
院長:中林お気軽にご相談ください!

院長:中林お気軽にご相談ください!
今日は少し真剣なテーマでお話しさせていただきます。毎日一生懸命授乳しているのに「赤ちゃんの頭の形がなんだかおかしい気がする」と感じたこと、ありませんか?
実は、授乳のときの姿勢と赤ちゃんの頭の歪みには、深い関係があります。知らずに続けている毎日の抱き方が、少しずつ赤ちゃんの頭の形に影響していることがあるんです。
「まさかうちの子が…」と思う方もいるかもしれませんが、これは決して珍しいことではありません。大切なのは早めに気づいて、正しく対処することです。




私自身、1ヶ月早く生まれた子どもだったこともあり、赤ちゃんの身体の繊細さは人一倍気になります。だからこそ、毎日の授乳という何気ない習慣が赤ちゃんの骨格に与える影響を、できるだけ早くお母さんに知っていただきたいと思っています
「授乳と頭の形がどう関係するの?」と思う方も多いかもしれません。赤ちゃんの頭の骨は生まれたばかりのころ、まだ完全にくっついておらず、いくつかの骨が合わさった柔らかい状態です。この時期に同じ方向への圧力が繰り返しかかると、頭の形が少しずつ変わっていきます。授乳はその「繰り返しかかる圧力」の代表的な原因のひとつなのです。
生まれたばかりの赤ちゃんの頭は、お産のときに産道を通り抜けやすくするために、骨同士がゆるくつながった状態になっています。これは自然の仕組みで、問題があるわけではありません。
ただ、この柔らかさは同時に「変形しやすい」ということも意味しています。毎日何度も繰り返す授乳で、同じ方向・同じ姿勢をとり続けることで、少しずつ頭の形に影響が出てきやすい時期でもあるのです。
頭の骨が柔らかい状態が続くのは、おおよそ生後6ヶ月ごろまでと言われています。この時期が形の変化が起きやすいだけでなく、改善もしやすいゴールデンタイムでもあります。
逆に言えば、生後4〜5ヶ月を過ぎてからの改善は時間がかかるケースが増えてきます。「もう少し様子を見よう」と思っているうちに、改善のチャンスを逃してしまうことがあるので注意が必要です。
授乳の姿勢が偏ることで、頭の形だけでなく赤ちゃんの身体全体のバランスにも影響が出てきます。どんな問題が起こりやすいのかを知っておくことで、早めに気づくことができます。ここでは特に気をつけていただきたい3つのポイントをお伝えします。
いつも同じ方向に顔を向けて授乳を続けると、後頭部や側頭部の一部に圧力が集中します。柔らかい骨はその圧に負けて少しずつ変形し、いわゆる「絶壁」や「斜頭症」と呼ばれる状態になることがあります。
「気のせいかな」と思って放置したら、生後3ヶ月を過ぎてはっきりわかるようになってきた——というケースは、当院でもよくお聞きします。
授乳のときにいつも同じ方向へ首を向けさせていると、その方向への向き癖が強まります。授乳の抱き方の偏りと向き癖は、お互いを強め合う悪循環になりやすいのです。
向き癖が強まれば頭への圧が一方向に集中しやすくなり、それがさらに頭の形の歪みを招きます。「授乳しにくい」「片方だけ嫌がる」という症状がある場合は、向き癖との関連を疑ってみることが大切です。
同じ方向ばかりに首を向け続けると、使われる筋肉と使われない筋肉に偏りが生まれます。一方の筋肉が短く緊張したままになることで、首の回旋が制限され、それが頭の骨格のバランスにも波及していきます。
これは「斜頸(しゃけい)」と呼ばれる状態に近く、ひどくなると顔や顎のバランスにまで影響が出ることがあります。早めに筋肉のバランスを整えてあげることが、将来の発達にとっても重要です。
毎日の授乳を少し工夫するだけで、頭の形への悪影響を大きく減らすことができます。難しいことではなく、今日からできる小さな習慣の積み重ねが大切です。以下のポイントを意識しながら、無理のない範囲で取り組んでみてください。
横抱きで授乳する場合、毎回同じ腕で抱いていませんか?左右の腕を交互に使うことで、赤ちゃんの首が向く方向を均等にすることができます。最初は慣れない方の腕で抱きにくく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れていきます。
