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赤ちゃんの授乳で片方だけ飲むのは向き癖のサインです

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授乳のたびに、なぜかいつも同じ側のおっぱいしか飲まない。そんなお子さんのようすを見ながら、「これって普通のこと?」「栄養は足りているのかな?」と、夜中に一人でスマホを検索しているお母さんも多いのではないでしょうか。

実は、授乳で片方だけ飲むという状況には、赤ちゃんの体の使い方に深く関係した原因が隠れていることがほとんどです。今回は、そのしくみと対処の考え方についてお伝えしていきます。

院長:中林

こんにちは、中林整骨院・なかもず院の中林です。授乳中に片側ばかり飲む、嫌がる、というご相談は当院でもよく伺います。「どうしてうちの子だけ?」と悩む必要はありません。原因がわかれば、対処の方向性も見えてきます

目次

なぜ赤ちゃんは片側だけ飲むのか

「授乳で片側しか飲まない」という状況は、決してめずらしいことではありません。ただ、その原因を正しく理解している方は意外と少ないのが現実です。赤ちゃんの体の中で何が起きているのかを知ることが、改善への第一歩になります。

最も多い原因は「体のかたより」

当院に赤ちゃんの施術でいらっしゃるお母さんたちのお話を聞いていると、「抱っこしやすい向きが決まっている」「いつも同じ方向ばかり向いて寝ている」という声が非常に多いです。これはまさに向き癖が授乳に影響しているサインのひとつです。

赤ちゃんの首や体に左右のかたよりがあると、ある方向への回旋がしにくくなります。お母さんのおっぱいに向かって顔を向けるとき、体が硬い側は吸いにくく、自然と飲まなくなっていくのです。これは赤ちゃんが「嫌い」なのではなく、単純に体が向きにくいだけという場合がほとんどです。

母乳の出方の左右差も関係しています

母乳の出方には個人差があるだけでなく、左右差が生じることもよくあります。出が強すぎる側は、赤ちゃんが飲む速度についていけずにむせてしまい、嫌がるようになることがあります。反対に、出が弱い側は吸っても満足できないと感じて、飲もうとしなくなることもあります。

どちらのパターンも「赤ちゃんにとって飲みにくい環境」になっていることが根本にあります。ただ、母乳の出方の左右差そのものも、体のゆがみや首・胸郭のかたよりが影響していることがあるため、お母さん自身の体のバランスも無視できない視点です。

抱き方の癖が原因になっていることも

利き手の関係や習慣から、授乳時にいつも同じ側に赤ちゃんを抱いていませんか?抱き方のパターンが固定されると、赤ちゃんの体への刺激の入り方も偏ってきます。特定の側だけで授乳し続けることで、赤ちゃんの体の使い方に左右差が生まれ、それがさらに向き癖を強化していくという悪循環につながることもあります。

片側授乳を放置するとどうなる?

「まあ飲んでいるからいいか」と思いがちですが、長期的な視点で考えると見過ごせないリスクがあります。赤ちゃんの体は今この時期に急速に発達しています。だからこそ、今の状態が将来の体の土台になっていくのです。

頭の形への影響

片側ばかり向いて授乳・睡眠をしていると、頭の同じ場所に圧力がかかり続けます。生まれたての赤ちゃんの頭蓋骨は非常に柔らかく、継続的な圧迫によって変形しやすい状態です。これが赤ちゃんの頭のゆがみや、後頭部が平らになる「絶壁頭」につながっていきます。

生後6ヶ月を過ぎると頭蓋骨が徐々に固まってきます。この時期までに適切なアプローチができるかどうかが、頭の形の改善に大きく影響します。「様子を見ましょう」と言われている間に、最適な時期を逃してしまうことは避けていただきたいと思います。

向き癖の固定化

授乳での体のかたよりが続くと、赤ちゃんの向き癖はどんどん強くなっていきます。首の筋肉のかたよりが定着し、自分で体を動かせるようになってからも動きのクセとして残ることがあります。寝返りがしにくい、ずりばいの方向が偏るといった発達への影響として現れることもあります。

お母さんの乳腺トラブルへの影響

飲まれない側のおっぱいは、母乳が溜まりやすくなります。それが乳管の詰まりやしこりにつながり、最終的に乳腺炎へと発展するリスクがあります。高熱や強い痛みを伴う乳腺炎は、産後の体に大きな負担をかけます。赤ちゃんの授乳行動は、お母さんの体にとっても大切なシグナルなのです。

