
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
産後の生活の中で、「お腹の傷が引っ張られるような感じがして怖い」「体を伸ばすたびに傷のあたりがつっぱって痛い」と感じていらっしゃいませんか。堺市北区中百舌鳥にある中林整骨院・なかもず院の中林です。今日はそんな悩みについて、一緒に考えていきたいと思います。
帝王切開を経験されたお母さんの中には、退院後しばらく経ってもお腹の傷が引っ張られるようにつっぱる感覚が続いて、「これっていつまで続くの?」「何か悪いことが起きているんじゃないか」と不安を抱えながら過ごされている方がたくさんいます。育児の疲れに加えてこんな不快感まであると、体も心も消耗してしまいますよね。




傷のつっぱりを「出産した証だから仕方ない」と思って我慢されている方がとても多いんです。でも実は、傷跡の状態と骨盤のバランスは深く繋がっていて、適切にケアすることで体全体がずいぶん楽になることがあります。まずは原因を知ることから始めましょう
手術後の傷跡が硬く感じられたり、体を動かすたびに引きつれるような感覚が出たりするのには、ちゃんとした理由があります。この仕組みをきちんと理解することで、無用な不安を手放すことができますし、より効果的なケアへの近道にもなります。傷の回復というのは思っているよりも複雑で、段階的に進んでいくものなのです。
私たちの体は傷を受けると、炎症期・増殖期・成熟期という三つの段階で修復を進めていきます。帝王切開の場合、皮膚だけでなく皮下脂肪・筋膜・子宮まで複数の層を切開するため、それぞれの層が修復されるときに癒着(ゆちゃく)が起きやすい状態になります。
癒着とは、本来は別々に動くはずだった組織同士が、傷跡の周囲でくっついてしまう現象のことです。体を伸ばしたり、前かがみになったりするたびに「ぐっと引き絞られるような感じ」がするのは、このような癒着が影響していることがほとんどです。
表皮の傷は数週間で塞がりますが、内部の組織が安定するまでには半年から一年以上かかることがあります。傷は「外から見えなくなった」からといって、内部の修復が終わったわけではありません。この成熟期の間は特にコラーゲンが大量に産生されて組織が硬くなりやすく、引きつれ感も出やすい時期です。
「もう傷は治っているはずなのに、なんでこんなに突っ張るんだろう」と思われる方も多いのですが、それはまさに内部がまだ修復の真っ最中だというサインなのです。焦らず体の声を聞いてあげてください。
長年たくさんの産後のお母さんを診させていただく中で、あることに気づいています。それは、お腹の傷の引きつれ感が強い方ほど、骨盤のゆがみも顕著に出ているケースが非常に多いということです。傷だけの問題として捉えてしまうと、なかなか根本的な改善に繋がりにくいことがあります。
妊娠から産後にかけて、体はリラキシンというホルモンの影響で骨盤周囲の靭帯が緩んだ状態になります。この時期に帝王切開を経験すると、傷を庇う姿勢が習慣化してしまい、骨盤が前後左右にゆがんでいきやすくなります。
骨盤がゆがむと、お腹周囲の筋膜や皮膚に余計な引っ張りがかかります。もともと癒着しやすい傷跡の部分に、さらに力が集中することで、つっぱり感がより強く感じられる悪循環が生まれてしまいます。
骨盤のゆがみを放置すると、お腹の傷の引きつれだけでなく、産後の腰痛や恥骨まわりの痛みが強くなってくるケースがあります。さらに、骨盤底筋群の機能が低下することで産後の尿漏れに悩まれる方も多く、股関節の違和感や膝まわりの痛みとして現れることもあります。
「最近なんだかあちこちが痛くなってきた」という方は、骨盤のゆがみとお腹の傷の癒着が根っこで繋がっている可能性があります。一つ一つ別々に対処しようとするより、根本からアプローチするほうが結果的に早く楽になれることが多いです。
専門家への相談と並行して、自宅でもできることはたくさんあります。難しいことは何もありませんが、焦らずコツコツと続けることが大切です。まずは今日からできることを一つだけ取り入れてみてください。
傷が塞がり、担当の医師からOKが出た段階になったら、保湿クリームや無香料のオイルを使って傷跡周辺をやさしくマッサージしてみてください。傷跡を横方向に軽くずらしたり、周囲の皮膚をつまむように持ち上げることで、癒着をゆっくりとほぐす効果が期待できます。赤みや熱感、強い痛みがある場合は無理をせず、まず担当医に確認してからにしましょう。
横隔膜と骨盤底筋は連動して動いています。鼻からゆっくり息を吸ってお腹を膨らませ、口からゆっくり吐いてお腹をへこませる腹式呼吸を、授乳中や赤ちゃんが寝た隙間に1日数回取り入れてみてください。お腹の深層部にある筋膜にやさしく動きを与えることができ、続けることで体の内側からじわじわ変化が出てきます。
授乳や抱っこで長時間前かがみになると、傷跡がつっぱりやすくなります。授乳クッションを活用したり、抱っこの際に腰を必要以上に丸めないよう意識するだけで、傷への負担はかなり変わります。毎日の姿勢の積み重ねが、傷の回復にも骨盤の状態にも大きく影響してくるのです。
セルフケアを続けても改善が見られない、あるいは「自分だけでは限界がある」と感じたときは、ぜひ専門家のサポートを受けることをお勧めします。当院では、検査から施術まですべて私一人が責任を持って行い、根本原因を丁寧に探りながら施術を進めています。
産後骨盤矯正では、骨盤を「ただ整える」のではなく、なぜそのような状態になったのかという原因まで含めて向き合います。骨盤のゆがみが解消されることで傷跡周囲への余計な引っ張りが減り、つっぱり感の改善に繋がることが多くあります。
整形外科や産婦人科で「しばらく様子を見ましょう」と言われてなかなか改善しなかった方でも、原因から丁寧にアプローチすることで「体が軽くなった」「抱っこが楽になった」と喜んでいただけるケースが多くあります。25年以上・延べ10万人以上の施術経験の中で、「諦めなくてよかった」と言ってもらえる瞬間が私にとっての一番の喜びです。
お腹の傷が引っ張られるような感覚は、体が一生懸命修復しようとしているサインでもありますが、骨盤のゆがみが絡んでいると自然には解消しにくくなることがあります。産後という体の大切な回復期だからこそ、早めに向き合って楽に過ごしてほしいと思っています。
お腹の傷の引きつれ感はもちろん、腰・恥骨・股関節・膝の痛みや、産後の尿漏れなど、お体に関することであればどんな小さなことでもお気軽にご相談ください。「あの時相談して良かった」と思っていただけるよう、一緒に体と向き合っていきましょう。一人で悩まないで、いつでも声をかけてください。

