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帝王切開後にお腹を押すと痛い!癒着が原因?

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育児の毎日、本当にお疲れ様です。中林整骨院・なかもず院の院長、中林佑樹です。

赤ちゃんを抱っこしたとき、ふとお腹に触れたとき、「あれ、ここを押すと痛い…」と気になったことはありませんか?チクチクやひきつりと違って、触れると・押すとはっきり痛みがある場合、「何か悪い病気なのかな」と不安が一段と強くなりますよね。

産後にお腹を触ると痛みを感じる症状は、産後の骨盤矯正で来院されるママさんが最も多く訴える不調のひとつです。この症状、原因によっては早めの受診が必要なケースもありますが、多くは体の回復過程で起きる自然な反応です。今日はその見分け方と対処法を、25年以上の臨床経験をもとにわかりやすくお伝えします。

院長:中林

「押すと痛い」は不安になりやすい症状ですが、原因を知ることが一番の安心につながります。一緒に整理していきましょう

目次

産後にお腹を押すと痛い4つの主な原因

「お腹を押すと痛い」という症状は、痛む場所・時期・強さによって原因が大きく異なります。闇雲に不安がるより、まず自分の症状がどれに近いかを確認することが大切です。4つの代表的な原因とそれぞれの特徴を見ていきましょう。

①後陣痛・子宮の回復による圧迫痛

産後すぐから数週間は、子宮が収縮して元の大きさに戻ろうとする「後陣痛」の影響でお腹全体が敏感になっています。

この時期は子宮が拳大から徐々に縮小していくため、お腹を軽く触れるだけでも痛みを感じやすい状態です。特に下腹部の中央から左右にかけて圧迫痛を感じやすく、産後2〜3日がピークで1週間ほどで落ち着くことが多いです。

授乳のたびに子宮収縮が促されるため、授乳後にお腹を触ると特に痛みが強くなる方もいます。これは正常な回復過程のサインです。

②帝王切開の傷跡・癒着による圧迫痛

帝王切開で出産されたママさんで、傷跡の周辺を押すと強い痛みがある場合は癒着が進んでいる可能性があります。

皮膚・筋膜・腹膜など複数の層が修復される過程で、本来くっつかないはずの組織同士が癒着してしまうことがあります。癒着した部分は外からの圧力に対して特に敏感で、押したときに「ズキッ」とした鋭い痛みが出やすいのが特徴です。

帝王切開後の傷跡の癒着は、産後1か月以降も右下腹部や左下腹部など傷の近くを押したときだけ痛むケースが多く、痛む場所が一定している場合は癒着が主な原因と考えられます。

帝王切開後の回復についての詳細は、帝王切開の傷の痛み|知っておくべき4つの時期と対処法もあわせてご覧ください。

③子宮内膜炎・産褥熱による圧迫痛

お腹を押すと痛い症状に加えて、発熱・悪臭のある悪露・強い倦怠感がある場合は感染症の疑いがあります。

産後の子宮内に細菌が繁殖して炎症を起こす子宮内膜炎や、産褥熱と呼ばれる産後の感染症は、38℃以上の発熱と強い下腹部の圧迫痛が特徴です。

このような症状が重なっている場合は様子見は禁物です。速やかに産婦人科を受診してください。

④腹直筋離開・筋膜の炎症による圧迫痛

産後1か月以降でも、お腹の中央ライン(へそ周辺)を押すと痛みがある場合は腹直筋離開が絡んでいることがあります。

腹直筋離開とは、妊娠中にお腹が大きくなる過程で左右の腹直筋が押し広げられ、産後も正中線が離れたままになっている状態です。離開部分は組織が薄くなっているため、押すと独特の「ふかふかした痛み」「中に指が沈む感じ」として感じやすいです。

「今すぐ受診すべき」危険サインの見分け方

産後のお腹の圧迫痛は、「様子見でよいもの」と「すぐ受診が必要なもの」がはっきり分かれています。以下のチェックポイントを確認して、自分の状態を判断してみてください。

症状の組み合わせ判断の目安受診先
押すと痛い+38℃以上の発熱⚠️ 早急に受診産婦人科
押すと痛い+悪臭・量の多い悪露⚠️ 早急に受診産婦人科
押すと痛い+嘔吐・食欲不振⚠️ 早急に受診産婦人科・内科
傷跡周辺のみ押すと痛い(熱なし)◎ 経過観察+専門家相談整骨院・産婦人科
へそ周辺が押すと痛い(熱なし)◎ 経過観察+専門家相談整骨院