フットボール抱きや縦抱きなど、抱き方のバリエーションを増やすことも効果的です。一種類の抱き方だけに固定せず、意識的に変えていく習慣をつけてみてください。
授乳クッションは便利な道具ですが、使い方によっては赤ちゃんの頭の向きが固定されやすくなることがあります。クッションの高さや角度を調整して、赤ちゃんの頭が自然な位置に来るように工夫することが大切です。
授乳が終わって赤ちゃんを寝かせるとき、いつも同じ方向に頭が向くように置いていませんか?寝かせる向きを定期的に変えることで、頭への圧力が一方向に集中するのを防げます。ベッドの向きを変えたり、声をかける位置を変えたりするだけでも効果があります。
一口に「頭の歪み」といっても、どの部位にどのような変形が起きているかによってタイプが異なります。お子さんの頭の形をよく観察して、どのタイプに当てはまるかを確認してみてください。
| タイプ | 見た目の特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 斜頭症 | 左右のどちらかが平らになっている | 向き癖・授乳姿勢の偏り |
| 短頭症(絶壁) | 後頭部全体が平らになっている | 仰向けで寝続ける・授乳時の頭の位置 |
| 長頭症 | 前後に細長い頭の形 | 早産・出産時の圧力 |
最も多くご相談いただくのは斜頭症と短頭症(絶壁)です。上から頭を見たときに左右非対称になっている場合や、明らかに後頭部が平らな場合は、早めに専門家に確認してもらうことをおすすめします。
小児科で「様子を見ましょう」と言われてそのまま数ヶ月経ってしまった——当院にはそういったご相談も少なくありません。もちろん軽度であれば自然に改善するケースもあります。しかし頭の骨が柔らかい時期を逃すと、改善にかかる時間と手間が大きく変わってきます。
「どこに相談すればいいかわからない」という方も多いと思います。小児科・助産師・ヘルメット治療専門クリニック・整体など、選択肢が多くて迷ってしまいますよね。
当院では、赤ちゃんの頭の形の悩みに対して、オステオパシーの考え方をベースにした施術を行っています。検査から施術まですべて私が一人で担当し、現在の状態と今後の対応についてわかりやすくご説明しています。
施術は指先でそっと触れる程度の優しい圧で行います。首や肩まわりの筋肉の緊張をゆっくりほぐしながら、頭蓋骨と脊椎のバランスを整えていくイメージです。施術中に眠ってしまう赤ちゃんも多く、それだけ身体がリラックスしているということだと思います。
施術と合わせて、授乳姿勢の見直し方やおうちでできるケアもお伝えしていますので、来院後すぐに日常生活の中で取り組んでいただけます。
生後1ヶ月〜6ヶ月のお子さんが多く、「頭の形が気になる」「向き癖がひどい」「片方のおっぱいを嫌がる」「授乳後もなかなか落ち着かない」といったご相談で来られます。「整形外科では問題ないと言われたけど気になる」という方も多いです。
25年以上・100,000人以上の施術経験の中で実感していることは、早めにご相談いただいたお子さんほど、改善のスピードが早いということです。迷っている時間がもったいないと感じるくらい、時期の早さが結果に直結します。
頭の形の歪みは見た目だけの問題ではありません。首・肩の筋肉バランス、顎の発達、姿勢の癖——これらすべてが、赤ちゃんの成長とともに現れてくることがあります。今の小さな気づきと行動が、数年後のお子さんの身体を守ることにつながっています。
「一人で悩まないでください」というのが、私からの一番のメッセージです。当院は院長が一人で丁寧に診ていく治療院ですので、気になることがあれば何でもお話しください。「これくらいで相談していいのかな」と遠慮する必要はまったくありません。些細なことでも、気になったときが相談のタイミングです。一緒に赤ちゃんの身体のことを考えていきましょう。

