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出産後にお腹がひきつる3つの原因と対処法

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こんにちは、堺市北区中百舌鳥の中林整骨院・院長の中林佑樹です。最近、めっきり暖かくなってきましたね。

赤ちゃんのお世話に追われる中で、ふと「お腹がギュッとひきつる感じがする…」と気になったことはありませんか?「これって普通のこと?」「なにか悪い病気なのかな」と不安になってスマートフォンで調べているママさん、当院にもたくさんいらっしゃいます。

産後にお腹がひきつるような感覚は、産後の骨盤矯正で来院されるママさんが最も多く訴えられる症状のひとつです。実はこの症状、原因によってまったく異なる対処が必要になります。今日はそのひきつり感の正体と、時期別のケア方法についてわかりやすくお伝えしますね。

院長:中林

「ひきつる」という感覚は一言で言っても原因がいくつかあります。どれに当てはまるかを知るだけで、不安がだいぶ和らぐはずです

目次

お腹がひきつる感覚、3つの正体とは

産後にお腹がキュッとひきつるような感じになる原因は、大きく分けて3つあります。それぞれ発症する時期や感じ方に特徴があります。自分がどのタイプに近いかを確認しながら読み進めてみてください。

①後陣痛による子宮収縮

産後すぐから数日の間に感じるひきつりは、後陣痛である可能性が高いです。

後陣痛とは、出産によって大きく広がった子宮が元の大きさに戻ろうとする収縮の痛みのことです。子宮が収縮するたびに「ギューッ」とお腹がひきつる感覚が出ます。

特に授乳中はオキシトシンというホルモンが分泌されて子宮収縮が促されるため、授乳のたびにひきつりが強まるのが後陣痛の大きな特徴です。

経産婦さんや赤ちゃんが大きかった場合は、初産に比べて強く感じる方が多いです。産後2〜3日がピークで、通常は1週間以内に落ち着いてきます。

②帝王切開の傷跡のひきつれ

帝王切開で出産されたママさんは、傷跡がひきつれるような感覚が産後しばらく続くことがあります。

皮膚・皮下脂肪・筋膜・腹膜・子宮と、複数の層を切開した傷が回復する過程で「癒着」が起きます。層と層がくっついてしまうことで、体を動かすたびにお腹が引っ張られるような感覚が出てくるのです。

深呼吸をしたとき、体をひねったとき、寝起きの動作時などにひきつれを感じやすいのが癒着タイプの特徴です。帝王切開後の傷の回復については、帝王切開の傷の痛み|知っておくべき4つの時期と対処法でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

③腹直筋離開によるひきつり感

産後1か月以上経っても「お腹に力が入らない」「お腹が内側から引っ張られる感じがする」という場合は、腹直筋離開を疑う必要があります。

腹直筋離開とは、妊娠中にお腹が大きくなる過程でお腹の真ん中を縦に走る腹直筋が左右に押し広げられ、産後も離れたままになっている状態です。

腹直筋が離開したままだと体幹が不安定になり、腰痛や股関節の痛みなど他の症状にも波及していきます。放置すると回復に時間がかかるため、早めにケアを始めることが大切です。

ひきつり感はどれくらいで治まるの?

「いつになったら楽になるんだろう…」と感じているママさんのために、原因別のおおよその目安をまとめました。ただし個人差が大きいため、あくまで参考としてご覧ください。

原因主な時期自然回復の目安
後陣痛(子宮収縮)産後すぐ〜1週間産後1週間以内に落ち着くことが多い
帝王切開の傷跡の癒着産後1か月〜1年適切なケアで3〜6か月が目安
腹直筋離開産後1か月〜ケアなしでは数年以上続くことも

後陣痛以外の2つは、ただ安静にしているだけでは改善しにくいという点が共通しています。「そのうち治るかな」と放置している間に、骨盤の歪みや体幹の弱さが積み重なっていくことがあります。

