、各関節を支える力が一時的に失われます。手術が終わって麻酔が切れた後も、筋肉が十分な支持力を回復するまでにはある程度の時間が必要です。その間に手術の傷をかばう動作、安静期間中の偏った姿勢、授乳や抱っこといった繰り返しの動作が加わることで、首・肩・背骨・骨盤に歪みが積み重なっていきます

この歪みが神経や筋肉を圧迫し、頭部への血流が滞ると頭痛が生じます。「麻酔は抜けたはずなのに、なぜかずっと頭が重い」という方の体の中では、まさにこのことが起きているのです。当院での検査でも、術後の患者さんのほとんどに首の傾きや肩の高さの左右差が確認されます。「薬でも治らなかった頭痛が楽になった」という声を、これまで数多くいただいてきました。

当院のアプローチ|原因を特定して根本から整える

当院では、術後の頭痛でいらっしゃる方に対して、まず「なぜ頭痛が続いているのか」の原因特定から始めます。痛みだけを見るのではなく、身体全体のバランスや動きの状態を丁寧に調べることが、改善への最短ルートだと考えているからです。

5種類の独自検査で状態を把握する

姿勢分析・関節可動域・神経検査・歩行解析など、5種類の検査を組み合わせることで、身体の状態を立体的に把握していきます。「検査で異常なし」と言われてきた方でも、当院の検査で原因が見えてくることが多いです。麻酔の影響による関節の不安定さが残っているかどうかも、この検査の中で確認していきます。

検査から施術まで院長が一貫して担当

当院は院長一人が問診・検査・施術のすべてを担当します。「行くたびに担当者が違って、毎回一から説明しなければならない」という経験をされた方も多いと思いますが、当院ではそういったことが起こりません。小さな体の変化を見逃さないためにも、一貫して担当することを大切にしています。

薬に頼らない施術で体のバランスを整える

当院が取り入れているオステオパシーという手技療法は、薬を使わずに身体の歪みや緊張を整えるアプローチです。授乳中の方や、できるだけ薬を避けたいという方にも安心して受けていただける施術です。麻酔後に不安定になった関節を支える筋肉の緊張を整え、首・肩・背骨・骨盤のバランスを回復させることで、頭痛の根本的な原因にアプローチします。

最後に、院長・中林からひとこと

手術後の頭痛は「時間が経てばそのうち治る」と言われることが多いですが、麻酔による筋弛緩→関節の不安定→身体の歪みという流れが体の中で起きている場合、何もしないままでは長引いてしまいます。2週間以上経っても改善しないときは、体が「ちゃんとケアしてほしい」と訴えているサインだと思ってください。

私自身、小学1年生の時に交通事故で骨折し、手術と長いリハビリを経験しました。術後のつらさ、「いつまで続くんだろう」という不安は、体で知っています。だからこそ、同じような状況で悩んでいる方の力になりたいと、25年以上この仕事を続けてきました。

一人で抱え込まず、まずは気軽に相談してください。「こんなことで相談してもいいのかな」という遠慮は不要です。検査をして、原因がわかれば、不安も半分以上はなくなります。あなたの体に合った改善の道を、一緒に探していきましょう。


院長:中林

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