家庭でできる工夫と、その限界

片側授乳に気づいたとき、多くのお母さんが試みることがあります。それぞれに意味はありますが、限界もあることを知っておくと判断がしやすくなります。

授乳姿勢を変えてみる

飲まない側から先に授乳を始める、フットボール抱きや縦抱きに変えるといった姿勢の工夫は一定の効果が期待できます。赤ちゃんの体への刺激の入り方が変わるためです。ただし、すでに体のかたよりがある場合は姿勢を変えても飲まないことも多く、「工夫しているのに変わらない」と疲弊してしまうお母さんもいらっしゃいます。

授乳前に乳首をやわらかくしておく

張りすぎていたり、出が強すぎる場合は授乳前に少し搾乳して出始めを落ち着かせると飲みやすくなることがあります。これも有効な対処法のひとつですが、あくまで飲みやすさの調整であり、体のかたよりそのものへのアプローチにはなりません。

それでも変わらないなら体そのものを見ていく必要があります

姿勢の工夫や授乳方法の変更を試してもなかなか改善しないときは、赤ちゃんの体のかたよりや首の動きの制限が根本にある可能性が高いです。この場合、表面的な工夫だけではなく体の状態そのものにアプローチすることが必要になります。

当院が考える根本的なアプローチとは

中林整骨院・なかもず院では、赤ちゃんの「片側しか飲まない」という状態を、授乳の問題としてだけでなく、体全体のバランスの問題として捉えています。25年以上の臨床経験から言えることは、こうした状態には必ず「体のかたより」が絡んでいるということです。

まず体のかたよりを丁寧に評価します

赤ちゃんの首の動きの左右差、体幹のかたより、骨盤のバランスなどを複数の検査で丁寧に確認していきます。どちらの方向への動きが制限されているのか、何がその制限を生み出しているのかを特定することが施術の出発点です。

赤ちゃんへの施術はとても優しいものです

「整体」と聞くと、強い力をかけるイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、赤ちゃんへの施術はまったく異なります。ごく軽い力で関節の動きを整え、筋肉の緊張をゆるめる方法を用いています。赤ちゃんが泣いたり嫌がったりすることもほとんどなく、施術中に眠ってしまうお子さんもいるくらいです。

お母さんの体もあわせてサポートします

先ほどお伝えしたように、母乳の出方の左右差にはお母さんの体のバランスも関係していることがあります。産後のお母さんの体は骨盤のゆがみや全身の疲労を抱えていることも多く、授乳環境を整えるためにはお母さんへのケアも重要な視点のひとつです。当院では産前産後の施術にも力を入れており、赤ちゃんとお母さんが一緒に来院されることも多くあります。

こんなサインが出ていたら早めにご相談を

以下のような状態がある場合は、できるだけ早めにご相談いただくことをお勧めします。

  • 生後2ヶ月を過ぎても片側しか飲まない状態が続いている
  • 飲まない側のおっぱいがいつも張り、しこりが気になる
  • 赤ちゃんがいつも同じ方向を向いて寝ている
  • 後頭部の片側が平らになってきた気がする
  • 抱っこしやすい向きとしにくい向きがはっきりある
  • 体重の増え方が気になって心配している

これらのサインはいずれも、赤ちゃんの体にかたよりが生じているときに見られやすいものです。ひとつでも当てはまるものがあれば、一度専門家の目でしっかり確認してもらうことをおすすめします。

生後6ヶ月が大切な分岐点です

赤ちゃんの体はとても柔軟で変化しやすい時期があります。頭蓋骨が柔らかく、筋肉や関節が成形途中にある生後6ヶ月頃までが、最も変化を引き出しやすいタイミングです。この時期に体のかたよりに気づき、適切にアプローチできるかどうかが、その後の発達の土台を左右することになります。

「まだ小さいから様子を見よう」という気持ちはとてもよくわかります。でも、その「様子見」の間にも赤ちゃんの体は日々変化しています。心配なことがあればひとりで抱え込まず、気軽に相談できる場所を早めに見つけておくことが、結果的にお母さんにとっても赤ちゃんにとっても良い選択になるはずです。

私は臨床経験25年、10万人以上の施術実績の中で、たくさんの赤ちゃんとそのご家族と向き合ってきました。「どこに相談すればいいかわからなかった」というお母さんが当院に来てくださるたびに、もっと早く知ってほしかったという思いを強くしています。授乳の悩みも、赤ちゃんの体のかたよりも、ひとりで抱え込まないでください。いつでもお気軽にご相談いただければと思います。


院長:中林

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