
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
生まれて間もないわが子が、抱っこのたびにグッと身体を反らせる。授乳中にのけぞって飲めない。寝かせてもピーンと硬くなる。そんな場面に遭遇して「これって普通のこと?」とドキッとされたお父さん・お母さん、本当に多いです。


こんにちは、中林整骨院・なかもず院の中林です。当院には産後ケアや赤ちゃん整体を希望されるご家族が多く来院されますが、「反り返りが気になって」というご相談は本当によくいただきます。結論からお伝えすると、ほとんどのケースは成長の過程で自然に落ち着くものですが、中には早めに対処したほうがいい場合もあります。この記事では、臨床25年以上の経験をもとに、知っておいてほしい大切なことをお話しします


新生児が反り返る動作は、多くの赤ちゃんに見られる自然な反応です。ただ、赤ちゃんの頭の形や向き癖、頭のゆがみとも深く関わっていることがあるため、反り返りの「程度」や「パターン」をきちんと見極めることがとても大切です。
特に頻度が高かったり、抱っこができないほど激しかったりする場合は、身体の緊張や骨格のバランスが関係していることがあります。「様子を見ましょう」で終わらせる前に、ぜひ最後まで読んでみてください。
赤ちゃんが反り返る動作には、発達上の自然なものと、身体の緊張や不快感から来るものの2種類があります。まずはこの2つをきちんと区別して理解することが大切で、そこから対処法も変わってきます。生後まもなくの赤ちゃんは神経系がまだ未成熟なため、全身で反応してしまうことが多く、それが反り返りとして現れるケースが少なくありません。
生後間もない赤ちゃんには「原始反射」と呼ばれる、本能的な動作のプログラムが備わっています。その中のひとつに「緊張性迷路反射(TLR)」があり、これが仰向けのときに頭・背中・足を後ろに反らせる動きを引き起こします。これは脳の発達とともに徐々に統合されていくため、生後4〜6ヶ月頃には自然と落ち着いてくることがほとんどです。
一方で、赤ちゃんが何らかの不快感を訴えるために反り返ることもあります。よく見られる原因として、胃食道逆流(ミルクや母乳が食道に逆流する)、お腹のガスが溜まった状態、授乳時の姿勢的な不快感などが挙げられます。このタイプの反り返りは、特定のタイミング(授乳中・授乳後)に集中することが多く、機嫌が悪かったり泣き声が激しかったりするのが特徴です。
当院で施術を行っている中で感じるのですが、出産時の負担や子宮内での姿勢が影響して、首や背中の筋肉に左右差のある緊張が残っているケースが意外と多いです。こうした筋緊張は見た目ではわかりにくいのですが、赤ちゃんの身体が特定の方向に引っ張られるように反ることで現れます。硬式野球のピッチャーを長年やっていた私自身も、身体の左右バランスがいかにパフォーマンスと体調に影響するかを身をもって知っているので、赤ちゃんの身体のアンバランスも決して見逃せないと感じています。
ほとんどの反り返りは成長の過程で落ち着いていきますが、いくつかのパターンは早めに専門家に診てもらうことをおすすめします。以下の項目に当てはまるものがないかチェックしてみてください。反り返りが一時的なものか、そうでないかを見極める目安として参考にしてみてください。
上記の中でも特に気をつけていただきたいのは、向き癖や頭の形の変化を伴う反り返りです。反り返りを繰り返すことで首が特定方向にばかり向くようになり、赤ちゃんの向き癖が定着してしまったり、さらには赤ちゃんの頭のゆがみへとつながるケースもあります。「反り返りだけの問題」と思って放置していると、頭の形にまで影響が及んでしまうことがあるのです。
「反り返りと頭の形って関係あるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実はこれ、密接につながっています。新生児期の赤ちゃんの頭蓋骨は非常に柔らかく、外からの力の影響を受けやすい状態です。
首の筋肉に左右差があると、赤ちゃんは首が回しやすい方向にばかり顔を向けるようになります。これが向き癖です。向き癖が続くと、枕に接している後頭部の片側に長時間圧力がかかり続け、その部分がだんだんと平らになっていきます。生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨が硬くなり、形の修正がどんどん難しくなるため、気になり始めたら早めに動くことが本当に大切です。
