
院長:中林お気軽にご相談ください!

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毎日の授乳のたびに、ふと我が子の後頭部が平らに見えて「これって大丈夫なのかな…」と気になってしまうこと、ありませんか。SNSや育児グループで「縦抱き授乳にしたら頭の形がよくなった」という声を見かけて、気になって調べ始めた方も多いのではないかと思います。
今日は、赤ちゃんの頭の形について、なかもずで整骨院を営む私・中林の視点からじっくりお伝えしていきます。「縦抱きに変えれば解決するの?」という疑問にも、正直にお答えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。




赤ちゃんの頭の形について来院されるお母さんから「縦抱きにしたら変わりますか?」とよく聞かれます。答えは「縦抱きは確かに有効な一手ですが、それだけでは不十分なことも多い」です。今日はその理由も含めて、わかりやすくお伝えしますね
赤ちゃんの頭の骨はとても柔らかく、外から継続的に力がかかり続けると、その形に沿って変わっていきます。だからこそ、毎日何度も行う授乳の姿勢が頭の形に無関係なわけがないのです。授乳という行為は1日に8〜12回ほど、1回あたり10〜20分以上かかることもあります。積み重なれば、頭にかかる圧力は相当なものになります。
一般的な横抱き授乳では、赤ちゃんの後頭部がお母さんの腕や抱き枕に乗った状態になります。この姿勢が毎回同じ向きで続くと、後頭部の特定の場所に圧力がかかり続けることになります。特に向き癖がある赤ちゃんは、どうしても同じ側を下にした横抱きになりやすいため、注意が必要です。
縦抱き授乳とは、赤ちゃんを胸の前で立てるように抱いた状態で授乳する方法です。この姿勢の最大のメリットは、後頭部への直接的な圧力がかかりにくくなることです。横抱きと比べて後頭部がフリーな状態を保ちやすく、同じ部位への圧迫が分散されます。
もうひとつのメリットとして、授乳後のゲップが出やすい点も挙げられます。縦抱きは重力の助けを借りてガスが上に抜けやすい姿勢なので、授乳後もそのまま背中をさすってあげやすいのも好評です。赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても、やさしい姿勢と言えるでしょう。
さらに重要なのが、授乳ごとに左右を交互に変えやすくなるという点です。縦抱きは左右どちらの乳房からでも自然な姿勢で授乳できるため、同じ向きばかりになるという状況を防ぎやすくなります。左右交互に授乳することで、頭部への圧力を均等に分散できるのが、縦抱き授乳の最大の強みです。
やり方の基本は、赤ちゃんの頭・背中・おしりを一直線に支えることです。首がまだすわっていない生後2〜3ヶ月頃は、特に首のつけ根をしっかり手で支えることが大切です。赤ちゃんの胸がお母さんの胸に密着するようにすると安定します。
母乳の場合、赤ちゃんの口の高さと乳首の高さが合うように、授乳クッションなどを使って高さを調整するのがポイントです。ミルクの場合は哺乳瓶の角度に注意しながら、空気を飲み込みすぎないように気をつけてあげてください。慣れないうちはやりにくく感じることもありますが、数回試すうちに自然とコツがつかめてくる方がほとんどです。
ここが一番大切なところです。縦抱き授乳は頭の形の改善に有効な方法のひとつですが、それだけで完全に改善するかというと、正直に言って「それだけでは難しいケースも多い」というのが私の実感です。
理由は、頭の形が崩れる原因は授乳姿勢だけではないからです。向き癖・首の筋肉のこわばり・お腹の中にいたときの姿勢・出産時の負荷など、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。授乳の姿勢を変えても、根本的な向き癖が解消されていなければ、寝ているときに同じ向きに戻ってしまいます。
当院にも「縦抱きに変えてしばらく様子を見たけど改善しなかった」というご相談で来院されるケースが増えています。授乳の改善は大切ですが、それと同時に身体そのものの状態を見直すことが根本解決への近道です。
赤ちゃんの頭蓋骨は生後6ヶ月頃から急速に硬くなっていきます。柔らかい時期であればあるほど、外からのアプローチで形を整えやすいのは事実です。逆に言えば、生後6ヶ月を過ぎてから「やっぱり気になる」と動き出しても、改善できることに限りが出てきます。