ひきつりが長引くとき、骨盤との関係を見直して

産後のお腹のひきつり感は、骨盤の歪みとセットで起きているケースがとても多いです。傷や筋肉の問題だけでなく、体の土台である骨盤が不安定な状態だと、周囲の筋肉や筋膜がいつも緊張した状態を強いられます。その結果としてひきつり感が出やすくなるのです。

当院で産後のひきつりを訴えるママさんを検査すると、骨盤が思った以上に歪んでいるケースがほとんどです。傷の痛みや授乳の姿勢をかばううちに、体の歪みが静かに進行しているんですね。

骨盤の歪みが引き起こしやすい連鎖症状

産後のひきつりを放置して骨盤の歪みが進むと、次のような症状が出やすくなります。当院でも、ひきつりをきっかけに来院されて、他の不調も一緒に改善されるケースは少なくありません。

「ひきつりだけじゃなく、なんか体全体がガタガタしてる気がする…」と感じているなら、それは骨盤から全身を整えるサインかもしれません。

今日からできるセルフケアのポイント

原因別に、自宅でできるケアのポイントをお伝えします。ただし、強い痛みがある場合や症状が悪化する場合は、無理せず専門家に相談することを最優先にしてください。

後陣痛タイプのケア

後陣痛によるひきつりは、無理に抑え込もうとせず、できる限りゆったりと過ごすことが一番です。

授乳中に強まる場合は、横向きに寝た姿勢で授乳するサイドライング授乳が有効です。お腹への圧迫が減るため、収縮の痛みが和らぎやすくなります。痛みが非常に強い場合は、産婦人科に相談して鎮痛剤を処方してもらうことも選択肢のひとつです。

傷跡・癒着タイプのケア

傷が完全に塞がったことを確認してから(産後1〜2か月が目安)、傷跡周辺の保湿と軽いマッサージを取り入れてみてください。

シリコンジェルシートや医療用テープで傷跡を保護することで、癒着の進行を抑え、ひきつれを軽減できることが多いです。まだ赤みやかさぶたが残っている段階では、直接触れることは避けてください。

腹直筋離開タイプのケア

腹直筋離開がある場合、通常の腹筋運動(クランチ・シットアップ)はかえって離開を広げる可能性があるため避けてください。

仰向けに寝て膝を立て、お腹をへこませる「ドローイン」から始めるのが基本です。息を細く長く吐きながらお腹を薄く引き込む動作を1日10回程度行うだけでも、インナーマッスルの回復に役立ちます。

産後のケアはいつから始めればいいの?

「傷がまだ癒えていないのに整骨院に行っていいの?」という疑問もよくいただきます。

1か月健診で問題がなければ、産後のケアをスタートできます。当院では傷跡に直接触れることなく骨盤・体幹全体のバランスを整える施術を行っていますので、ひきつりが残っている時期でも安心してお越しいただけます。産後の骨盤矯正は産後2〜6か月が最も骨盤が整いやすい時期とされていますが、気になった時点で始めるのが早ければ早いほど、体への負担も少なくて済みます。

最後に、ひとりで抱え込まないでほしい

産後にお腹がひきつる感覚は、後陣痛・傷跡の癒着・腹直筋離開という3つの原因が主なものです。どれも「産後に起こりやすいこと」ではありますが、放置していいものとそうでないものが混在しています。

25年以上の臨床経験の中で感じるのは、ひきつりをきっかけに受診したママさんが「実は体全体がボロボロだった」と気づくケースの多さです。育児に必死なあまり、自分の体のサインを後回しにしてしまうのは本当によくわかります。でも、ママの体が元気でいることが、赤ちゃんにとっても何より大切なことです。

「これくらいで相談してもいいの?」なんて遠慮はいりません。気になることがあれば、いつでも気軽にご相談ください。一緒に元気な体を取り戻していきましょう。


院長:中林

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