発熱・嘔吐・強い悪露など全身症状が伴う場合は「産後だから仕方ない」と自己判断せず、すぐに医療機関を受診することを強くおすすめします。

圧迫痛が骨盤の歪みと関係している理由

感染症などの緊急性がないと確認できたあとも、圧迫痛が長引く場合は骨盤の歪みが深く関係していることがほとんどです。25年以上の臨床経験の中で、「押すと痛い」を訴えるママさんを検査してみると、骨盤が大きく歪んでいるケースが非常に多くあります。

出産という大きな負荷を経た骨盤は、ゆっくりと歪みが蓄積していきます。傷をかばう姿勢、抱っこの重さ、授乳の前傾姿勢——これらが積み重なることで腹部周辺の筋肉・筋膜が常に緊張した状態を強いられます。その結果として、外から圧力が加わると痛みとして感じやすくなるのです。

圧迫痛から広がりやすい産後の不調

腹部の圧迫痛を放置して骨盤の歪みが進行すると、体のあちこちに不調が連鎖しやすくなります。当院でも「お腹の痛みで来たら、他の症状も一気に楽になった」とおっしゃるママさんは少なくありません。

「お腹だけじゃなく、全身がなんかおかしい」と感じているなら、それは骨盤から全身を整えるタイミングのサインかもしれません。

自宅でできるケアと注意点

緊急性がないと確認できた圧迫痛に対して、自宅でできるケアをご紹介します。ただし、強い痛みや発熱がある場合はセルフケアより受診を最優先にしてください。

無理のない姿勢の見直し

抱っこや授乳のとき、ついお腹をかばって前かがみになっていませんか。この前傾姿勢が長く続くと、腹部周辺の筋肉が常に縮んだ状態になり、圧迫痛が出やすくなります。

授乳クッションを活用して腕への負担を減らす、抱っこの高さを調整して背筋を伸ばすなど、小さな姿勢改善から始めてみてください。

腹部を温めて筋肉の緊張をほぐす

医師の許可が出たら、入浴やホットパックでお腹周りを温めることが有効です。温めることで血流が改善し、筋肉や筋膜の緊張が和らいで圧迫痛が軽減しやすくなります。

ただし、感染症が疑われる場合(発熱・悪露の異常など)は温めることで炎症が悪化する可能性があります。発熱がある時期は温熱ケアは行わないようにしてください。

体幹のインナーマッスルを少しずつ目覚めさせる

産後の腹部は筋力が大幅に低下しています。体幹が弱いと腹壁への圧力が増して圧迫痛が出やすくなるため、ドローイン(お腹を薄く引き込む呼吸エクスペルシズ)から始める体幹の再活性化が有効です。息を細く長く吐きながらおへそを背骨に引き寄せる動作を1日10回から無理なく続けてみてください。

産後のケアは「不安を感じたとき」がベストタイミング

「まだ症状がひどくないから」「忙しいから」という理由でケアを後回しにしているうちに、骨盤の歪みは着実に進行します。1か月健診で異常がなかったとしても、体の機能的なバランスの乱れは医療検査では見つかりにくいことが多いです。

産後の骨盤は出産後2〜6か月が最も整いやすい時期です。この時期に適切なケアを始めることで、体の回復スピードが大きく変わってきます。産後の骨盤矯正については症状別ページで詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

最後に、不安なときこそ一人で抱え込まないで

産後にお腹を触ると感じる圧迫痛には、後陣痛・傷跡の癒着・感染症・腹直筋離開という4つの主な原因があります。発熱などの全身症状があれば迷わず医療機関へ。そうでなければ骨盤や体幹のケアで改善できるケースがほとんどです。

25年以上の臨床経験の中で、「こんなことで相談してもいいの?」と遠慮しながら来院されるママさんを何人も見てきました。でも、遠慮する必要はまったくありません。小さな違和感こそ、体からの大切なメッセージです。

「この痛みは大丈夫なのかな」という不安をそのままにしておくより、一度しっかり診てもらう方が、ずっと心も体も楽になります。いつでもお気軽にご相談くださいね。一緒に元気なママの体を取り戻していきましょう。


院長:中林

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