小児科や健診で「様子を見ましょう」と言われて安心してしまい、気づいたら頭蓋骨が固まってしまっていた…というケースは、私の臨床経験のなかでも少なくありません。「様子を見る」こと自体は決して悪いことではありませんが、改善のために何かできることがあるなら、早い段階で動き出す方が選択肢が広がります。
生後0〜3ヶ月は頭蓋骨が最も柔らかい時期で、授乳姿勢の改善や寝かせ方の見直しが直接的な効果を発揮しやすい時期です。この頃から縦抱き授乳と左右交互授乳を習慣にしておくことが、予防として非常に有効です。
生後3〜6ヶ月になると首がすわり始め、赤ちゃん自身の動きも増えてきます。この時期は向き癖が固定化されやすいタイミングでもあります。授乳の工夫に加えて、うつぶせ遊び(タミータイム)を取り入れて後頭部への圧力を減らすことも効果的です。
生後6ヶ月以降は頭蓋骨が急速に固まり始めます。この時期に気になる場合は、セルフケアだけに頼らず専門家に相談することを強くおすすめします。特に赤ちゃんの向き癖が強く残っている場合は、身体全体のバランスを整える施術が必要になるケースがあります。
縦抱き授乳と並行して行うことで、より効果が期待できるケアをお伝えします。どれも難しいことではありませんので、日常のルーティンに取り入れてみてください。
まず、左右交互の授乳を意識することです。毎回の授乳で左右を交互にするだけでも、頭への圧力の偏りを大きく減らせます。どちらから始めたか忘れてしまうことも多いので、スマートフォンのメモアプリや授乳記録アプリを活用するのもいい方法です。
次に、タミータイム(うつぶせ遊び)の導入です。お昼寝の合間など赤ちゃんが機嫌のいいタイミングで、必ず目を離さずにうつぶせにしてあげましょう。後頭部への圧力がゼロになり、同時に背中や首の筋力も育ちます。首がすわっていない時期でも、お母さんの胸の上に乗せる「胸うつぶせ」なら安全に行えます。
さらに、声かけの方向を変えることも意識してみてください。いつも同じ方向から声をかけていると、赤ちゃんはその方向ばかりを向くようになります。テレビや光源の位置、声をかける方向を意識的に変えることで、自然な向き癖の予防になります。
これまでお伝えしてきたことを試しても、なかなか改善しない。または、健診で指摘されてから気になって仕方がない。そういったときは、赤ちゃんの身体そのものに目を向ける必要があります。
赤ちゃんの頭のゆがみの背景には、首の筋肉のこわばりや骨盤まわりの左右差、全身のバランスの乱れが関わっていることがあります。これらは授乳姿勢を変えるだけでは解決できないため、根本から整えるアプローチが必要です。
当院では赤ちゃんの整体にも力を入れており、問診と複数の検査を通じて「なぜ向きやすいのか」「どこに原因があるのか」を丁寧に調べたうえで施術を行っています。施術は赤ちゃんの小さな身体に合わせた、とても優しいものです。痛みが少なく短時間で行えますので、赤ちゃんへの負担もほとんどありません。国家資格を持つ私・中林が、問診から施術まですべて一貫して担当しますので、初めての方も安心してお越しください。
気になる症状として、以下のようなことが当てはまる場合は、セルフケアだけに頼るのではなく専門家への相談も視野に入れてください。
一つでも当てはまるものがあれば、一人で抱え込まずにご相談いただければと思います。月齢が進むほど、できることが限られてきます。早めに動き出すことが、お子さんのためになります。
縦抱き授乳は、後頭部への圧力を分散させ、向き癖の予防・改善にも役立つ、とても有効な方法です。今日からでもすぐに始められますし、コストもかかりません。ぜひ取り入れてみてください。
ただし、縦抱きはあくまでも対策のひとつです。すでに頭の形が気になるほど変わってきていたり、向き癖が強く固定化されてきていると感じる場合は、身体の根本から見直すことが必要です。私自身、臨床経験25年・延べ10万人以上の施術を通じて感じていることは、「早く気づいて、早く動いた人ほど改善しやすい」ということです。
お子さんの頭の形について不安を感じているなら、どうか一人で悩まないでください。「これって相談していいのかな」という段階でも大丈夫です。ぜひお気軽にご連絡いただければ、一緒に考えます。

