産後の尿漏れ

産後の尿漏れとは

産後の尿漏れとは、出産後に自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状です。妊娠・出産によって骨盤底筋群という筋肉が緩んだり損傷したりすることで、膀胱や尿道を支える力が弱くなります。

くしゃみや咳などでお腹に力が入った時や、急に尿意を感じた時に尿が漏れてしまいます。産後1ヶ月時点で約27％の女性が尿漏れを経験しており、そのうち約45％の方が産後3ヶ月経っても症状が続いています。

経腟分娩では約30％、帝王切開でも約12％の方に症状が見られます。妊娠期には約53％もの女性が尿失禁を経験するとの調査結果もあり、出産に関連した尿トラブルは決して珍しいことではありません。高齢化社会の進行とともに患者数は増加傾向にあります。

また、夜間の尿漏れへの不安で睡眠が妨げられ、慢性的な睡眠不足から集中力の低下や疲労感の増加を招くこともあります。仕事のパフォーマンスにも影響し、生活の質が著しく低下してしまいます。

産後の尿漏れの原因

産後の尿漏れは難治性症状と言われているため、整骨院では頻繁にみる症状ではないかもしれませんが、当院には産婦人科や泌尿器科を受診されてから来院される方が数多くいらっしゃいます。

これまでの検査結果や臨床経験から断言できるのは、産後の尿漏れはひとつの原因で起こっているものではないということです。

産後の尿漏れの原因として次のようなものが挙げられます。

産後の尿漏れはこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。妊娠中、胎児の成長とともに大きくなる子宮を支えるため、骨盤底筋群や靭帯に大きな負荷がかかり筋肉が緩みます。

特に分娩時に赤ちゃんが産道を通過する圧力によって、骨盤底筋群やその周囲の組織が大きく伸展・損傷します。また、妊娠中にエストロゲンやリラキシンといったホルモンが分泌され、骨盤の靭帯がゆるみ骨盤底筋が弱くなります。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。

産後の尿漏れでお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

産後の尿漏れの場合、病院では以下の治療法が一般的です。

骨盤底筋トレーニング

正しい方法で継続的に行う必要があり、効果を実感するまでに時間がかかります。また、筋肉の位置や動かし方を正確に理解するのが困難で、間違った方法では効果が期待できません。

薬物療法

授乳中は使用できる薬剤が限られており、副作用として口の渇きや便秘などが生じる場合があります。根本的な治療にならないため薬物依存の可能性があります。

経過観察

症状が改善しない場合は慢性化のリスクがあり、その間の生活の質が著しく低下する可能性があります。

産後の尿漏れを改善するために

産後の尿漏れの改善には、症状の原因を正確に特定することが何よりも重要です。当院では、徹底した検査によって一人ひとりの症状の原因を明らかにします。

産後の尿漏れは、単に骨盤底筋の問題だけではなく、姿勢や生活習慣、全身のバランスなども関係しています。

当院では、骨盤底筋だけでなく、骨盤の歪みや体全体のバランスを整えることで、産後の尿漏れの根本的な改善を目指します。

また、日常生活での注意点やセルフケアの方法もお伝えし、再発防止にも力を入れています。手術せずに改善を目指す方法を、一人ひとりの状態に合わせてご提案いたします。

当院の特徴

当院では、臨床歴25年を超える国家資格を持つ院長が、問診から施術まで責任をもって全てを担当します。

二名以上の施術者がいる場合、施術者によって経験に差があったり、検査結果が共有されていなかったりする可能性がありますが、当院ではそのような心配はありません。

産後の尿漏れの改善には骨盤底筋の症状だけでなく、身体全体の状態を把握することが最も重要です。とくに産後の尿漏れの場合はいままでと同じ治療法、習慣、アプローチでは根本解決につながりません。

最短で改善に導くために、検査はとても重要です。検査もせず、いきなり施術を始める治療院もありますが、症状の原因を特定できていなければ、何度も何度も同じ症状を繰り返すことになります。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。骨格の専門家である私にお任せください。

産後の尿漏れのQ＆A

産後の尿漏れは自然に治りますか？

多くの場合、産後数ヶ月以内に自然に改善します。90%以上の女性は産後1年以内に症状が軽快しますが、個人差があるため産後3ヶ月を過ぎても改善しない場合は専門医への相談をお勧めします。

産後の尿漏れの人がやってはいけないことは？

重いものを持つ、激しい運動、便秘を放置することは避けてください。これらは腹圧を高めて骨盤底筋に負担をかけ、症状を悪化させる可能性があります。正しい姿勢を心がけることが重要です。

骨盤底筋体操はいつから始めればよいですか？

産後すぐから軽い骨盤底筋体操は開始できますが、本格的なトレーニングは産後6～8週の健診で医師の許可を得てから始めることをお勧めします。無理をせず段階的に強度を上げることが大切です。

授乳中でも治療は受けられますか？

骨盤底筋トレーニングや理学療法は授乳中でも安全に行えます。薬物療法については授乳への影響を考慮し医師と相談が必要ですが、使用できる薬剤もあります。整体治療も授乳に影響しません。

完全に治る可能性はありますか？

適切な治療により多くの方が症状の大幅な改善や完治を期待できます。特に産後1年以内に治療を開始した場合の改善率は高く、骨盤底筋トレーニングでは50～70%の改善が報告されています。早期治療が鍵となります。

産後の尿漏れが改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、産後の尿漏れの根本原因を追究し、一人ひとりに合わせた施術プランをご提案しています。25年以上の臨床経験と10万人以上の施術実績を活かし、手術せずに改善を目指す方法をご提案いたします。

原因がわかり改善方法がわかれば、抱えている不調も怖いものではありません。ずっと諦めていたことができるようになると、きっと人生はもっと楽しくなります。

尿漏れのせいで、やりたいことを諦めてしまう前に、一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。