頭のゆがみが固定化されると、見た目の問題にとどまらず、顔の左右のバランスが崩れる、噛み合わせに影響が出る、帽子やヘルメットが合わないといった問題が成長後も続く可能性があります。また、頭の形の変形によって頸部(首)の筋肉や関節にかかる負荷が偏り続けることで、肩こりや頭痛のような症状が将来的に出てくることもゼロではありません。私自身、臨床現場でそのような経過を歩んだ方をたくさん診てきました。
「すぐに治療院に連れていくのはハードルが高い」と感じる方もいらっしゃると思います。もちろんその気持ちはよくわかります。まずはご家庭でできる関わり方を少し意識するだけで、変化が生まれることもあります。
反り返りが強い赤ちゃんは、身体が後ろに引っ張られるような姿勢を好みがちです。縦抱きより横抱きで背中を丸めてあげる「まんまる抱っこ」は、全身の筋緊張を和らげる効果が期待できます。ただし、まんまる抱っこも赤ちゃんによって合う・合わないがあるため、嫌がるようであれば無理に続けないことが大切です。
赤ちゃんはパパ・ママの声のする方向に顔を向けようとします。もし向き癖が気になるのであれば、向き癖とは反対側から積極的に声をかけたり、視覚的な刺激(モビールなど)を置いたりすることが一助になります。ただし、これはあくまで補助的な対応であり、根本的な筋緊張や骨格のバランスが原因にある場合はセルフケアだけでは限界があります。
毎回同じ腕で授乳していると、首への刺激が一方向に偏りがちです。左右交互に抱く方向を変えることで、首の筋肉にかかる負担を均等にする効果が期待できます。小さなことのようですが、毎日続けることで確実に差が出てくる習慣のひとつです。
「整骨院に赤ちゃんを連れていくのは不安…」というお気持ち、とてもよくわかります。当院でも最初はそういった不安を抱えて来院されるお母さんがほとんどです。当院の赤ちゃん整体は、大人の施術とはまったく異なり、優しく・ゆっくりと全身のバランスを整える施術です。
反り返りのケースでも、問診・触診・関節可動域検査・姿勢分析など複数の検査を組み合わせて、「なぜその子がそのように反るのか」の原因を丁寧に探ります。原因が違えば、アプローチも変わります。当院が大切にしているのは、「結果に対処する」のではなく「原因を取り除く」ことです。
当院は私ひとりで運営している一人治療院です。担当者が毎回変わって説明のし直しが必要、ということが起きません。初診から最後まで私が責任をもって診させていただきますので、小さな変化も見逃しません。臨床経験25年以上、延べ10万人以上の施術実績の中で積み上げてきた知識と技術で、お子さんのお身体に向き合います。
実は産後のお母さん自身も、抱っこや授乳の繰り返しで身体に大きな負担がかかっています。赤ちゃんのご来院に合わせて、お母さんの産後の不調についてもお気軽にご相談いただけます。お子さまのことを診ながら、お母さんの身体のことも気にかけてもらえる場所でありたいと思っています。
赤ちゃんの身体は本当に日々変化しています。生後3〜6ヶ月という時期は、頭蓋骨の柔軟性・筋肉の適応力・神経の発達、すべてが最も変化しやすいゴールデンタイムです。この時期に適切なケアを行うことで、改善のスピードも結果も大きく変わります。
「もう少し様子を見てから」と思っているうちに、最適な時期を逃してしまうことがどれほど多いか…。これは本当に、臨床の現場にいるからこそ強く感じることです。反り返りの程度にかかわらず、何か気になることがあれば、一人で抱え込まずに声をかけてください。
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この記事を書いた私・中林の考えをひとことでまとめると、新生児の反り返りは「放置してよいもの」と「早めに対処すべきもの」が混在しているということです。そしてその見極めは、素人判断では難しい部分があります。どうぞ一人で悩まないでほしいのです。ちょっとした疑問でも、「うちの子、大丈夫かな?」という不安でも、いつでも気軽にご相談ください。

